特定保健用食品
解説集
- 特定保健用食品一覧
- 特定保健用食品とは
- 特定保健用食品の種類
- 利用にあたる留意点
- 食生活指針
- 検索方法
上手な利用法
「コレステロールが高めの方に適する」表示をした食品
この商品の対象者
このカテゴリの製品は、コレステロールの値が高めの人を対象としています。 健康診断等でコレステロール値が高いと診断された方は、医師・薬剤師・管理栄養士等に相談してください。 なお、このカテゴリの製品は、コレステロールの値が正常な範囲内の人が摂っても問題ありません。
「コレステロールが高めの方に適する」表示をした食品は、原則として、LDLコレステロール値が境界域及び軽症域にある人を対象として行った有効性試験の結果をもとに作られた製品です。
軽症域:LDLコレステロール140~159 mg/dL
このカテゴリの商品を効果的に利用するには
トクホを利用する前に心掛ける基本的事項やトクホの特徴と利用上の注意(効果的な利用方法)として、以下の内容も参考になります。
トクホを利用する前に心がけましょう
コレステロール値が高い人は、以下の生活習慣に気をつけましょう。
①コレステロールを多く含む食品(卵黄・魚卵などの卵類、内臓類など)を控える
②脂肪の多い食品を控える
③食物繊維を十分に摂取する
ただし、コレステロール値は低い程良いというものではないので、基準値も参考にしましょう。
*血中脂質の基準値
LDL-コレステロール | 60~119 mg/dL | |
HDL-コレステロール | 40mg/dL以上 | |
トリグリセリド(TG) | 30~149 mg/dL |
トクホの特徴と利用上の注意
このトクホの有効性を確認した試験では、コレステロール値が正常よりも高く、脂質の摂取量も平均より多い人が一定量を継続して摂取した結果、効果が得られています。しかし、実際の食生活の中で毎日継続して同じ食品(特にマヨネーズやマーガリンなど)を食べ続けることは考えにくく、また、トクホの種類(油脂類)によってはコレステロール値の低下と引き換えにエネルギーを摂り過ぎてしまう可能性も否定できません。
毎日の食事内容を見直した上で、従来の製品と置き換えてトクホを適量利用すれば、効果が期待できると考えられます。
関与成分には、キトサン、植物ステロール、大豆たんぱく質などがあります。
「特定保健用食品(トクホ)情報の検索方法」はこちらへ
関連するガイドライン
コレステロールの値が高めと診断された方は、医師・管理栄養士等の専門家から、「動脈硬化性疾患予防のための脂質異常症治療のエッセンス」等の情報を参考に、以下のような生活習慣の改善について指導を受けています。
- 禁煙し、受動喫煙を回避する
- 過食を抑え、標準体重を維持する
- 肉の脂身、乳製品、卵黄の摂取を抑え、魚類、大豆製品の摂取を増やす
- 野菜、果物、未精製穀類、海藻の摂取を増やす
- 食塩を多く含む食品の摂取を控える(6 g/日未満)
- アルコールの過剰摂取を控える(25 g/日以下)
- 有酸素運動を毎日30分以上行う