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健康食品を使用してからだの調子が悪くなったら

更新日:2022/09/20

もくじ

 

 健康のためにと健康食品を利用しているにもかかわらず、体質や利用方法によってはかえって体調をくずしてしまう場合があります。そのような時にはどうすればいいでしょうか。健康食品を使用して、からだの調子が悪くなったときの対処方法をまとめました。

 

 健康食品を食べた後にからだの不調を感じたら、すぐに使用を中止してください。
もし健康食品が原因でも、多くの場合、使用をやめることで症状は改善されています。
その上で、図のフローチャートを参照してください。

フローチャート図

 

医者と患者の画像健康食品の使用をやめて症状が良くなった場合、からだの不調の原因が健康食品である可能性が考えられます。
 健康食品手帳などの使用記録を持参して、お近くの薬局の薬剤師にご相談ください。
 からだの不調が良くならないときは、医療機関を受診してください。
 受診するときのポイントとして、持ち物と医師に伝えることをまとめました。これらの情報は、からだの不調の原因を特定するための手がかりになります。

 

 

<受診する際の持ち物>
  • 健康食品のパッケージまたは写真
  • 健康食品の使用記録
  • お薬手帳 (お薬を飲んでいる場合)

 

<医師に伝えること>
  • 使用していた健康食品の製品名、メーカー名
    製品名を正確に伝えるため、持参した健康食品のパッケージや製品名が読み取れる写真を医師に見せましょう。

健康食品は、似たような名称の製品が存在し、それぞれに複数の原材料が含まれています。
例えば「グルコサミンの健康食品」だけでは、どの製品なのかを特定することができません。グルコサミンではなく、一緒に入っていた成分が原因の可能性もあります。パッケージが持参できない場合は、製品の写真や、製品名、メーカー名をメモして正確にお伝えください。

  • 健康食品の使用状況とからだの不調を感じた時期
    どのような症状が生じ、またその症状は健康食品を摂取し始めてすぐに出たのか、何年間も使用していたにも関わらず、最近になって調子が悪くなったのか、など、原因だと思われる健康食品の使用状況とからだの不調の時期の関係を、できるだけ具体的にお伝えください。
  • 一緒に飲んでいたお薬や他の健康食品がある場合、その名称や飲んでいた期間
    からだの不調を感じたとき、お薬やほかの健康食品も使用していた場合は、お薬の名称や一緒に使用していた健康食品の製品名やメーカー名とそれらの使用期間もお伝えください。

 

 薬局への相談や医療機関の受診後は、お住まいの近くにある保健所や、使用していた健康食品の販売元にも連絡をしてください。
販売元の連絡先は、製品パッケージの裏面などに記載されています。
なお、販売元の方から、「問題ないので利用し続けてください」と言われる場合がありますが、明らかに誤った対応です。医療機関で「関係がない」と診断されない限り、利用し続けることは避けましょう。

 

<保健所に伝えること>
  • 健康食品の使用状況
    「医師に伝えること」を参考に、健康食品の使用状況を詳しく伝えてください。このときも、使用記録や製品パッケージを手元にご準備いただくと、正確な情報が伝えやすくなります。
  • 医師や薬剤師への相談内容
    医療機関を受診したか、受診した場合はどのような診断や治療がなされたかを、その後の経過や状況も含めて伝えてください。もし、受診していない場合は、その旨をお伝えください。
  • アレルギー、その他の持病の有無

原因と考えられる健康食品とは関係がないと思っても、例えば花粉症のようなものでも、アレルギーがある場合はお伝えください。また、健康食品を食べて生じたからだの不調とは関係なく、普段から治療を受けている病気や、「血圧が高めですよ」のように注意を受けていることがある場合は、それもお伝えください。

 

 使用記録の画像健康食品を使用してからだの不調を感じたときの対応について、フローチャートにそって説明しました。
 医師や薬剤師に相談するときには、伝えていただきたい情報がたくさんあります。もしものときのために、健康食品を使用する際は使用記録をつける習慣を身につけましょう。使用記録のつけ方は、こちらのページを参考にしてください。

 

消費者より相談を受けた場合、お近くの保健所へ報告してください。

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