■注意喚起および勧告内容
2022年5月13日、消費者庁がインターネットにおける健康食品等の虚偽・誇大表示の改善を要請。
■解説
消費者庁が令和4年1月から3月までに、下記の方法でインターネットにおける健康食品等の虚偽・誇大表示の監視を行ったところ、98事業者 (117商品) において、健康増進法に違反するおそれのある文言等を含む表示が確認された。消費者庁は当該事業者に表示の適正化を要請。また、当該事業者が出店するショッピングモール運営事業者に対し、表示の適正化について協力を要請した。
<監視方法>
ロボット型全文検索システムを用いたキーワードによる無作為検索の上、検索された商品のサイトを目視により確認。
<主な検索キーワード等>
・指定成分等含有食品(コレウス・フォルスコリー、ドオウレン、プエラリア・ミリフィカ、ブラックコホシュ)の注意書き等が記載されていない商品
・「免疫力」等の身体の組織機能の一般的増強、増進を主たる目的とする効果があるかのような表現
・「ダイエット」等の身体を美化し、魅力を増し、容ぼうを変える効果があるかのような表現 等
<当該監視期間に表示されていた健康保持増進効果等 (一部) >
(農産加工品等) 【10商品】 |
・免疫力向上、肥満防止、老化予防、更年期障害、女性ホルモン改善に効果を有すること等を標ぼうする表示 |
(茶、コーヒー及びココア調製品、飲料、酒類) 【25商品】 |
・ダイエット、妊娠しやすい体づくり、睡眠改善、肌荒れ、アンチエイジング、ストレス軽減に効果を有すること等を標ぼうする表示 |
(カプセル、錠剤、顆粒状等) 【82商品】 |
・免疫強化、コロナ太り解消、脂肪燃焼、不妊症、更年期障害、生理痛、老化防止、白髪・薄毛、冷え症、筋肉増強に効果を有すること等を標ぼうする表示 ・女性ホルモンの活性化に働きかけ、豊胸、美爪、美肌、ダイエットに効果を有すること等を標ぼうする表示 |
■関連情報
消費者庁ウェブページPDF (2022年5月13日) →「インターネットにおける健康食品等の虚偽・誇大表示に対する要請について (令和4年1月~3月) 」
厚生労働省ウェブページ→「健康食品」に係る虚偽・誇大広告等の禁止」