特定保健用食品

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商品詳細

黒酢ドリンク商品画像

食品名

天寿りんご黒酢
形態:調味酢 (清涼飲料水)
内容量:150 mL、360 mL、700 mL
関与成分:ガラクトオリゴ糖

製造あるいは販売者

坂元醸造株式会社
住所:鹿児島市上之園町21番地15
電話番号:099-258-1777

許可された実際の表示

腸内のビフィズス菌を適正に増やし、おなかの調子を良好に保つ調味酢です。

許可された年月

平成11年6月4日

許可番号

第226号

適切な利用法

1日に30 mLを水などで4~5倍にうすめてお召し上がりください

利用上の注意事項

摂り過ぎあるいは体質・体調によりおなかがゆるくなることがあります

関与成分についての解説

成分の特性
牛乳中に含まれる乳糖にβ-ガラクトシダーゼを作用させて製造されるβ-1,4系ガラクトオリゴ糖である。母乳中にも含まれる4'-ガラクトシルラクトースを主成分とし、2~5糖のガラクトオリゴ糖が混在している。腸内の有用菌であるビフィズス菌および乳酸菌の増殖を促進する。

【関与成分の構造式】
ガラクトオリゴ糖構造式
作用・効果および機序
ヒトの消化酵素によって消化吸収されずに消化管下部まで到達し、ビフィズス菌や乳酸菌を増やす。その結果、有害菌の増殖や腐敗産物などの有害物質の生成を抑制する。また、ガラクトオリゴ糖や増加したビフィズス菌や乳酸菌の代謝産物である有機酸の作用で腸管内容物の浸透圧を高め、腸管からの水分泌を促進し、便中水分や便量を増加させる。そして、有機酸の刺激による腸管運動の亢進と相まって便性・便通を改善する。
出典:
(1996082042) ビフィズス. 19959(1);5-18.
(1997186017) 栄養学雑誌. 1997:55(1);13-22.
関与成分の分析方法
GPCおよびアミノカラムを用いたHPLCにより2糖以上のオリゴ糖量と乳糖量を求めて算出する。
出典:
(1) 特定保健用食品試験検査マニュアル. 1999, 日本健康栄養食品協会

安全性に関する評価

人を対象とした試験
研究1:
β-1,4系ガラクトオリゴ糖 (4'-GOS) 摂取と胃腸症状の関係
健常人50名をガラクトオリゴ糖群とショ糖群に分け、食後2時間以内に0.1、0.2、0.3、0.4、0.5 g/kg体重を摂取させ、アンケートにより排便回数、便の性状、腹部症状等について調査した。その結果、ガラクトオリゴ糖の下痢誘発に対する最大無作用量は0.4 g/kg、50%発症量は0.48 g/kgであった (1998195521) 。
出典:
(1998195521) 日本臨床栄養学会雑誌. 199819(3,4);41-47.
動物・その他の試験
研究1:
β-1,4系ガラクトオリゴ糖の安全性試験が実施され、安全性に問題ないことが確認されている (1) 。

○ 実施された試験
・単回経口投与毒性試験 (ラット)
・1ヶ月間反復経口投与毒性試験 (ラット)
・6ヶ月間反復経口投与毒性試験 (ラット)
・変異原性試験
出典:
(1) 株式会社ヤクルト本社 社内資料. 1993

有効性に関する評価

人を対象とした試験
研究1:
β-1,4系ガラクトオリゴ糖のヒト腸内菌叢に及ぼす影響
健常成人20名にガラクトオリゴ糖15 gを摂取させ、継時的に呼気水素ガスを測定したところ、呼気水素ガスの顕著な増加が20名中17名に認められた。
健常成人17名または20名にガラクトオリゴ糖、2.5 gまたは10 g/日を3週間摂取させた。17名の糞便中の菌叢を調べたところ、腸内ビフィズス菌の増加、2.5 g/日の摂取による腸内乳酸菌の増加傾向が認められ、また、総菌数に占めるビフィズス菌 (有用菌) の比率の増加、バクテロイデス (有害菌) の比率の減少がみられた。さらに、17名の胆汁酸を測定したところ、発癌リスクファクターである二次胆汁酸の減少傾向と一次および二次胆汁酸の構成比率における二次胆汁酸の比率が低下した。
これらの結果は、β-1,4系ガラクトオリゴ糖がヒトの消化酵素により分解されず乳酸桿菌やビフィズス菌の存在する消化管下部に到達し、これら有用菌を増殖させ有害菌を減らすという「腸内菌叢改善作用」、並びにこれに伴う「腸内有害産物の生成抑制作用」に結びつくことを示すものである (1996082042) 。

研究2:
β-1,4系ガラクトオリゴ糖の摂取が便秘傾向の健常人の便通及び便性改善に及ぼす影響
日頃便秘気味として自覚している成人女性78人 (試験1) と男女50人 (男性9人、女性41人;試験2) に、β-1,4系ガラクトオリゴ糖を含有する飲料 (ガラクトオリゴ糖として2.5 g、5,0 g、10.0 g/日) を1週間飲用させ、排便についてアンケート調査し、飲用期と非飲用期のアンケート結果について比較した。
排便回数は、ガラクトオリゴ糖5.0 gあるいは10.0 g含有する飲料の飲用により対照飲用期に比べて増加した。排便日数は、5.0 g含有飲料の飲用では低排便回数者において、10.0 g含有飲料の飲用では全対象者において、何れも増加した。便性状は、5.0 gあるいは10.0 g含有飲料の飲用によりコロコロ・カチカチ状便が減少し、軟らかくなることを認めた。
以上の結果は、β-1,4系ガラクトオリゴ糖の摂取が「便通改善」と「便性改善」に結びつくことを示すものである (1997186017) 。

研究3:
β-1,4系ガラクトオリゴ糖を含有する米酢摂取がヒト糞便中のビフィズス菌数および便通便性改善に及ぼす影響
ガラクトオリゴ糖を含有する天寿りんご黒酢30 mL/日 (ガラクトオリゴ糖5 g/日) を1週間、健常人7名を対象に糞便菌叢への影響を調べた。別に日頃便秘気味を自覚している女性36名を対象として同一試料を1週間与え排便についてアンケート調査し、天寿りんご黒酢飲用期と非飲用期のアンケート結果について比較した。
1.試料飲用後7日目にビフィズス菌数の占有率が7名中5名で増加した。
2.排便回数が4回以下/週の対象者は排便回数、排便日数のいずれも非飲用期に比べて増加した。
3.便性状も排便回数が4回以下/週の対象者は「コロコロ、カチカチ状」便が減少し、「バナナ状」、「半練り状」便が増加して軟らかくなることを認めた。さらに排便量の増加を認めた。
以上のことより天寿りんご黒酢はビフィズス菌の占有率の増加に影響すること及び便通と便性の改善に有効であることが認められた (1999176304) 。

出典:
(1996082042) ビフィズス. 1995:9(1);5-18.
(1997186017) 栄養学雑誌. 1997:55(1);13-22.
(1999176304) 臨床栄養.1999:94(4);417-422.
動物・その他の試験
なし

備考

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