関与する成分:大麦若葉由来食物繊維
大麦若葉より調製した大麦若葉食物繊維濃縮物 (申請食品を酵素 (α-アミラーゼ、プロテアーゼ、グルコアミラーゼ) 処理後、約10倍量の水で洗浄した残渣) はセルロースに比べ水中沈定体積および保水力が大きい (2006047055) 。 大麦若葉より調製した大麦若葉食物繊維濃縮物(申請食品を酵素 (α-アミラーゼ、プロテアーゼ、グルコアミラーゼ) 処理後、約10倍量の水で洗浄した残渣) をラットに投与したところ、糞便重量が用量依存的に増加した (2006047055) 。
(2006047055) 日本栄養・食糧学会誌. 200558(6);307-313.
分析方法:酵素-重量法
五訂日本食品標準成分表分析マニュアルの解 食物繊維プロスキー変法 (2). 一般財団法人日本食品分析センター編
研究1: 申請食品の1日摂取目安量6 g/日およびプラセボ食品を各々便秘傾向の被験者に2週間摂取させた結果、試験食品に関連する有害事象は認められなかった (2011214664) 。 研究2: 申請食品を18 g/日 (1日摂取量の3倍量) で便秘傾向および健常者に4週間連続摂取させた結果、随伴症状、有害事象の聞き取り、血圧、尿、血液の検査で大麦若葉による影響はみられなかった (1) 。 研究3: 申請食品を1日摂取目安量6 g/日で便秘傾向者および健常者に12週間連続摂取させた結果、随伴症状、有害事象の聞き取り、血圧、尿、血液の検査で大麦若葉による影響はみられなかった (2) 。
(2011214664) 日本臨床栄養学会雑誌. 201132(4);243-251. (1) 山本漢方製薬株式会社 社内資料 (2) 山本漢方製薬株式会社 社内資料
研究1: 大麦若葉粉末の単回経口投与毒性試験として、1群雌雄各5匹のラットに2,000 mg/kgの用量を1回経口投与し、14日間観察を行った結果、死亡例は認められず、一般状態観察、体重および培検のいずれにおいても被験物質投与に起因した変化は認められなかった (1) 。 研究2: 大麦若葉粉末の28日間反復経口投与毒性試験として、1群雌雄各10匹のラットに500、1,000、2,000 mg/kgを投与した結果、いずれの観察および検査 (血液、尿、剖検、病理) においても、被験物質投与に関連した毒性変化は認められなかった (2) 。 研究3: 大麦若葉粉末の13週間反復経口投与毒性試験として、1群雌雄各10匹のラットに250、500、1,000 mg/kgを投与した結果、いずれの観察および検査 (血液、尿、剖検、病理) においても、被験物質投与に関連した毒性変化は認められなかった (3) 。 研究4: 大麦若葉粉末の細菌における遺伝子突然変異誘導性を検討するため、5菌株に対し6用量の大麦若葉粉末を寒天培地に加えたところ、S9mixの処理によらず用量の増加に伴う復帰変異コロニー数の増加は認められず、結果は陰性であった (4) 。 研究5: 大麦若葉粉末の染色体異常誘発性を検討するため、チャイニーズハムスター肺由来細胞を用いて試験を行った結果、染色体の構造異常ならびに数的異常の出現率は、いずれの系列のいずれの用量においても5%未満であり、ほ乳類培養細胞に対し染色体異常誘発性を有さないと判断された (5) 。 研究6: 大麦若葉粉末の染色体異常誘発性を検討するため、雄性マウスを用いる小核試験を実施した結果、小核出現頻度は、陰性対照群に対し差はみられず、被験物質に小核誘発性はみられなかった (6) 。
(1) 山本漢方製薬株式会社 社内資料 (2) 山本漢方製薬株式会社 社内資料 (3) 山本漢方製薬株式会社 社内資料 (4) 山本漢方製薬株式会社 社内資料 (5) 山本漢方製薬株式会社 社内資料 (6) 山本漢方製薬株式会社 社内資料
研究1 : 申請食品6 g/日 (大麦若葉由来食物繊維として2.2 g/日) を便秘傾向の被験者に摂取させた結果、排便回数、排便量 (鶏卵大換算量) 、排便重量 (秤量) および便の形状は摂取中に摂取前より改善した (2006047055) 。 研究2: 申請食品2、6、10 g/日 (大麦若葉由来食物繊維として0.73、2.2、3.7 g/日) を便秘傾向の被験者 (排便回数が5回以下) に2週間連続摂取させ、プラセボ食品との無作為化二重盲検並行群間試験を行った結果、プラセボ食品では変化がみられなかったが、6 g/日の摂取で排便回数および排便日数が増加し、排便量については増加傾向が認められた (2011214664) 。
(2006047055) 日本栄養・食糧学会誌. 200558(6);307-313. (2011214664) 日本臨床栄養学会雑誌. 2011:32(4);243-251.
研究1 : 大麦若葉より調製した大麦若葉食物繊維濃縮物 (申請食品を酵素 (α-アミラーゼ、プロテアーゼ、グルコアミラーゼ) 処理後、約10倍量の水で洗浄した残渣) を3、5、10%添加した飼料をラットに4週間連続投与した結果、投与後の糞中の短鎖脂肪酸濃度、盲腸内容量およびpHは各用量で対照群との差がみられなかったが、糞の湿重量および乾重量はそれぞれ用量依存的に増加した (2006047055) 。
(2006047055) 日本栄養・食糧学会誌. 200558(6);307-313.