特定保健用食品

商品詳細

食品名

糖健茶料
形態:粉末清涼飲料
内容量:9.3g/個包×60包、9.3g/個包×90包
関与成分:難消化性デキストリン(食物繊維として)

製造あるいは販売者

サンスター株式会社
住所:大阪府高槻市朝日町3-1
電話番号:0120-543210 サンスター(株)通販営業部

許可された実際の表示

糖健茶料は食物繊維(難消化性デキストリン)を含んでおり、糖の吸収をおだやかにするので血糖値の気になり始めた方に適しています。

許可された年月

平成10年5月20日

許可番号

第179号

適切な利用法

お食事の時に1包をコップ1杯(約160ml)のお湯または水に溶かしていただき、1日3包目安にお召し上がりください。

利用上の注意事項

・摂りすぎると一過性の膨満感を覚えることがあります。・本品は食品ですので、疾病を治癒するものではありません。・血糖値が気になり始めた方の食生活を改善する食品としてご利用ください。・なお、現に糖尿病の治療を受けておられる方や、血糖値に異常を指摘された方は、あらかじめ医師などの専門家にご相談のうえご使用ください。

関与成分についての解説

成分の特性
食品として利用されてきた焙焼デキストリンを分解、分離精製した食品素材であり、難消化性、インスリン分泌の抑制、整腸作用、血清脂質成分の改善、高血圧降下などの生理作用を有する。
【関与成分の構造式】
作用・効果および機序
砂糖、マルトース、デキストリンなど二糖から多糖類とともに、あるいはこれら糖類と難消化性デキストリンを含む食品を摂取したとき、血糖値上昇を(難消化性デキストリン非摂取時に比べ)緩徐にする効果を有する。その機序は砂糖やマルトースの消化により生じたグルコースの吸収経路のうち、二糖類分解酵素と関連した輸送路(Disaccharidase related transport system)を介する吸収を抑制するためと推測される。
出典:
社団法人 菓子総合センター編「飲食料品用機能性素材有効利用技術シリーズ 難消化性デキストリン」(1991)
若林茂,日本内分泌学会誌,68,623-625(1992)
若林茂,日本栄養食糧学会誌 46,131-137(1993)
関与成分の分析方法
一般的な食物繊維の定量法であるプロスキー法に準じ酵素分解をしたのち、ろ過し、水溶性画分を、高速液体クロマトグラフィーに注入し、液体クロマトグラフィーのチャート上より含まれる難消化性デキストリンの含量を求める(1)。
出典:
(1) 大隈一裕ら、澱粉科学 37(2),107-114(1990)

安全性に関する評価

人を対象とした試験
研究1:
高脂血症を伴った非インスリン依存性糖尿病患者 5例を対象に難消化性デキストリン(含量85~95%)を20g/食×3回/日づつ12週間投与し、経日的に血液を採取し血中のCa、Mg、Fe、Pのイオン濃度を測定した結果、血中のCa、Mg、Fe、Pの各イオン濃度、肝機能検査の指数(GOT、GPT、γGTP、LDH)は試験前値と差を認めなかった(1)。

研究2:
健常成人男子10例を対象に、難消化性デキストリン(食物繊維含量92%)10gを100mlの水に溶解し、1日3回毎食経口投与した。4週間後に投与状況、臨床検査値、随伴症状の有無を調査した結果、血清脂質代謝に関連する総コレステロール値、中性脂肪値ならびに遊離脂肪酸値は低下もしくは正常化し、HDLコレステロール値/総コレステロール比は上昇した。一方、生理学的検査値、血液学的検査値、血液生化学検査値は正常であり、臨床上問題となる変化は観察されなかった(2)。

研究3:
健常成人32例を対象に、難消化性デキストリン約7.0gを含有する糖健茶料を食事とともに単回摂取させ、摂取当日、および翌日のお腹の具合(腹部膨満感等の不快症状、下痢、腸閉塞等)についてアンケート調査を行った結果、腹部膨満感等の不快症状や下痢、腸閉塞等の症状はまったく観察されなかった(3)。

研究4:
健常成人5例を対象に空腹時に糖健茶料を単回摂取させ、血糖値の変化を調べた結果、投与後の過剰な血糖低下は観察されなかった。(3)
出典:
(1)野村誠,日本栄養・食糧学会誌 45(1)21-25(1992)
(2)松岡瑛,臨床栄養 80(2)167-172(1992)
(3)サンスター研究報告 (1997)
動物・その他の試験
研究1:急性毒性試験
雄性ICRマウス,10匹/群を対象に、難消化性デキストリン(含量85~95%)を20g、10g、5g/kgB.W.の群に分け、7日間摂取させた結果、全群において投与後、一過性の自発運動の低下が観察されたが、10数分後には回復し、活発な摂食行動が観察された。高投与群(20g/kgB.W.)では投与後2~30分後に10例中3例に下痢症状が観察され、その他の群においても5時間以内に用量依存的に軟便傾向が確認された。しかしこれら症状はすみやかに軽快し、翌日には回復が認められた。その外特筆すべき変化はなく、死亡例はなかった。また剖検による胸腹部主要器官に肉眼的変化はなく最大無作用量、およびLD50は20g/kg以上と推定された(1)。

研究2:変異原性試験
ネズミチフス菌TA100、TA1535、TA98、大腸菌WP2uvrAを指示株菌に用いて、プレート法難消化性デキストリン(含量85~95%)40~5000μg/プレート)にて試験した結果、陽性対照であるAF-2、NaN3、9-AAはS9Mix(代謝活性化)の添加無しで、また2-AAはS9Mixの添加により復帰変異コロニー数の増加が見られたのに対し、難消化性デキストリンは代謝活性化法による場合もよらない場合も40~5000μg/プレートの用量でいずれの指示株菌においても、復帰変異コロニー数を増加させなかった(2)。

研究3:動物試験
SD系ラット雄性ラットを対象に飲用水として難消化性デキストリン5-20%水溶液と非添加水を与え、普通飼料で9週間飼育し、脱血屠殺後、肝臓、膵臓、腎臓重量を、また、肝機能の指標として血清GOT、GPTを測定した結果、難消化性デキストリンを添加した飲用水を与えることで、血清および肝コレステロール値は有意に低下したが、脂質代謝の改善を示す指標以外は変化を認めなかった。(3)
出典:
(1)経口急性毒性試験成績書,社内資料(1989)
(2)変異原性試験成績書,社内資料(1990)
(3)若林茂,日本栄養・食糧学会誌 44(6)471-478(1991)

有効性に関する評価

人を対象とした試験
研究1:
健常成人男性6名を対象に難消化性デキストリン3、6および30g添加・非添加条件下にショ糖30gを含む炭酸水100mlを経口投与し、負荷前、負荷後30分、60分の血糖値ならびに負荷後2時間後の尿中C-ペプチド値を測定した結果、ショ糖負荷後の血糖値の上昇は難消化性デキストリン3、6、30gの摂取によりいずれも低下した。有意差は3、および6g摂取時に見られた。一方尿中C-ペプチド値は6g摂取時において最も低下した(1)。

研究2:
高ショ糖含有食品として難消化性デキストリン3あるいは6g添加・非添加の水羊羹を調整し健常成人男女35名(男性31名、女性4名)を対象に経口投与した。負荷後2時間の尿中C-ペプチド値を測定した結果、難消化性デキストリン非添加の水羊羹を摂取したときに比べ、3および6g添加時の尿中C-ペプチド値はいずれも低値であった(1)。

研究3:
健常成人8例を対象に12時間絶食後、難消化性デキストリン(含量55%)40ml添加、非添加条件下にトレランG75経口糖負荷試験を実施し、120分間にわたり血糖値ならびにインスリン分泌を観察した結果、いずれの被験者においても難消化性デキストリン存在下に比べ血糖値ならびにインスリン分泌の低下が観察された(2)。

研究4:
インスリン非依存型糖尿病(NIDDM)患者5名を対象に難消化性デキストリン長期投与の耐糖能に及ぼす影響について検討した。被験者はkg体重あたり30kcalの食事制限を少なくとも3ヶ月継続し、状態が安定していることを確認した上で試験を実施した。試験期間中、従来の治療法(食事療法、投薬内容など)を変更せず、難消化性デキストリン 10gを100mlの水に溶解し、1日3回毎食前経口投与した。投与開始後、1、2および3ヶ月目に1夜絶食の後、試験食(トースト1枚、牛乳200ml、サラダ459kcal)負荷試験を実施し、血糖値の推移を120分間にわたり観察した結果、3ヶ月目においては、1例を除き、いずれも耐糖能の改善が見られた。残り1例においても、2ヶ月目までは難消化性デキストリンの投与により耐糖能の改善が見られた(2)。

研究5:
健常成人男女32名を対象に難消化性デキストリンを約7.0g含有する糖健茶料を糖負荷用の食事と共に摂取または非摂取させ、食後の血糖値上昇抑制効果を確認した。糖負荷用の食事として、市販品のあんパン、ジャムパン、どら焼きそれぞれ1個を使い、総炭水化物量は186.4g、総エネルギー量は903kcalであった。試験は一重盲検法により行った。その結果、食後30分後の平均血糖値において糖健茶料投与時はコントロール品投与時の平均血糖値に比較して有意に低値であった。この試験の被験者32名のうち、食後30分と60分後の血糖値の平均が155mg/dl以上の食後血糖上昇が比較的高めの群においては30分後、60分後とも糖健茶料投与群の血糖上昇率において優位に低値であった。同様に曲線下面積においても有意に低値を示した(3)。
出典:
(1)植田由香,糖尿病,36,715-723(1993)
(2)藤原啓子,日本栄養・食糧学会誌,53(6)3 61-368(1995)
(3)サンスター研究報告 (1997)
動物・その他の試験
研究1
生後3週間のSD系雄性ラットをショ糖約65%からなる高ショ糖食で2週間予備飼育後4群に分け、高ショ糖食をそのまま、もしくは高ショ糖食95%に難消化性デキストリンを5%添加した飼料を与え8週間飼育した。また市販固形飼料で2週間予備飼育後、8週間同飼料で継続飼育したものを正常対象とした。8週後に血漿フルクトサミン濃度、グルコース負荷後の耐糖能、体重および体脂肪の測定を行った結果、試験8週目において高ショ糖食群の空腹時血糖値および血漿フルクトサミン濃度は固形食群に対して有意な高値を示し、グルコース負荷後の耐糖能は悪化した。一方、5%難消化性デキストリン添加高ショ糖食群では空腹時血糖値およびフルクトサミン濃度は高ショ糖食群に比べて有意に低値であり、耐糖能障害の程度が軽減された。また、体脂肪比は難消化性デキストリン添加群において有意に低値であった(1)。

研究2:
生後8週齢のSD系ラットを対象に、ショ糖1.5g/kg wt.に対し、難消化性デキストリン0.075、0.15、0.60および1.5g/kg wt.を経口摂取させ、血糖値およびインスリン分泌に及ぼす影響を観察した結果、血糖値ならびにインスリン分泌の曲線下面積で比較したとき難消化性デキストリン抑制効果はショ糖1.5g/kg wt.に対して0.15g/kg wt.添加した際(ショ糖10に対して1)に最も強く現れた(2)。

研究3:
新生仔期または成熟期ストレプトゾトシン投与、あるいは高ショ糖食(ショ糖約65%)飼育により程度と発生機序が異なる耐糖能障害ラットを作製し、単回投与によりショ糖に対する難消化性デキストリンの耐糖能改善効果について検討した結果、難消化性デキストリンは3種の耐糖能障害モデルにおいていずれもショ糖負荷後の血糖上昇を有意に抑制した。インスリン分泌は分泌能の障害程度が軽度であった高ショ糖飼育ラットおよび成熟期ストレプトゾトシン投与ラットにおいて抑制した(2)。

研究4:
新生仔期にストレプトゾトシンを投与し作製したインスリン非依存性糖尿病モデルラットに、1%難消化性デキストリン添加・無添加の水道水または10%ショ糖水を与え4週間飼育した(飼料は市販固形飼料を自由摂取)。飼育後グルコース負荷後の耐糖能、体重、体脂肪を測定した結果、難消化性デキストリンの体脂肪蓄積は有意に抑えられていた。耐糖能は水道水+難消化性デキストリン群で軽度の改善が見られたが、ショ糖水+難消化性デキストリン群では難消化性デキストリンの改善効果は見られなかった(2)。
出典:
(1)若林茂,糖尿病,35,873-880(1992)
(2)若林茂,日本内分泌学会誌,69,594-608(1993)

備考

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