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米国FDAとFTCが新型コロナウイルス対策に関連した虚偽の宣伝を行う製品に注意喚起

更新日:2020/05/19

■注意喚起および勧告内容
2020年5月14日、15日、米国FDA (U.S. Food and Drug Administration) とFTC (Federal Trade Commission) が新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) を予防または治療するなど虚偽の宣伝を行う4社の製品 (下記の一覧参照) に注意喚起。業社に表示改善、販売停止または再発防止策の提示を要求した。

ブランド名
製品
benjaminmcevoy.com ダイエタリーサプリメント
White Eagle Native Herbs ハーブ製品
The Golden Road Kratom kratom製品
Noetic Nutraceuticals カンナビジオール (CBD) 製品

■解説
当該製品は新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) を予防または治療するなど虚偽に謳って販売されていた。米国ではFDAの承認なくCOVID-19への有効性を表示して販売することは違法として、業者に改善するよう警告した。
製品の中には、米国FDAが以前使用によって痙攣発作、肝障害など様々な健康障害を生じる可能性や中毒性を指摘し、注意喚起したkratom (クラトム、別名:アヘンボク、学名:Mitragyna speciosa) 製品も含まれている。日本ではkratom (省令名:ミトラガイナ スペシオーサ) およびこれに含まれる2物質 (7-Hydroxymitragynine 、Mitragynine) が指定薬物とされている (詳しくはこちら) 。
現在のところ、当該製品摂取との因果関係が疑われる健康被害については不明であるが、FDAは消費者に対して、健康被害を受ける可能性があることから、COVID-19の予防や治療、症状緩和などを標榜する製品には十分に注意するよう注意喚起している。

■関連成分
クラトム (kratom)

タイ、マレーシア、インドネシア、パプアニューギニアに自生する植物Mitragyna speciosaの通称 (別名:アヘンボク) 。痛みやうつの改善など様々な効果を謳って販売されているが、利用により痙攣発作、肝障害などの重篤な病態を含む様々な健康影響を生じるリスクがあり、死亡事例も報告されている。
日本ではKratom (省令名:ミトラガイナ スペシオーサ、ミトラガイナ属に属する他の種との交雑種を含み、直ちに人の身体に使用可能な形状のもの) およびこれに含まれる2物質 (7-Hydroxymitragynine、Mitragynine) が指定薬物とされている。

■関連情報
米国FDAウェブページ (英語) →「Fraudulent Coronavirus Disease 2019 (COVID-19) Products」
外国製健康食品の入手や個人輸入等についての注意事項等→「健康食品や医薬品、化粧品、医療機器等を海外から購入しようとされる方へ (厚生労働省作成2012年版) 」

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