完全に抽出しきっていないコーヒー粕を由来とする天然オリゴ糖である (1) 。このオリゴ糖は、アミラーゼおよび胃液などの消化酵素によって消化されず大腸まで達する難消化性のオリゴ糖である (2) 。
コーヒー豆マンノオリゴ糖は、小腸での脂肪の吸収を阻害し排出を増加させることが報告されている (2006030347) 。継続的な摂取により腹部内臓脂肪面積、腹部皮下脂肪面積および腹部全脂肪面積が減少する (2006193941) 。
(1) 公開特許公報 平02-200147 (2) Food Sci and Technol Res. 20039(1);62-66. (2006030347) 医学と薬学. 2005:54(4);505-509. (2006193941) 医学と薬学. 2006:55(1);93-103.
酵素処理によりマンノオリゴ糖以外の糖質を分解し、高速液体クロマトグラフィーにより定量する。
研究1: 対象:BMIが25 kg/m2以上30 kg/m2未満の軽度肥満の男女30名 (男性15名、女性15名) 。 方法:コーヒー豆マンノオリゴ糖3 g配合コーヒー飲料 (被験飲料) または対照飲料を1日300 mL 、12週間継続摂取させた。 結果:臨床上問題となる症状は認められず、被験飲料の摂取による身体異常や体調不良を訴える者は認められなかった (1) 。 研究2: 対象:健康成人男女12名 (男性6名、女性6名) 。 方法:コーヒー豆マンノオリゴ糖9 g配合コーヒー飲料 (被験飲料) を1日900 mL 、4週間継続摂取させた。 結果:被験飲料の摂取による臨床上問題となる症状は認められなかった (2006030348) 。
(1) 日本食品工学会誌. 2005:6(2);133-141. (2006030348) 医学と薬学. 2005:54(4);511-517.
研究1: 対象:BMIが25 kg/m2以上に属する成人男女72名 (男性36名、女性36名) 。 方法:コーヒー豆マンノオリゴ糖3 g、6 g配合コーヒー飲料または対照飲料を1日300 mL 、12週間継続摂取させ、摂取前後に理学的検査、CTによる腹部脂肪面積を測定した。 結果:コーヒー豆マンノオリゴ糖3 g、6 g配合コーヒー飲料摂取群では、摂取12週目において、摂取開始時と比較して、腹部全脂肪面積、腹部皮下脂肪面積、および腹部内臓脂肪面積が対照飲料摂取群と比べて低下した (2006193941) 。
(1) 医学と薬学55(1),93-103 (2006)