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特定保健用食品

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商品詳細

食品名

Newヤクルト
形態:乳製品乳酸菌飲料
内容量:65 mL
関与成分: L.カゼイ YIT 9029(シロタ株)

申請者

株式会社ヤクルト本社
住所:東京都港区海岸1-10-30
電話番号:03-6625-8960 (大代表)

許可された実際の表示

生きたまま腸内に到達する乳酸菌 シロタ株 (L.カゼイ YIT 9029) の働きで、良い菌を増やし悪い菌を減らして、腸内の環境を改善し、おなかの調子を整えます。

許可された年月

2013年8月23日

許可番号

第1426号

適切な利用法

1本〔L.カゼイ YIT 9029 (シロタ株):200億個 (65 mL当たり)〕

利用上の注意事項

開封後はお早めにお飲みください。

関与成分についての解説

成分の特性
乳酸菌 シロタ株は、胃液や胆汁に負けないよう強化培養されており、生きて腸まで届く。乳酸菌 シロタ株の主な働きは次のとおりである。[1]良い菌を増やし悪い菌を減らす、[2]腸内の環境を改善する、[3]おなかの調子を整える
作用・効果および機序
乳酸菌 シロタ株は、人工消化液に対する耐性が高く、実際にヒトが摂取した場合、生きたまま糞便から回収されることから、本菌株は生きたまま消化管下部に到達すると考えられる。このように本菌株は、生きたまま消化管下部に到達した後、乳酸の産生や菌株表面への物質吸着などに起因する作用によって、腸内菌叢の改善 (有用菌の増加と有害菌の減少) 、腸内有害産物の抑制、便性改善 (便秘、下痢の改善や糞便pHの低下) が発揮されるものと考えられている。
出典:
(1975003869) 日本細菌学雑誌. 1974;29(4)691-697.
(1)「第1回理研腸内フローラシンポジウム (1980) 腸内フローラと発癌 (光岡知足編)」 学会出版センター 1981 79-103.
(2) 腸炎ビブリオ研究会主催 「腸炎ビブリオの感染と疫学講演会」 1989.
(3)「第12回理研腸内フローラシンポジウム (1980) 腸内フローラと食餌 (光岡知足編)」 学会出版センター 1994 85-104.
(1974015994) 診療と新薬. 1973;10(8):1807-1810.
関与成分の分析方法
定性:乳酸菌 シロタ株に特異的なモノクローナル抗体を用いた、酵素免疫測定法 (ELISA) (1) 。定量:BCP加プレートカウント寒天培地を用いた培養によるコロニーカウント法 (2) 。
出典:
(1) 株式会社ヤクルト本社 社内資料 1982.
(2)「乳及び乳製品の成分規格等に関する省令 (別表二)」の試験方法

安全性に関する評価

人を対象とした試験
『Newヤクルト』に使用されている原材料は、すべて一般の食品に使われているものであり、かつ、5年以上にわたる食経験を有し、その間安全性が損なわれるような問題は一切生じていないことから、本品の安全性は十分に高いと言える。
動物・その他の試験
関与成分である乳酸菌 シロタ株に関して安全性試験が実施され、乳酸菌 シロタ株の安全性に問題ないことが確認されている (1975008076) 。
○乳酸菌 シロタ株に関する毒性試験
・単回経口投与毒性試験 (マウス、ラット)
・1か月間反復経口投与毒性試験 (ラット)
・6か月間反復経口投与毒性試験 (ラット)

出典:
(1975008076) 応用薬理. 1974;8(7):871-886.

有効性に関する評価

人を対象とした試験
研究1:
健康成人 (25~32歳) 5名を対象に乳酸菌 シロタ株を100億個/日、牛乳200 mLとともに5週間飲用させ、腸内菌叢の変化と尿中インジカン、フェノール類の排泄量の変化を調べた。その結果、乳酸菌 シロタ株が1000万から1億個/便 gレベルで回収され、投与期間中最優勢な乳酸桿菌フローラとして検出された。投与中止後は、1週間以内に消失した。また、投与によって糞便中のビフィズス菌数の上昇と日間変動の減少が認められた。さらに、尿中インジカンとフェノール量が減少した。これらの結果は、乳酸菌 シロタ株の摂取により、腸内菌叢の改善ならびに腸内有害産物の抑制が発揮されることを示していると考えられる (1) 。

研究2:
健康成人 (22~35歳) 20名を10名ずつの2群に分け、一方には乳酸菌 シロタ株を600億個/本含有する発酵乳を、他方には同量の未発酵乳を、一日3本、4週間飲用させた。飲用の前後に非飲用期を2週間ずつ設け、飲用前 (2週目) 、飲用中 (4週目) 、飲用後(6週目) の3回、糞便サンプルと血液を採取した。被験者には試験期間中同一の食事を摂取させた。その結果、乳酸菌 シロタ株を含有する発酵乳の飲用により、糞便中の乳酸桿菌が増加し、乳酸菌 シロタ株が最優勢な乳酸桿菌フローラとして検出された。また、糞便中のビフィズス菌が増加し、大腸菌群が減少した。さらに、糞便中のβ-グルクロニダーゼ、β-グルコシダーゼが減少し、糞便中のコレステロール濃度が低下傾向を示した。これらの結果は、乳酸菌 シロタ株の摂取により、腸内菌叢の改善ならびに腸内有害産物の抑制が発揮されることを示していると考えられる (2) 。

研究3:
便秘を訴えるヒト25名、下痢を訴えるヒト22名を対象に、乳酸菌 シロタ株を100億個/g含有する乳酸菌製剤を一日3 g投与した (便秘のヒトへ6~19日間、下痢のヒトへは3~20日間) 。その結果、便秘に対しては、有効率92%で改善 (排便回数の正常化、便性状の改善、腹部膨満感の軽減) が認められた。同様に、下痢に対しては、有効率91%で改善 (排便回数の正常化、便性状の改善、腹痛の軽減) が認められた。これらの結果は、乳酸菌 シロタ株の摂取により便性の改善 (下痢、便秘、腹部症状の改善) が発揮されることを示していると考えられる (1974015994) 。

研究4:
非喫煙の健常人 (28~37歳) 6名を2群に分け、乳酸菌 シロタ株を100億個/g含有する乳酸菌製剤を、一方には一日3 g、他方には一日15 g、3週間投与し、その前後に3日間の宿泊期間を設けて加熱調理した牛肉を摂取させた。前半3日間を対照期、後半を試験期として、それぞれの牛肉摂取前12時間、摂取後0~12時間、12~24時間の尿を採取し、尿中の変異原活性を測定した。その結果、摂取した菌数にかかわらず、乳酸菌 シロタ株の摂取で尿中変異原活性の低下が認められた。このことは、乳酸菌 シロタ株の摂取により腸内有害産物の抑制が発揮されることを示していると考えられる (PMID:8221630) 。

研究5:
健康成人 (25歳~33歳) 7名を対象に、乳酸菌 シロタ株を100億個/日、牛乳とともに5週間飲用させ、糞便中の腸内菌叢および早朝尿中のアミノ酸代謝物を測定した結果、尿中へのインジカン、p-クレゾール排泄量が低下した。さらに、糞便中の乳酸桿菌数と尿中インジカン量の間には負の相関が認められた。これらの結果は、乳酸菌 シロタ株の摂取によって腸内有害産物の抑制が発揮されることを示していると考えられる (PMID:6785555) 。

研究6:
健康人工栄養児 (生後2~5か月) 10名を対象に、乳酸菌 シロタ株を3~9億個/本含有する飲料を一日1本20日間飲用させ、糞便性状および腸内細菌叢について調べた。その結果、6名に糞便の軟化およびpH の低下が確認され、さらに糞便中の乳酸菌 シロタ株の出現率の増加および、グラム陰性菌の減少が確認された。
また、急性消化不良児 (生後1か月~1歳2か月) 17名を対象に、乳酸菌 シロタ株を3~9億個/本含有する飲料を一日1本2~19日間飲用させ、糞便性状および腸内細菌叢について調べた。その結果、13名に消化不良症状の臨床症状の改善が認められ、6名に糞便のpHの低下、乳酸菌 シロタ株の増加および、グラム陰性菌の減少が認められた。
これらの結果は、乳酸菌 シロタ株の摂取によって乳幼児の便性状および腸内菌叢の改善が発揮されることを示していると考えられる (3) 。

出典:
(1)「第1回理研腸内フローラシンポジウム (1980) 腸内フローラと発癌 (光岡知足編)」 学会出版センター 1981 79-103.
(2)「第12回理研腸内フローラシンポジウム (1980) 腸内フローラと食餌 (光岡知足編)」 学会出版センター 1994 85-104.
(1974015994) 診療と新薬. 1973;10(8):1807-1810.
(PMID:8221630) Cancer Letters. 1993;73:173-179.
(PMID:6785555) Microbiol. Immunol. 1981;25:101-112.
(3) 日本小児科学会雑誌. 1962;66:125-132.

備考

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