Bifidobacterium lactis BB-12株
Bifidobacterium lactis BB-12株を含有するヨーグルトを摂取することで、糞便内細菌叢、便性、腸内環境の改善が示唆された (2005055081) 。
(2005055081) ミルクサイエンス. 200453(2);71-80.
発酵乳・乳酸菌飲料中のビフィズス菌の検出と菌数測定法に準じ、下記の操作を行う (1) 。 1. BCP (N) 寒天平板培地を作製し、希釈した検体を塗抹する。 2. 嫌気培養を行い生成コロニー数を計測する。
(1) はっ酵乳・乳酸菌飲料中のビフィズス菌の菌数測定方法. 2000, 一般社団法人全国はっ酵乳乳酸菌飲料協会, 4-6.
Bifidobacterium lactis BB-12株を4×107 cfu/g含有するヨーグルト (BB-12ヨーグルト) の過剰量摂取時の安全性を明らかにするため、摂取試験を実施した。健常成人10名 (男性4名、女性6名、平均年齢39.9歳) に、BB-12ヨーグルトを1日450 gで14日間摂取させた。摂取期間中、異常所見は認められず、過剰量摂取時の安全性が確認された (2006078412) 。
(2006078412) ミルクサイエンス. 2004:53(3);133-140.
研究1: Bifidobacterium lactis BB-12株を4×107 cfu/g含有するヨーグルト (BB-12ヨーグルト) の便性および糞便内細菌叢の改善効果に対するBB-12ヨーグルト摂取量の影響を検討した。健常成人16名 (男性13名、女性3名、平均年齢39.8歳 ) を2群に分け、BB-12ヨーグルトを1日80 gまたは150 gを14日間摂取させた。150 g摂取群では排便量の増加が認められ、一方80 g摂取群および150 g摂取群では、糞便内細菌叢改善および糞便アンモニア含量の低下が見られた。これらから、1日80 gから150 gの間では、整腸効果は摂取量依存的に誘導されると考えられた (2006078412) 。 研究2: Bifidobacterium lactis BB-12株を4×107 cfu/g含有するヨーグルト (BB-12ヨーグルト) の便性および糞便内細菌叢への効果を明らかにするために、プラセボ対照クロスオーバー試験を実施した。健常成人女性29名 (平均年齢22.0歳) を2群に分け、BB-12ヨーグルトまたはBifidobacterium lactis BB-12株を含まないヨーグルト (プラセボヨーグルト) を1日100 g、14日間摂取させた。便秘傾向者で、BB-12ヨーグルト摂取期でプラセボヨーグルト摂取期に比べて、排便日数が増加した。またBifidobacteriumの菌数および占有率の増加、Bacteroidaceaeの菌数および占有率の減少、Enterobacteriaceae占有率の減少、糞便形状の改善が見られた (2005055081) 。
(2006078412) ミルクサイエンス. 2004:53(3);133-140. (2005055081) ミルクサイエンス. 2004:53(2);71-80.