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特定保健用食品

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商品詳細

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食品名

オリゴメイトS-HP
形態:テーブルシュガー
内容量:500 g,5 kg
関与成分:ガラクトオリゴ糖

申請者

ヤクルト薬品工業株式会社
住所:東京都港区海岸1丁目10-30
電話番号:03-5401-5119

許可された実際の表示

本品はガラクトオリゴ糖を原材料とし、腸内のビフィズス菌や乳酸菌を適正に増やし、おなかの調子を整え、お通じを良くします。

許可された年月

平成16年9月27日

許可番号

第600号

適切な利用法

1日当たり小さじ2杯程度 (約12 g) を目安にお召し上がりください。

利用上の注意事項

食べすぎあるいは体質、体調によりおなかがゆるくなることがあります。

関与成分についての解説

成分の特性
牛乳中に含まれる乳糖にβ-ガラクトシダーゼを作用させて製造されるβ-1,4系ガラクトオリゴ糖である。母乳中にも含まれる4’-ガラクトシルラクトースを主成分とし、2~4糖のガラクトオリゴ糖が混在している。腸内の有用菌であるビフィズス菌および乳酸菌の増殖を促進する。

【関与成分の構造式】
ガラクトオリゴ糖の構造式2
作用・効果および機序
ヒトの消化酵素によって消化吸収されずに消化管下部まで到達し、ビフィズス菌や乳酸菌を増やす。その結果、有害菌の増殖や腐敗産物などの有害物質の生成を抑制する。また、ガラクトオリゴ糖や増加したビフィズス菌や乳酸菌の代謝産物である有機酸の作用で腸管内容物の浸透圧を高め、腸管からの水分泌を促進し、便中水分や便量を増加させる。そして、有機酸の刺激による腸管運動の亢進と相まって便性・便通を改善する。
出典:
日本食品新素材研究会誌, 6(2):55-66(2003)
日本食品科学工学会誌, 51(1):28-33(2004)
腸内細菌学雑誌, 18(1):25-35(2004)
関与成分の分析方法
GPCおよびアミノカラムを用いたHPLCにより2糖以上のオリゴ糖量と乳糖量を求めて算出する。
出典:
特定保健用食品試験検査マニュアル(日健栄協)平成11年発行

安全性に関する評価

人を対象とした試験
研究1過剰摂取試験
健常成人男女10名ずつ20名を男女別に5名ずつ無作為に2群に分け、摂取前観察期1週間の後、
1日当たりの摂取目安量 (ガラクトオリゴ糖固形分換算で5 g) の3倍量に相当する「オリゴメイトS-HP」 (ガラクトオリゴ糖固形分換算で15 g) を含有する飲料、またはガラクトオリゴ糖非含有飲料 (プラセボ飲料) を2週間摂取させ、1週間を摂取後観察期とし、アンケートにより下痢の発生や腹部症状等を調査した。
「オリゴメイトS-HP」 (ガラクトオリゴ糖固形分換算で15 g) 含有飲料の摂取に起因するとみられる下痢が1例発生したが、下痢の発生頻度はプラセボ群と差がなかった。本症例は、体調不良 (飲用前に感冒に罹患していた) の状況下で最大無作用量に近い「オリゴメイトS-HP」 (最大無作用量をオリゴメイトHPと同等とすると体重から換算した本被験者の最大無作用量は23 gとなる) を摂取したことが原因と考えられる。
 本結果は、ヒトに対する過剰摂取試験において、「オリゴメイトS-HP」の安全性に問題がないことを示すものである (1) 。
出典:
(1) 日本食品化学学会誌, 11(2):67-74(2004)
動物・その他の試験
研究1反復経口投与毒性試験
CrjCD (SD) IGS系ラットを雌雄各10匹ずつ無作為に4群に分け、「オリゴメイトS-HP」を0.5、1.0、2.0 g/5mL/kg、91~92日間、1回/日、経口投与し、一般状態の観察、体重測定、摂餌量・摂水量測定、眼科学的検査、尿検査、血液学的検査、血液化学的検査、病理学的検査を行い、蒸留水を投与した対照群と比較した。
「オリゴメイトS-HP」を2 g/kg投与しても、投与期間を通じて死亡例は認められず、一般状態、体重、摂餌量・摂水量、眼科学的検査、尿検査、血液学および血液化学的検査、病理学的検査のいずれにおいても投与による毒性変化は認められなかった。
本結果は、「オリゴメイトS-HP」のラットに対する90日間反復経口投与毒性試験における無毒性量は2 g/kg以上であることを示すものである。

研究2:小核試験
Crj:CD-1 (ICR) 系雄マウスを無作為に6匹ずつ5群に分け、「オリゴメイトS-HP」を0.5、1.0、2.0 g/10 mL/kg、蒸留水 (陰性対照) 10 mL/kg、マイトマイシンC (陽性対照) 1 mg/10 mL/kgをそれぞれ経口より単回投与した (マイトマイシンCのみ腹腔内投与) 。投与48および78時間後に尾静脈から末梢血を採取して標本を作製し、小核を有する網赤血球の出現頻度、全赤血球に占める網赤血球の割合 (幼若赤血球比) を算出した。
小核出現頻度および幼若赤血球比は、いずれも「オリゴメイトS-HP」投与により有意な変化が認められず、また、陰性対照群との有意な差も認められなかった。一方、陽性対照群の小核出現頻度は陰性対照群に比べて有意に上昇したことから、試験は適切に実施されたことが確認された。
本結果より、マウス末梢血を用いた小核試験において「オリゴメイトS-HP」には骨髄に対する染色体異常誘発性がないと結論した。

研究3:染色体異常試験
哺乳類培養細胞としてチャイニーズ・ハムスター雌肺由来繊維芽細胞 (CHL/IU) を用い、「オリゴメイトS-HP」を1.25、2.5、5.0 mg/mLの用量で、代謝活性化系の存在下および非存在下、24時間および48時間処理試験を行い、染色体の構造異常および数的異常を調べた。
代謝活性化系の有無および処理時間の長短の違いにかかわらず、「オリゴメイトS-HP」のいずれの用量においても染色体の構造異常および数的異常を有する細胞の出現頻度に有意な増加は認められなかった。また、いずれの試験系列においても、陰性対照および陽性対照の染色体異常細胞の出現頻度は背景データの範囲内であったことから、試験は適切に実施されたことが確認された。
本結果より、用いた条件下では「オリゴメイトS-HP」には哺乳類培養細胞 (CHL/IU細胞) に対する染色体異常誘発性がないと結論した。

研究4:復帰突然変異試験
試験菌株としてSalmonella typhimurium TA100, TA98, TA1535, TA1537, E. coli WP2uvrAを用い、「オリゴメイトS-HP」を0.0617~5 mg/プレートの用量で、代謝活性化系の存在下および非存在下、復帰突然変異試験 (エームス試験) の用量設定試験および本試験を行った。
両試験共に代謝活性化の有無に関わらず、「オリゴメイトS-HP」のいずれの用量においても復帰突然変異コロニー数が陰性対照群の2倍に満たない結果となり、結果の再現性が確認された。また、全ての試験菌株について、陰性対照群の値は背景データの範囲内であり、陽性対照群の値は陰性対照の2倍以上の値を示したことから、試験は適切に実施されたことが確認された。
本結果より、用いた条件下では、「オリゴメイトS-HP」には細菌に対する突然変異誘発性がないと結論した。
研究2、3、4の結果は、「オリゴメイトS-HP」の変異原性は陰性であることを示すものである。
出典:
ヤクルト研究所研究報告集, 23:13-24(2004)
ヤクルト研究所研究報告集, 23:25-41(2004)

有効性に関する評価

人を対象とした試験
研究1:
健常成人男女16名を8名ずつ無作為に2群に分け、「オリゴメイトS-HP」 (ガラクトオリゴ糖固形分換算で15 g) を含有する飲料、あるいは対照サンプルとして「オリゴメイトS-HP」に含まれるガラクトオリゴ糖以外の成分を等量含む飲料を摂取させ、30分毎に8時間に渡って呼気水素ガスを測定した。1週間後、被験者と飲料を交差させ再度試験を実施した。
対照サンプル飲用群に対し、「オリゴメイトS-HP」含有飲料摂取群では顕著な呼気水素ガス濃度の増加が認められた。
本結果は、「オリゴメイトS-HP」に含まれるガラクトオリゴ糖が小腸で吸収されず、消化管下部に到達することを示すものである (1) 。

研究2:
糞便中のビフィズス菌数が少ない健康成人男女22 名を11名ずつ無作為に2群に分け、各々「オリゴメイトS-HP」を2.5 gまたは5 g (いずれもガラクトオリゴ糖固形分換算) 含有する飲料を毎日2週間摂取させるダブルブラインド試験を実施し、飲用前、飲用中、飲用後に腸内菌叢、有機酸を調べた。
「オリゴメイトS-HP」2.5 g (ガラクトオリゴ糖固形分換算) 含有飲料の2週間摂取により、ビフィズス菌数・乳酸桿菌数の増加、総菌数に占めるビフィズス菌の比率の増加、並びにバクテロイデスの比率の減少が認められた。また、Enterobacteriaceae数の減少、有害性のクロストリジウムが検出されるヒトの減少が認められた。
「オリゴメイトS-HP」5 g (ガラクトオリゴ糖固形分換算) 含有飲料の2週間摂取により、2.5 g含有飲料摂取と比べビフィズス菌数及び比率の顕著な増加が認められ、また、潰瘍性大腸炎の原因あるいは促進物質として疑われているコハク酸が減少し、胆汁酸総量の減少も認められた。
 以上の結果は、「オリゴメイトS-HP」が乳酸桿菌、ビフィズス菌の存在する消化管下部に到達し、有用菌を増殖させ有害菌を減らすという「腸内菌叢改善作用」、並びにこれに伴う「腸内有害産物の生成抑制作用」に結びつくことを示すものである (2) 。

研究3:
便秘気味の成人男女62名を無作為に4群に分け、1~2週目は「オリゴメイトS-HP」を2.5 gまたは5 g (いずれもガラクトオリゴ糖固形分換算) 含有する飲料摂取群、残り2群を各々シュクロースで甘味度を合わせたプラセボ飲料摂取群とし、3~4週目の摂取休止期後、5~6週目は「オリゴメイトS-HP」飲料摂取群とプラセボ飲料摂取群を入れ替えるダブルブラインドクロスオーバー試験を実施した。各摂取時には1日1本2週間飲料を摂取させ、便通についてアンケート調査を行った。
「オリゴメイトS-HP」5 g (ガラクトオリゴ糖固形分換算) 含有飲料の2週間摂取により、低排便回数の少ない被験者で排便回数および排便日数の増加が認められ、また、常時硬い便性状の被験者で軟便化が認められた。
以上の結果は、ガラクトオリゴ糖の摂取が「便通改善」と「便性改善」に結びつくことを示すものである (3) 。

出典:
(1) 日本食品新素材研究会誌, 6(2):55-66(2003)
(2) 日本食品科学工学会誌, 51(1):28-33(2004)
(3) 腸内細菌学雑誌, 18(1):25-35(2004)
動物・その他の試験
なし

備考

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