■注意喚起および勧告内容
2020年11月5日、消費者庁がインターネットにおける健康食品等の虚偽・誇大表示の改善を要請。
■解説
消費者庁が2020年7月から9月までに、下記の方法でインターネットにおける健康食品等の虚偽・誇大表示の監視を行ったところ、112事業者 (113商品) において、健康増進法に違反するおそれのある文言等を含む表示が確認された。消費者庁は当該事業者に表示の適正化を要請。また、当該事業者が出店するショッピングモール運営事業者に対し、表示の適正化について協力を要請した。
<監視方法>
ロボット型全文検索システムを用いたキーワードによる無作為検索の上、検索された商品のサイトを目視により確認。
<主な検索キーワード>
・「コロナウイルス」、「熱中症」等の疾病の治療又は予防を目的とする効果があるかのような表現
・「免疫力」、「不眠」、「デトックス」等の身体の組織機能の一般的増強、増進を主たる目的とする効果があるかのような表現
・「ダイエット」等の身体を美化し、魅力を増し、容ぼうを変える効果があるかのような表現
<当該監視期間に表示されていた健康保持増進効果等 (一部) >
商品区分 | 表示されていた健康保持増進効果等 |
加工食品 (農産加工品、畜産加工品、水産加工品等) 【9商品】 |
・免疫力アップ、うつ病、睡眠障害、精神安定、不安軽減、認知症、不妊症、アトピー症状、食欲増進、疲労回復、代謝促進、アンチエイジングに効果を有すること等を標ぼうする表示 |
飲料等 (茶、コーヒー及びココア調製品、飲料、酒類) 【11商品】 |
・免疫力向上・強化、PMS(月経前症候群)、花粉症、アレルギー症状、生活習慣病改善・予防、高血圧予防、動脈硬化予防、便秘改善、デトックス、整腸、基礎代謝向上、ダイエット、美肌に効果を有すること等を標ぼうする表示 |
いわゆる健康食品 (カプセル、錠剤、顆粒状等) 【93商品】 |
・コロナウイルス対策、ウイルス抑制、抗ウイルス・抗菌作用、免疫力向上・強化、免疫機能活性化、不眠・不眠症、睡眠障害、うつ症状、いびき改善、ストレス改善、抗がん、整腸、腸内フローラ改善、滋養強壮、疲労回復、熱中症、脱水症、夏バテ、日焼け、デトックス、ダイエットに効果を有すること等を標ぼうする表示 ・女性ホルモンの活性化に働きかけ、PMS(月経前症候群)、美肌、バストアップ、育毛に効果を有すること等を標ぼうする表示 |
■関連情報
消費者庁ウェブページPDF (2020年11月5日) →「インターネットにおける健康食品等の虚偽・誇大表示に対する要請について (令和2年7月~9月) 」
厚生労働省ウェブページ→「健康食品」に係る虚偽・誇大広告等の禁止」