ビタミンとは、ヒトが必要とする栄養素のうち、たんぱく質、脂質、炭水化物、無機質および水以外に必要とされる微量の有機物の総称です。
ビタミンEは脂溶性のビタミンで、天然にはα-、β-、γ-、δ-トコフェロールと、α-、β-、γ-、δ-トコトリエノールの8種類が存在します (7) 。
天然に存在するビタミンKは2種類あり、緑黄色野菜・海藻類・緑茶・植物油などに含まれるビタミンK1 (フィロキノン) と、もうひとつは腸内細菌によっても合成されるビタミンK2 (メナキノン) です。
ビタミンB2とは ビタミンB2 (リボフラビン) は水溶性のビタミンで、体内に吸収されると、フラビンモノヌクレオチド (FMN) 、およびフラビンアデニンジヌクレオチド (FAD) に変換され、体内では主にFADの形で存在します (1) 。
ナイアシンはヌクレオチド (NAD) やニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸 (NADP) に変換され、酸化還元反応 (電子が供与体分子から受容体分子に転移する反応) に関与する酵素の補酵素として機能しています。
ビタミンB6は水溶性のビタミンで、ピリドキシン、ピリドキサール、ピリドキサミンと、これらのリン酸エステル型であるピリドキシン-5’-リン酸 (PNP) 、ピリドキサール-5’-リン酸(PLP)、ピリドキサミン-5’-リン酸 (PMP) の総称です (6) 。
ビタミンB12はコバルトを含むビタミンの総称で、ヒドロキソコバラミン、アデノシルコバラミン、メチルコバラミン、シアノコバラミン、スルフィトコバラミンがあります。
葉酸は、水溶性ビタミンでビタミンB群の一種です。ほうれん草の抽出物から発見され、ラテン語の「葉」を意味する「folium」からFolateと命名されました (8) 。
パントテン酸は、「至るところに存在する酸」という意味で命名されました。この名前の通り様々な食品に含まれているので、通常の食事をしている人では不足することはまずありません (8) 。