海苔のタンパク質を抽出し、酵素分解にて得られる海苔蛋白質分解物 (海苔ペプチド含有) のAKYSYを関与成分とする。
レニン-アンジオテンシン系のアンジオテンシンⅠからアンジオテンシンⅡに変換するACEを阻害して、血圧の上昇抑制、降下作用を示す。
社内報告書
海苔オリゴペプチドと合成したAKYSYの標品を試料とし、固相抽出カラムを用いて、HPLCにより測定し、AKYSYの含有量の分析を行っている。
社内報告書
研究1: 軽症高血圧者51名に対して海苔ペプチドを12週間摂取させた結果、摂取期間中、血液及び尿検査、診察所見および自覚所見における重篤な副作用は認められなかった (2004127416) 。 研究2: 正常高値及び軽症高血圧者41名に対して、海苔ペプチドの摂取目安量の3倍量を4週間摂取させ、血圧、脈拍数、血液検査、尿検査、自覚症状等の検査を行ったが、過降圧とならない適度で緩徐な血圧の低下が見られただけで、他の異常変動は観察されなかった (2016166977) 。
(2004127416) Health Sciences. 200420(1);91-102. (2016166977) 健康・栄養食品研究. 2003:6(2);113-127.
研究1: 変異原性試験において、海苔ペプチドを0.3~5 mg/plateの濃度にてネズミチフス菌のヒスチジン要求株及び大腸菌のトリプトファン要求株にそれぞれ処置し、その変異原性について、代謝活性化による場合とよらない場合で比較した結果、陰性となった (1) 。 研究2: SD系ラットに海苔ペプチドを5,000 mg/kg投与し 、14日間の観察を行った結果、特記すべき変化は認められなかった (2) 。
(1) 株式会社実医研 報告書 (2) 社内報告書
研究1: 軽症および中等症高血圧者38名に対して、海苔ペプチドを4週間摂取させた結果、収縮期血圧は15 mmHg、拡張期血圧は8 mmHgの低下が認められ、血圧の低下傾向は緩やかで過降圧は認められなかった (2003079141) 。 研究2: 正常高値血圧者91名を対象とした二重盲検比較試験において、海苔オリゴペプチド1.6 g (AKYSY0.6 mg含む) を配合した試験食を摂取させたところ、収縮期血圧は摂取開始から8週~12週後に、拡張期血圧は10週及び12週後に低下が認められた (2005054869) 。
(2003079141) 日本臨床栄養学会雑誌. 200224(1);30-37. (2005054869) 健康・栄養食品研究. 2004:7(2);43-58.
研究1: 海苔ペプチドをSHRへ単回経口投与 (300 mg/kg) した結果、血圧が低下する傾向が認められ、1%食塩水と共に投与しても、血圧上昇抑制効果が認められた (2000164824) 。 研究2: 海苔オリゴペプチド中に含まれるAKYSYペプチドがSHRへの経口単回投与、静脈内単回投与いずれにおいても血圧低下作用を示した。また、SHRSPへの海苔オリゴペプチド混餌投与では、血圧低下と共に大動脈ACE活性の低下を観察した (1) 。
(2000164824) 医学と薬学. 200043(3);529-538. (1) 社内報告書