特定保健用食品

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商品詳細

食品名

葛花烏龍茶
形態:葛の花エキス加工食品
内容量:2.5 g(2.5 g×1包)、75 g(2.5 g×30包)
関与成分:葛の花エキス(テクトリゲニン類として)

製造あるいは販売者

株式会社東洋新薬
住所:福岡県福岡市博多区博多駅前2-19-27
電話番号:0942-81-3555

許可された実際の表示

本品は、体脂肪やお腹の脂肪に作用する葛の花エキスを含んでいるので、お腹の脂肪が気になる方、お腹周りやウエストサイズが気になる方、体脂肪が気になる方、肥満が気になる方に適しています。

許可された年月

平成30年5月9日

許可番号

第1756号

適切な利用法

1日1包 (2.5 g) を目安にお召し上がりください。

利用上の注意事項

多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。1日摂取目安量を守ってください。過剰摂取はお控えください (体質や体調によっては、からだに合わない場合があります) 。体調に異変を感じた時は、速やかに摂取を中止し、医師に相談してください。

関与成分についての解説

成分の特性
葛の花エキスは、マメ科クズ属に属するPueraria lobata subsp. thomsoniiの花部の熱水抽出物である。葛の花エキスに含まれるフラボノイド類のうちテクトリゲニン類は、Tectorigenin-7-O-xylosylglucoside、TectoridinおよびTectorigeninである。
作用・効果および機序
葛の花エキスは、肝臓で脂肪合成を抑制し、脂肪組織で脂肪分解および熱産生を亢進する作用を有し、その抗肥満作用の活性は、テクトリゲニン類が関与しているものと推察される (PMID:22685484) (PMID:22980388) 。
出典:
(PMID22685484) Evid Based Complement Alternat Med. 2012;2012:272710.
(PMID:22980388) Glob J Health Sci. 2012;4(5):147-155.
関与成分の分析方法
「食品中の大豆イソフラボンアグリコン (アグリコン当量) の試験方法」に準じて、高速液体クロマトグラム法 (HPLC法) を用いて定性及び定量を行う。
出典:
食安発第0823001号 (平成18年8月23日付)
「大豆イソフラボンを含む特定保健用食品等の取扱いに関する指針について」の別紙「食品中の大豆イソフラボンアグリコン (アグリコン当量) の試験方法」

安全性に関する評価

人を対象とした試験
研究1:
健常者および軽度肥満者 (BMIが30未満の成人男女) を対象に、「葛の花エキス含有粉末茶飲料」 (被験食品) または葛の花エキスを澱粉分解物およびカラメル色素に置き換えた粉末茶飲料 (対照食品) を、1日あたりの摂取目安量の3倍量にあたる3袋を4週間にわたって継続摂取させるプラセボ対照二重盲検並行群間試験を実施した (被験食品の摂取量;テクトリゲニン類として124.8 mg/日) 。その結果、29名の解析対象者 (被験食群14名) において、臨床上問題となる変動は認められなかった。また、試験食品と因果関係のある有害事象の発現は認められなかった (2013181262) 。

研究2:
軽度肥満者 (BMIが25以上30未満の成人男女) を対象に、「葛の花エキス含有粉末茶飲料」 (被験食品) または葛の花エキスを澱粉分解物およびカラメル色素に置き換えた粉末茶飲料 (対照食品) を、1日あたりの摂取目安量にあたる1袋を12週間にわたって継続摂取させるプラセボ対照二重盲検並行群間試験を実施した (被験食品の摂取量;テクトリゲニン類として34.9 mg/日) 。その結果、97名の解析対象者 (被験食群50名) において、臨床上問題となる変動は認められなかった。また、試験食品と因果関係のある有害事象の発現は認められなかった (2013085267) 。


葛の花エキスの原材料である乾燥葛花から抽出されたお茶に関する試験について研究3,4に示す。


研究3:
BMIが30未満の被験者15名を対象に、葛の花エキスの原材料である乾燥葛花から抽出されたお茶 (テクトリゲニン類として294.9 mg/日含有) を4週間にわたり摂取させる試験を実施した。
その結果、解析対象者15名中2名において、肝機能検査値の上昇が発現し、試験食品との因果関係は「あるかもしれない」 (因果関係の判定4段階 (①あり、②あるかもしれない、③多分なし、④なし) 中2番目) と判断された。以上より、乾燥葛花から抽出されたお茶 (テクトリゲニン類として294.9 mg/日含有) を連続的に摂取した場合、体質や体調によっては肝機能検査値が上昇する可能性は否定しきれないと考えられた (1) 。

研究4:
BMIが30未満の被験者15名を対象に、葛の花エキスの原材料である乾燥葛花から抽出されたお茶 (テクトリゲニン類として98.3 mg/日含有) を12週間にわたり摂取させる試験を実施した。
試験開始後、試験と関連のない理由による脱落者2名が認められ、最終解析対象者13名において、臨床上問題となる変動は認められず、試験食品と因果関係のある有害事象の発現は認められなかった (2) 。
出典:
(2013181262) 薬理と治療. 2013;41(2)167-182.
(2013085267) 機能性食品と薬理栄養. 2012;7(3):233-249.
(1) 株式会社東洋新薬 社内報告 2020
(2) 株式会社東洋新薬 社内報告 2020
動物・その他の試験
研究1
細菌を用いた復帰突然変異試験 (in vitro試験) 、ほ乳類培養細胞を用いた染色体異常試験 (in vitro試験) 、げっ歯類を用いた小核試験 (in vivo試験) を行った。その結果、葛の花エキスは生体にとって問題となるものではないと考えられた (2014000572) 。

研究2:
6週齢の雌雄ddYマウスを用いた急性毒性試験の結果、葛の花エキス5 g/kg投与群において死亡例はなく、投与後14日間の観察期間中、異常は認められなかった。また剖検においても、主要器官・組織に異常な所見は認められなかった。また、6週齢の雌雄SDラットに葛の花エキス0.5%、1.5%および5.0%を90日間連続で混餌投与し、葛の花エキスの亜慢性毒性について検討した。その結果、死亡例はなく、一般状態にも異常は認められず、毒性学的に意義のある変化もしくは葛の花エキスに直接起因すると考えられる変化は認められなかった (PMID24245900) 。

研究3:
葛の花エキスおよびその主要イソフラボンのエストロゲン様作用に関する安全性を検証することを目的として、エストロゲン受容体α/βに対するアゴニスト活性の評価および葛の花エキスによる子宮肥大試験を実施した。その結果、葛の花エキスに含まれるTectorigeninのエストロゲン様作用は大豆イソフラボン (Genistein) と比較して極めて弱く、葛の花エキスによる子宮肥大作用は認められなかった (1) 。
出典:
(2014000572) 応用薬理. 2013;84(3,4)53-58.
(PMID:24245900) J Food Sci. 2013;78(11):1814- 1821.
(1) Pharmacology & Pharmacy. 2013;4(2):255-260.

有効性に関する評価

人を対象とした試験
研究1
軽度肥満者 (BMIが25以上30未満の成人男女) を対象に、「葛の花エキス含有粉末茶飲料」 (被験食品) または葛の花エキスを澱粉分解物及びカラメル色素に置き換えた粉末茶飲料 (対照食品) を、12週間にわたって連続摂取させるプラセボ対照二重盲検並行群間試験を実施した (被験食品の摂取量;テクトリゲニン類として34.9 mg/日) 。その結果、解析対象者97名において、被験食品群 (50名) では対照食品群と比較して、腹部内臓脂肪面積、腹部皮下脂肪面積、腹部全脂肪面積、体重、BMIおよびウエスト周囲径 (いずれも摂取前からの変化量) の低下が認められた (2013085267) 。
出典:
(2013085267) 機能性食品と薬理栄養. 2012;7(3)233-249.
動物・その他の試験
研究1
7週齢の雄性C57BL/6Jマウスを2群に群分けし、高脂肪食 (HFD群) 、5%の葛の花エキスを混餌した高脂肪食 (HFD+PFE群) をそれぞれ14日間摂取させた。その結果、HFD+PFE群ではHFD群と比較して、体重および精巣周囲脂肪や後腹膜脂肪の白色脂肪重量が低い値を示し、肝臓Oil Red O染色において脂肪肝の抑制が認められた (PMID22685484) 。

研究2:
多因子遺伝子性の肥満2型糖尿病モデル動物であるTSODマウス (4週齢) を5群に群分けし、普通食 (TSOD-MF群) 、高脂肪食 (TSOD-WTD群) 、1%の葛の花エキスを混餌した高脂肪食 (TSOD-WTD+1%PFE群) 、3%の葛の花エキスを混餌した高脂肪食 (TSOD-WTD+3%PFE群) 、5%の葛の花エキスを混餌した高脂肪食 (TSOD-WTD+5%PFE群) をそれぞれ8週間摂取させた。その結果、TSOD-WTD+5%PFE群ではTSOD-WTD群と比較して、体重、肝臓重量、腸間膜脂肪や腎周囲脂肪の白色脂肪重量および肝中中性脂肪が低い値を示し、血中アディポネクチンの増加および耐糖能の改善が認められた (PMID:22350143) 。
出典:
(PMID22685484) Evid Based Complement Alternat Med. 2012;2012:272710.
(PMID:22350143) J Nat Med. 2012;66(4),622-630.

備考

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