L-アラビノースは小腸スクラーゼを特異的に阻害する天然由来のペントースで、ヒト、及び実験動物において、摂取されたショ糖の消化吸収がゆるやかになることにより血糖値上昇を抑えることが明らかにされている。
HPLC法
研究1 健常男女各3名を対象とし、「アラビノシュガー」20 gを3週間摂取させた結果、血液生化学検査及び尿検査の値に異常を認めなかった (1)。
(1) 合同酒精株式会社報告書 1999
研究1: SD系ラットにL-アラビノースの単回経口投与を行い、LD50は雄19 g/kg、雌10~20 g/kgであった (1) 。 研究2: SD系ラットにL-アラビノース0.5、1.0、2.0 g/kg で13週間反復投与した。いずれの投与群においても、一般状態、体重、血液生化学検査、病理学的検査に投与による変化を認めなかった (2) 。
(1) 委託試験報告書 1999 (社内文書) (2) 委託試験報告書 1999 (社内文書)
研究1 健常男女15名を対象に、「アラビノシュガー」6 gを一日2回 (午前10時半と午後3時半) 、紅茶とともに2週間摂取させ、摂取最終日に食後血糖値を測定した。ピーク血糖値は比較対照に比べ有意に低く、曲線化面積でも低下率は午前で31%、午後で40%であった。
(1) 健康・栄養食品研究. 2001;4(1)13-18.
研究1 マウスにショ糖1 g/kgと共にL-アラビノース0,12.5,25,50 mg/kgを経口投与させたところ、用量依存的に血糖値の上昇を抑制した。しかしショ糖の代わりにデンプンを用いた試験においては、血糖値上昇抑制効果は見られなかった (PMID8931641) 。 研究2: ラットにL-アラビノース50 mg/kgまたは250 mg/kgをショ糖2.5 g/kgと同時に摂取させ、血糖値上昇を観察した。その結果、摂取15分後の血糖値上昇が、プラセボ群と比較して50 mg/kg投与群で44.4%、250 mg/kg投与群で52.6%抑制された (1) 。
(PMID:8931641) Metabolism. 1996;45(11):1368-1374. (1) 日本栄養・食糧学会誌. 1997;50(2):133-137.