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特定保健用食品

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商品詳細

食品名

明治ブルガリアヨーグルトLB81
形態:はっ酵乳
内容量:450 g
関与成分:◆Lactobacillus delbrueckii subsp. bulgaricus2038株 ◆Streptococcus thermophilus1131株

申請者

株式会社 明治
住所:東京都江東区新砂1-2-10
電話番号:0120-598-369

許可された実際の表示

LB81乳酸菌の働きにより、腸内細菌のバランスを整えて、おなかの調子を良好に保ちます。

許可された年月

平成12年11月10日

許可番号

第289号

適切な利用法

1日当たり100 g以上を目安にお召し上がりになると効果的です。[100 g中に、関与成分L.bulgaricus 2038株10億個以上およびS.thermophilus 1131株100億個以上 (LB81乳酸菌) を含有。]

利用上の注意事項

生ものですから、開封後はお早めにお召し上がり下さい。

関与成分についての解説

成分の特性
関与成分は、LB81菌である。
作用・効果および機序
試験管内の実験では、LB81菌の菌体抽出液、またはLB81菌により調製したヨーグルトホエーを1%添加することにより、ビフィズス菌の増殖が促進された。また、LB81菌により調製されたヨーグルトを、大腸菌またはクロストリディウム菌の培養液に添加すると、それぞれ、有害物質であるインドール、アンモニア、およびフェノール生成の抑制が観察された。さらに、LB81菌により調製されたヨーグルトを健康成人に投与した場合、排便回数・排便量の増加、適正な便性状の出現頻度の顕著な上昇、排便時のスッキリ感の明らかな増大、糞便中のビフィズス菌の増加とクロストリディウム菌の減少、腸内腐敗産物であるアンモニア、硫化物、インドール、p-クレゾールの低下と糞便pHの低下、臭気の緩和などが観察された。以上のことからLB81菌により調製されたヨーグルトの摂取は、腸内細菌のバランスを整えて、おなかの調子を良好に保つことが示された。
出典:
明治乳業株式会社 研究報告書 1992年
森 浩晴 他、日本栄養食糧学会誌 46, 139-145 (1993)
大津俊広 他、医学と薬学 35, 1053-1060, 1996
森崎信尋 他、ビフィズス 6, 161-168, 1993
原 宏佳 他、ビフィズス 6, 169-175, 1993
寺田 厚 他、食品と微生物 10, 29-34, 1993
関与成分の分析方法
Lactobacillus属の同定は、発育温度、リンゴ酸分解、および糖資化性などにより行い、Streptococcus属の同定は、発育温度、アルカリ抵抗性、および糖資化性などにより行う。また、菌数の測定は、寒天培地プレートを用いて、保温後のコロニー数を数えることにより行う。
出典:
辨野義己 他、食品衛生検査指針、微生物編、厚生省生活衛生局監修(1990)
Kandler, O. et al., Bergey’s Manual of Systematic Bacteriology volume 2 (1986)
森地敏樹、微生物の分離法(R&Dプランニング)(1986)
Teuber M, et al., The prokaryotes (Springer-Verlag, Berlin Heidelberg New York) volume 2 (1981)
Hardie, J.M. Bergey’s Manual of Systematic Bacteriology volume 2 (1986)

安全性に関する評価

人を対象とした試験
世界的に見ると、ヨーグルトには数千年の摂食の歴史があり、また、日本においても奈良平安時代における摂食の記録が残っていて、十分な食経験がある。健康成人8名 (男性、平均年齢49歳) を対象に、「明治ブルガリアヨーグルトLB81」の過剰摂取試験を行った。毎日500 g (1日当たりの摂取目安量の5倍) 、2週間の摂取により、糞便中のクロストリディウム菌は減少傾向を示し、腸内常在ビフィズス菌の少ない被験者ではこの菌の増加を示したが、他の菌群や血液成分の変動は認められなかった (1) 。また、LB81菌を用いて調製された「明治朝のブルガリアのむヨーグルト」を用いて、健常成人33名による過剰摂取試験を行った。1日当たりの摂取目安量 (200 mL) の2~4倍にあたる400~800 mLを4日間摂取した際にも、副作用は認められなかった (2) 。
出典:
(1) 寺田 厚 他、食品と微生物 10, 29-34, 1993
(2) 山本昌志 他、健康・栄養食品研究 1, 47-55, 1998
動物・その他の試験
LB81菌を使用して調製した発酵乳の凍結乾燥粉末を、マウスに、1日1回、5日間連続で経口投与し、急性毒性を検討した。被験物1481 mg/kg/日、2222 mg/kg/日、3333 mg/kg/日、および5000 mg/kg/日をそれぞれ5匹のマウスに投与し、投与終了後14日間観察した。その結果、すべての投与量において、死亡した例はなく、すべての投与量において、体重が投与期間中順調に増加し、立毛、行動、呼吸などの一般行動に変化は見られなかった。また、観察期間後、屠殺、剖検したところ、どの群においても肉眼的に肺、心、肝、脾、腎、消化管などの臓器に変化は見られなかった (1) 。以上のように、マウスに被験物を5000 mg/kg/日 (総投与量25 g/kg) 投与しても毒性症状および死亡は認められず、本物質の毒性は極めて低いと思われる。
出典:
(1) 社団法人北里研究所 報告書 1992年

有効性に関する評価

人を対象とした試験
健常女子大生 (18~21歳) 106名による、「明治ブルガリアヨーグルトLB81」摂取試験を行った。1日あたり100 g (1日当たりの摂取目安量) もしくは250gの2週間摂取により、排便回数および排便量の有意な増加、すなわち便通の改善効果と,「バナナ状+半練状」の出現度の上昇、すなわち便性の改善効果、およびスッキリ感の有意な増大が認められた。便通の改善効果は特に便秘傾向者で顕著に認められた (1) 。また、66歳から88歳の9名 (男性4名、女性5名、平均年齢80.2歳) による「明治ブルガリアヨーグルトLB81」の摂取試験を行った。1日当たり130 gずつ2回 (1日当たりの摂取目安量の2.6倍) 、2週間の摂取により、糞便中の腐敗産物量が低下し臭気の改善が認められ、ビフィズス菌数が増大した (2) 。さらに、21歳から50歳の健常成人8名 (男性3名、女性5名、平均年齢28歳) による、「明治ブルガリアヨーグルトLB81」の摂取試験を行った。1日当たり130 gずつ3回、合計390 g (1日当たりの摂取目安量の3.9倍) の2週間摂取により、全ての被験者の糞便中のビフィズス菌数がヨーグルト摂取により増大した。これに対し、クロストリディウム菌は減少した (3) 。以上のように、「明治ブルガリアヨーグルトLB81」を摂取することにより、腸内細菌のバランスを整えて、おなかの調子を良好に保つことが示されている。
出典:
 (1) 大津俊広 他、医学と薬学 35, 1053-1060, 1996
(2) 森崎信尋 他、ビフィズス 6, 161-168, 1993
(3) 原 宏佳 他、ビフィズス 6, 169-175, 1993

その他の資料:
寺田 厚 他、食品と微生物 10, 29-34, 1993
大津俊広 他、医学と薬学 39, 951-959, 1998
山本昌志 他、健康・栄養食品研究 1, 47-55, 1998
動物・その他の試験
ヒトでの有効性を直接確認することができるので、動物を使用した有効性試験は行っていない。

備考

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