難消化性デキストリンは、でん粉由来の水溶性食物繊維であり、低粘性・低甘味で水溶液はほぼ透明、耐熱性・耐酸性に優れており、様々な食品に応用しやすい。ミネラルの吸収阻害はなく、FDA (米国食品医薬品局) のGRAS (Generally Recognized As Safeの略称。米国における食品安全性に関する審査制度) にリストされた安全性の高い素材である。
難消化性デキストリンの食後血糖上昇抑制作用は、二糖類分解酵素であるマルターゼおよびスクラーゼを拮抗的に阻害することによると報告されている (1999133671) (1) 。
(1999133671) 日本栄養・食糧学会誌. 1999:52(1);21-29. (1) 第58回日本栄養・食糧学会大会講演要旨集. 2004, 273.
低分子水溶性食物繊維を含む食品に適用される酵素-HPLC法に準じ、下記の操作を行う (PMID:11990030) 。 1.酵素処理液の調製:各種酵素により炭水化物およびたんぱく質の消化を行う。 2.高速液体クロマトグラム用溶液の調製:イオン交換樹脂によりイオン性不純物質(たんぱく質、有機酸、無機塩類等)の除去を行い、難消化性デキストリン溶液を濃縮する。 3.高速液体クロマトグラムで定量:得られた高速液体クロマトグラムより三糖類以上の画分中の難消化性デキストリン画分を求める。
(PMID:11990030) J AOAC Int. 2002:85(2);435-44.
研究1: 対象:血糖値が正常型 (空腹時血糖値が70 mg/dL以上109 mg/dL以下かつOGTT※2時間値が139 mg/dL以下) もしくは境界型 (空腹時血糖値が70 mg/dL以上かつOGTT2時間値が140 mg/dL以上199 mg/dL以下、または、空腹時血糖値が110 mg/dL以上125 mg/dL以下かつOGTT2時間値が140 mg/dL以下) に属する健常成人男女48名。 ※OGTT:oral glucose tolerance test (75 g経口ブドウ糖負荷試験) 方法:難消化性デキストリン (食物繊維として) 5 g配合飲料 (被験飲料) または対照飲料を1日3本 (1,050 mL) 、4週間継続摂取させた。 結果:身体計測、理学的検査、血液検査および尿検査において、臨床上問題となる変動は認められず、また、被験飲料との因果関係を示す有害事象も認められなかった (1) 。 ※本食品は規格基準型であり、過剰摂取試験により安全性を確認している。
(1) 社内報告書. 2016
特定保健用食品 (規格基準型) のため省略
特定保健用食品 (規格基準型) のため省略 ※本食品は規格基準型で、その関与成分につき国が有効性に関する知見の蓄積が十分であるとして規格基準を定めており、消費者委員会の個別審査なく、許可されている。
特定保健用食品 (規格基準型) のため省略