昆布の成分である水溶性食物繊維のアルギン酸ナトリウムの機能を失うことなく低分子化・低粘性化したもの。
【関与成分の構造式】 |
1)優れた保水力を持つため、消化管内の含水量が増し、便が大きく軟らかくなってスムーズな排便が得られるようになる。 2)血清コレステロール値上昇抑制作用。
液体クロマトグラフィーの外部標準法による定量試験
研究1:<過剰摂取について> ヒトによる低分子化アルギン酸ナトリウム(以下 DSA)の最大無作用量を18人の健常人で調べた結果、軟便を誘発しない最大摂取量は男性で0.27g/kg、女性で0.34g/kgであった。また、半数の人が軟便になる摂取量は男性で0.31g/kg、女性では0.43g/kgであり、全体では0.39g/kgであった。体重50kgのヒトを想定すると、軟便状態となるDSAの摂取量は男性で13.5g以上であり、女性で17.0g以上と予想された。DSAの有効な摂取量は4g/日と推定されるが、その3倍量の摂取でも下痢等不快な排便状態にならないことがわかった(1)。
(1)金澤康子ら,新薬と臨床,48,7,873~881(1999)
研究1: 健常成人男性を血清総コレステロール値の比較的高い群と正常群に分け、通常の食事の下でコレカットの有用性を調べた。その結果、正常域の人にはほとんど影響を与えず、高めの人の血清総コレステロール値を改善した(1)。 研究2: 被験者にコレステロール負荷食を3週間摂取させ、DSA4g入り飲料摂取群とプラセボ摂取群間で血清コレステロール値の変化を観察した。その結果、DSAの3週間摂取により血清コレステロール値の上昇抑制作用があることが証明された(2)。 研究3: 低分子化アルギン酸ナトリウム4gを含有する清涼飲料水とミネラルウォーターを成人男女15名に各1週間ずつ飲ませ、便重量、便乾燥重量(水分含量)及びPHを測定した結果、低分子化アルギン酸ナトリウム摂取群で便重量および水分量に有意差が見られ、本品の摂取により便の水分量および便重量が増大することが分かった(3)。
(1)浅岡力ら,栄養-評価と治療,13,4,92~96(1996) (2)浅岡力ら,栄養-評価と治療,13,4,86~91(1996) (3)浅岡力ら,新薬と臨床,47,9,1477~1482(1998)