GABAはアミノ酸の一種で、代表的な抑制系の神経伝達物質であり、血圧降下作用を有する。
【関与成分の構造式】 |
GABAを経口投与すると血圧が降下することは古くから知られている。この血圧降下機序は、末梢の交感神経系の亢進の抑制によるものと推察される。腸間膜動脈床の電気刺激による収縮反応に対して、GABAは、高血圧自然発症ラットでは細動脈収縮を抑制するのに対し、正常血圧ラットではほとんど収縮に影響しない。また、交感神経末端からのノルアドレナリンの遊離量が収縮抑制の程度に応じて減少することが確認されており、腎動脈においても同様の現象が確認されていることから、GABAは末梢臓器血管にある交感神経系の神経末端の神経伝達を抑制して、血管収縮を緩和することが推察される。なお、GABAによる収縮抑制は、GABABレセプターが関与していることが確認されている。
(1)"Proceedings of an International Symposium held at the city of hope medical center, duarte, California May 22-24 (1959)"、 Pergamon Press.1960;579-581. (2)Eur J Pharmacol.2002:428;107-113. (PMID: 10369462)Br J Pharmacol.1999:127;109-114. (PMID:12233817)Jpn J Pharmacol.2002:89;388-394.
高速液体クロマトグラフ(HPLC)法
(株)ヤクルト本社社内資料.1982. 「乳及び乳製品の成分規格等に関する省令(別表二)」の試験方法
研究1: 軽症高血圧者18名(収縮期血圧155±3mmHg、拡張期血圧93±2mmHg(mean±SE 以下同じ))を対象に、『プレティオ』を1日1本、12週間飲用させたところ、血圧降下作用が認められたが、飲用終了後のリバウンド現象は認められず、心拍数、血液検査、尿検査、問診等でも『プレティオ』の飲用に起因する異常変動や有害事象はみられなかった(PMID:12627188)。 研究2: 正常高値血圧者および軽症高血圧者43名(収縮期血圧144±1mmHg、拡張期血圧86±1mmHg)を対象に、『プレティオ』を1日1本、12週間飲用させたところ、血圧降下が認められたが、飲用終了後のリバウンド現象は認められず、心拍数、血液検査、尿検査、問診等でも『プレティオ』の飲用に起因する異常変動や有害事象はみられなかった(1)。 研究3: 正常高値血圧者54名(収縮期血圧134±0.4mmHg、拡張期血圧76±1mmHg)を対象に、『プレティオ』を1日1本、12週間飲用させたところ、血圧降下が認められたが、飲用終了後のリバウンド現象は認められず、心拍数、血液検査、尿検査、問診等でも『プレティオ』の飲用に起因する異常変動や有害事象はみられなかった(2)。 研究4: 正常血圧者8名を対象に、『プレティオ』を1日1本、8週間(収縮期血圧114±11mmHg、拡張期血圧74±5mmHg)また、別の正常血圧者8名を対象に、『プレティオ』を1日3本、2週間(収縮期血圧104±13mmHg、拡張期血圧69±10mmHg)飲用させたところ、いずれの条件においても血圧降下が認められず、心拍数、血液検査、尿検査、問診等でも『プレティオ』の飲用に起因する異常変動や有害事象はみられなかった(3)。 食経験等: 『プレティオ』に使用されている原材料は、すべて一般の食品に使われているものであり、かつ、本品は十分な食経験を有し、その間安全性が損なわれるような問題は一切生じていないことからも、本品の安全性は十分に高いと言える。
(PMID:12627188)Eur J Clin Nutr.200357;490-495. (1)健康・栄養食品研究.2003:6;1-14. (2)日本食品科学工学会誌.2004:51;79-86. (3)日本食品化学学会誌.2002:9;1-6.
関与成分および『プレティオ』に関して安全性試験が実施され、本品の安全性に問題ないことが確認されている。 ○GABA ・1か月間反復経口投与毒性試験(ラット) ○プレティオ ・単回経口投与毒性試験(マウス) ・1か月間反復経口投与毒性試験(ラット) ・3か月間反復経口投与毒性試験(ラット) ・変異原性試験
(株)ヤクルト本社社内資料.2000.
研究1: 軽症高血圧者39名(収縮期血圧153±2mmHg、拡張期血圧93±2mmHg )を対象に、単盲検試験で、『プレティオ』あるいはプラセボを12週間飲用させ、その後2週間は飲用を休止した。その結果、プレティオ群では飲用2~4週後に飲用前およびプラセボ群との比較の両方において顕著な血圧の降下が認められ、飲用最終の12週まで持続した。収縮期血圧、拡張期血圧共に、『プレティオ』の飲用終了後は低下した血圧が穏やかに飲用前値に戻る傾向が認められた(PMID:12627188)。 研究2: 正常高値および軽症高血圧者86名(収縮期血圧144±1mmHg、拡張期血圧86±1mmHg)を対象に、二重盲検試験で、2週間の非飲用期(前観察期)をおいて、『プレティオ』あるいはプラセボを12週間飲用させ、その後4週間は飲用を休止した(後観察期)。その結果、収縮期血圧は、プレティオ群では飲用開始4週目から飲用前と比較して低下し、6週目以後はプラセボ群との群間比較においても差が認められた。拡張期血圧については、プレティオ群では飲用4,8,12週目に飲用前と比較して低下し、4,6,12週目にはプラセボ群との群間比較においても差が認められた。 収縮期血圧、拡張期血圧共に、『プレティオ』の飲用終了後は低下した血圧が穏やかに飲用前値に戻る傾向が認められた(1)。 研究3: 正常高値血圧者108名(収縮期血圧134±0.3mmHg、拡張期血圧77±1mmHg)を対象に、二重盲検試験で、4週間の非飲用期(前観察期)をおいて、『プレティオ』あるいはプラセボを12週間飲用させ、その後4週間は飲用を休止した(後観察期)。その結果、収縮期血圧は、プレティオ群では飲用開始8週目から飲用前と比較して低下し、プラセボ群との群間比較においても差が認められた。拡張期血圧については、プレティオ群では飲用12週目に飲用前と比較して低下し、プラセボ群との群間比較においても差が認められた。収縮期血圧、拡張期血圧共に、『プレティオ』の飲用終了後は低下した血圧が穏やかに飲用前値に戻る傾向が認められた(2)。
(PMID:12627188)Eur J Clin Nut.2003:57;490-495. (1)健康・栄養食品研究.2003:6;1-14. (2)日本食品科学工学会誌.2004:51;79-86.