関与する成分:難消化性再結晶アミロース
ゼラチン化デンプンの水性スラリーを脱分岐酵素により脱分枝し、そして得られる生成物を老化させることにより、抵抗性デンプン構造物を含む生成物を製造する。特食パンは上記抵抗性デンプン構造物を小麦粉の一部と置き換えている。
公開特許公報 特開平8-56690
メガザイム法(AOAC2002.02)
AOAC Official Method 2002.02Resistant Starch in Starch and Plant Materials
研究1:12週間連続摂取試験(対象者:未治療の境界型及び糖尿病型糖尿病者及び健常者) 摂取期前値と比較して、境界型及び糖尿病型糖尿病者では、両群ともに体重及びボディ・マス・インデックス (BMI) が低下した。血液検査の結果、健常者のプラセボ群でインスリンが低下した以外は、両群においてFBG(空腹時血糖値)、糖化ヘモグロビン (HbA1c) 、グルコアルブミン、フルクトサミンに変動は認められなかった。その他の血液検査項目及び尿検査結果に、臨床上問題となる変動は認められなかった。 研究2:4週間連続2倍過剰摂取試験(対象者:未治療の境界型糖尿病者及び健常者) 両群ともに、血圧、脈拍数、体重及びBMIに関する摂取期間前後の変動は認められなかった。血液検査では、摂取期前値と比較して、両群ともにHbA1c、グリコアルブミンが増加したが、FBG(空腹時血糖値)及びインスリンに変動は認められなかった。その他の血液検査項目に、本食品が原因と考えられる異常変動は認められなかった。尿検査の結果、ウロビリノーゲン及び潜血に摂取前後で各群に変動が認められたものの、いずれの被験者も血液検査値、問診結果に相関するものではなかった。 試験期間中に観察された有害事象として、下痢(各群1名)、便秘(本食品群1名)が認められたが、いずれも軽度かつ一時的なものであり、通常の生活により起こりうる範囲のものであると推察された。また、下痢については両群で観察されたことから、本食品との因果関係は低いものと判断された。 研究3:2週間連続3倍量過剰摂取試験(対象者:未治療の境界型及び糖尿型糖尿病者及び健常者) 摂取期前値と比較して、体重、体脂肪率、血圧及び脈拍に変化は認められなかった。血液検査の結果、健常者では3倍量添加パン群のHbA1cが有意に低下した。その他の血液検査項目及び尿検査の結果に、臨床上問題となる変動は認められなかった。
研究1:単回強制経口投与試験(ラット) SDラット(一群雌雄10匹)を用い、C☆ActiStar11700(特食パンの関与成分である難消化性再結晶アミロースを含む原料:0、6,000、12,000 mg/kg体重)単回強制経口投与試験を実施した結果、死亡例はなく、体重の推移、剖検結果に異常所見は認められなかった。
C☆ActiStar11700のラットにおける単回経口投与毒性試験(限度試験)(株式会社新薬開発研究所 中央研究所)
研究1:無作為割付による二重盲検単回摂取クロスオーバーヒト試験空腹時血糖値が100 mg/dL以上140 mg/dL以下の未治療の境界型糖尿病者を主な対象者として、「特食パン」の血糖値上昇抑制効果について検証したところ、境界型糖尿病者(空腹時血糖値が111 mg/dL以上)では市販の食パンと比較して血糖値およびインスリンの上昇が穏やかであった。
Bioscience,Biotechnology,and Biochemistry vol69,No.3,2005,559-566
-