大豆に麹を加え発酵させた大豆発酵調味液に含有されている大豆ペプチドを関与成分とする。
アンジオテンシン変換酵素 (ACE) 阻害作用により血圧降下作用を示す。
指標成分の分析は、前処理後、HPLCで行う。
研究1: 未治療のI度高血圧者の成人男女86名を対象に、減塩しょうゆに大豆ペプチドをそれぞれ0 mg (対照)、190 mg、380 mg、760 mg配合したしょうゆを1日1回8 mL、12週間摂取させた結果、試験食品摂取に起因すると考えられる有害事象は認められなかった (1) 。 研究2: 正常高値血圧者及び未治療のI度高血圧者の成人男女132名を対象に、本製品又は減塩しょうゆ (対照) を1日1回8 mL、12週間摂取させた結果、試験食品摂取に起因すると考えられる有害事象は認められなかった (2) 。 研究3: 健常者及び未治療のI度高血圧者の成人男女40名を対象に、本製品又は減塩しょうゆ(対照) 24 mL (1日摂取目安量の3倍) を1日1回、4週間摂取させた結果、試験食品摂取に起因すると考えられる有害事象は認められなかった (3) 。 研究4: 正常血圧者、未治療の正常高値血圧者及びI度高血圧者の成人男女22名を対象に、本製品一日摂取目安量の4.6倍量の大豆ペプチド (1,750 mg) が含まれる試験食12.7 mLを1日1回、4週間摂取させた結果、試験食品摂取に起因すると考えられる有害事象は認められなかった (4) 。 研究5: 高血圧治療薬 (ACE阻害薬、ARB、Ca拮抗薬等)を服用している成人男女86名を対象に、本製品又は減塩しょうゆ (対照) を1日8 mL、10週間摂取させた結果、試験食品の摂取に起因すると考えられる有害事象は認められなかった (5) 。
(1) 試験報告書 (2) 内田ら,薬理と治療,36,9,837-850 (2008) 訂正 薬理と治療,39,12,1063 (2011) (3) 試験報告書 (4) 内田ら,薬理と治療,36,9,851-860 (2008) (5) 試験報告書
研究1: 大豆発酵調味液について、Salmonella typhimurium TA98、TA100、TA1535、TA1537株及びEscherichia coli WP2 uvrA株を用いて、5,000μg/plateを最高用量とした復帰突然変異試験を実施した結果、S9Mixの有無に関わらず、結果はすべて陰性であった (1) 。 研究2: 大豆発酵調味液について、チャイニーズハムスター肺由来の線維芽細胞株 (CHL/IU) を用いて、5 mg/mLを最高用量として短時間処理法 (+/-S9Mix、6~18時間処理) 及び連続処理法 (-S9Mix、24、48時間処理) で染色体異常試験を実施した結果、すべて陰'性であった (2) 。 研究3: ddyマウス (一群雄6匹) に大豆発酵調味液2,000 mg/kg体重を最高用量として、2日間連続経口投与後 (24時間間隔で2回) に小核試験を実施した結果、陰性であった (3) 。 研究4: F344ラット (一群雌雄各5匹) を用いた強制経口投与 (大豆発酵調味液:20 mL/kg体重) による単回強制経口投与試験を実施した結果、死亡例はなく、一般状態、体重推移及び剖検所見に投与による異常は認められなかった。(4) 研究5: F344ラット (一群雌雄各8匹) を用いた混餌投与 (大豆発酵調味液:0、0.05、0.5、5.0%、食塩水:5.0%) による90日間反復経口投与試験を実施した結果、死亡例はなく、一般状態、体重増加量、摂餌量、飲水量、臨床症状観察、眼科的検査、尿検査、血液検査、剖検、器官重量 (湿重量、体重比器官重量) 及び全身各臓器の病理組織学検査の結果、投与による異常は認められなかった (5) 。 研究6: F344ラット (一群雌雄各10匹) を用いた混餌投与 (本製品:0、5.0、8.0%) による90日間反復経口投与試験を実施した結果、死亡例はなく、一般状態、体重増加量、摂餌量、飲水量、臨床症状観察、眼科的検査、尿検査、血液検査、剖検、器官重量 (湿重量、体重比器官重量) 及び全身各臓器の病理組織学検査の結果、投与による異常は認められなかった (6) 。
(1) 試験報告書 (2) 社内報告書 (3) 社内報告書 (4) 社内報告書 (5) 社内報告書 (6) 社内報告書
研究1: 未治療のI度高血圧者の成人男女86名を対象に、減塩しょうゆに大豆ペプチドをそれぞれ0 mg (対照)、190 mg、380 mg、760 mg配合したしょうゆを1日1回8 mL、12週間摂取させた結果、380 mg及び760 mg群で収縮期血圧が低下した (1) 。 研究2: 正常高値血圧者及び未治療のI度高血圧者の成人男女132名を対象に、本製品又は減塩しょうゆ (対照) を一日8 mL、12週間摂取させた結果、本製品を摂取することにより摂取前値との比較では、本製品群で摂取4週間後以降に収縮期血圧が低下した。また、対照群との比較では、収縮期血圧が、摂取8週間後以降に低下した (2) 。
(1) 試験報告書 (2) 内田ら,薬理と治療,36,9,837-850 (2008) 訂正 薬理と治療,39,12,1063 (2011)