食経験豊富なイワシを原料としており、安全で苦み、魚臭を減じた食品素材です。
レニン-アンジオテンシン系のアンジオテンシンIからアンジオテンシンIIに変換するアンジオテンシン変換酵素 (ACE) を阻害する作用を有し血圧降下作用を示す。
(1) 日本食品科学工学会誌. 199643(7);839-840.
バリルチロシン量:HPLC法 ACE阻害活性:Cushmanの変法 (1)
(1) Agric Biol Chem. 198246(5);1393-4.
研究1: 1日摂取目安量の5倍量の関与成分をドリンクの形態で、軽症高血圧者及び正常高値血圧者34名に4週間摂取させた。飲用前後の血液検査及び尿検査値、医師による問診、自覚症状に異常はなく、安全性に問題ないことが示された。また、正常血圧者12名に対する降圧効果の有無をドリンク飲用前後とプラセボ飲用群との間で比較し、血圧値に差は認められなかった (1) 。
(1) 仙味エキス株式会社 社内報告書
研究1: 10,000 mg/kgのイワシ由来短鎖ペプチドをSD系雄ラットに単回経口投与した。死亡例は認められず、一般状態・体重推移・病理学的検査でイワシ由来短鎖ペプチドに起因すると思われる変化は認められなかった (1) 。 研究2: 1,250~5,000 mg/kgのイワシ由来短鎖ペプチドをSD系雄ラットに28日間反復経口投与した。一般状態・体重・摂取量・飲水量・尿検査・血液生化学的検査・病理学的検査においてイワシ由来短鎖ペプチドに起因すると思われる変化は認められなかった (2) 。
(1) 試験報告書 (株式会社実生研, 試験番号B9214-1). 1992 (2) 試験報告書 (株式会社実生研, 試験番号:B9214-2). 1992
研究1: 正常高値血圧者10名を対象に4週間のペプチドドリンク投与試験を実施した。投与4週間後に収縮期血圧で-8.2 mmHg、拡張期血圧で-3.0 mmHgの血圧低下が認められた (2016139882) 。
(2016139882) 健康栄養・食品研究. 20003(4);73-85.
研究1: SHRに、イワシタンパク質由来ペプチド1,000 mg/kg、またはこれに関与する成分バリルチロシン10 mg/kg、もしくはバリルチロシン、イソロイシルチロシン、バリルトリプトファン、イソロイシルトリプトファンの混合物10 mg/kgを10日間連続経口投与した結果、バリルチロシン投与群では4、7、10日後と投与休止5日後に、イワシタンパク質由来ペプチド及び混合物投与群においても7、10日後と投与休止5日後に血圧降下作用が認められた。また、バリルチロシンを1及び10 mg/kg単回投与した群は、投与8時間後に降圧作用が認められた (2000102508) 。
(2000102508) 日本栄養・食糧学会誌. 199952(5);271-277.