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2009年11月更新の素材情報データベース

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2009年11月1日〜11月27日更新の素材情報は下記の通りです。

「イチョウ」有効性:脳・神経・感覚器(09.11.27)
・健康な成人を対象とした2つの二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、イチョウ葉エキス240mg/日を4-5日間摂取させ、標高1600mから4,300mの高地に移動(車にて2時間)して24時間滞在したところ、一方の試験(41名、試験群21名、23.6±5.42歳、5日間摂取)では急性高山病の発症率と症状が低減したが、もう一方の試験(44名、試験群22名、23.3±5.31歳、4日間摂取)では影響は認められなかったという報告がある(PMID:19364166)
(PMID:19364166) Wilderness Environ Med. 2009 Spring;20(1):66-71.

「N-アセチルグルコサミン」(09.11.26)
安全性:危険情報
・グルコサミンはインスリンに影響を及ぼす可能性があり、代謝障害のリスクを高め、コレステロール値上昇や血圧上昇を引き起こす可能性がある。しかし、これらは実際にN-アセチルグルコサミンを投与して起こったのか、臨床的に意義があるのかは、まだ十分な知見が得られていない。更に情報が得られるまで、糖尿病、高脂血症(脂質異常症)もしくは高血圧のリスクがある人は、N-アセチルグルコサミンを慎重に使用する。また、血糖値や血清脂質、血圧を定期的にモニターする必要がある(64)(66)。
・N-アセチルグルコサミンはエビやカニなどの甲殻類に由来するため、甲殻類アレルギーの人は摂取を避けること(63)。
・安全性については信頼できるデータが充分にないため、妊娠中や妊娠を希望している人、授乳中は使用を避けること(63)(64)。

安全性:禁忌対象者
・調べた文献の中に見当たらない。

「グルコサミン」安全性:危険情報(09.11.26)
・硫酸グルコサミンは適切に用いれば経口摂取でおそらく安全と思われる(64)。硫酸グルコサミンは4週から3年まで安全とされている(64)。硫酸グルコサミンとコンドロイチン硫酸、サメナンコツなどを併用した8週間の経口摂取はおそらく安全であると思われる(66)。妊娠中、授乳中の安全性についてはデータが十分でないので、使用を避けること(64)。
・塩酸グルコサミンおよび硫酸グルコサミン経口摂取の副作用としては、軽い胃腸症状(鼓腸、ガス、さしこみなど)が報告されている(64)。また、腎毒性の報告もあるが、長期的な投与での腎機能への影響は報告されていない(66)。
・糖尿病患者が塩酸グルコサミンまたは硫酸グルコサミンを使用したことによって血糖値が上昇したとの報告があるが、健常者あるいはII型糖尿病患者がグルコサミンを3ヶ月間摂取してもHbA1cや血糖値には影響がなかったとの報告もある(66)。グルコサミンがインスリンに対して作用を及ぼし、代謝阻害のリスクが上昇し、コレステロール値および血圧の上昇を誘発するという懸念もある。より多くの情報が得られるまで、糖尿病、高脂血症(脂質異常症)または高血圧のリスクのある人には、グルコサミンを注意して使用するように説明すること(64)。また、使用する際は、血糖値や血清脂質、血圧を定期的に観察するべきである(5)(64)。
・甲殻類海洋生物由来の硫酸グルコサミン製品は、甲殻類アレルギーの人において、アレルギー反応を誘発する懸念もあるが、被害事例の報告はない。しかし、製造過程および品質基準は各社によって様々なので、甲殻類アレルギーがある場合は、硫酸グルコサミンを注意深く使用する、または使用を避けること(64)(66)。
・グルコサミンとコンドロイチンが一緒に含まれている製品にはマンガンを含むものがあり、摂取目安量よりも少し多く摂取すると、マンガンの一日摂取許容量を超過する可能性があるため、注意が必要である(66)。

「エキナセア」安全性:危険情報(09.11.26)
・1987-2006年にスウェーデン医薬品庁(Swedish Medical Products Agency)に寄せられた代替医療に関連する副作用報告778件のうち、エキナセアによるものが最も多く(8.1%)、次いでエキナセアとシベリアンニンジン(Eleutherococcus senticosus)、アダトーダ(Adhatoda vasica)の併用によるものが多かった(7.3%)という報告がある(PMID:19650152)。症状は発疹、蕁麻疹、血管浮腫、肝酵素の上昇、アナフィラキシーなど。
(PMID: 19650152) Pharmacoepidemiol Drug Saf. 2009 Nov;18(11):1039-47.

「植物ステロール」(09.11.25)
概要:有効性及び安全性について、オーストラリア・ニュージーランド食品基準局(FSANZ)にて、ファクトシート(科学的知見に基づく概要書)がまとめられている。

有効性:循環器・呼吸器
・LDLコレステロール値の低下に有効な植物ステロールの摂取量は2〜3g/日であり、これ以上摂取しても効果は増大しないという報告がある(101)。

安全性:医薬品等との相互作用
・植物ステロールは脂溶性ビタミン、特にβ-カロテンの吸収をわずかに阻害する(101)。

(101) APPLICATION A1019 EXCLUSIVE USE OF PHYTOSTEROL ESTERS IN REDUCED-FAT CHEESE PRODUCTS ASSESSMENT REPORT, FSANZ:Food Standards Australia New Zealand, 2009.

「ブドウ」有効性:循環器・呼吸器(09.11.25)
・メタボリック症候群の成人27名(25-80歳、試験群18名、アメリカ)を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、ブドウ種子抽出物150mg/日もしくは300mg/日を4週間摂取させたところ、血中脂質濃度、血糖値に影響は認められなかったが、収縮期および拡張期血圧の低下がみられたという報告がある(PMID:19608210)
(PMID:19608210) Metabolism. 2009 Dec;58(12):1743-6.

「ビルベリー」(09.11.25)
分析法
・ビルベリーに含まれる15種のアントシアニンをHPLC(UV-VIS検出器 波長:520nm)にて分析した報告がある(PMID:15133222)

有効性:脳・神経・感覚器
・健康な成人を対象とした二重盲検クロスオーバープラセボ比較試験において、アントシアノサイド(アントシアニジンと糖が結合した配糖体)またはビルベリー抽出物の摂取は夜間視力等に影響を与えないという報告がある。18名(平均26±2.1歳)にアントシアノサイド24mg/日または48mg/日を4日間摂取させた試験(101)、16名(平均25±1.8歳)にアントシアノサイドを12、24、36mgそれぞれ単回摂取させた試験(102)で、夜間視力検査(全視野絶対暗順応網膜閾値(SRT)、暗順応率(DAR)、薄明視コントラスト感度(MCS))に影響は認められなかった。また、男性15名(25〜47歳)にビルベリー抽出物480mg/日(アントシアノサイド25%含有)を21日間摂取させた試験で、夜間視力(VA)およびコントラスト感度(CS)に影響は認められなかった(PMID:10767671)

(PMID:10767671) Altern Med Rev. 2000 Apr;5(2):164-73.
(PMID:15133222) Chem Pharm Bull (Tokyo). 2004 May;52(5):628-30
(101)Eye;1999:13:734-6
(102)Eye;1999:12:967-9

「セイヨウサンザシ」有効性:循環器・呼吸器(09.11.24)
・慢性心疾患患者120名(試験群60名、57.8±9.0歳、アメリカ)を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、通常の治療とともにセイヨウサンザシ抽出物を1日に450mg×2回、6ヶ月間摂取させたところ、血圧、心拍、6分間歩行距離、QOLに影響は認められなかったという報告がある(PMID:19789403)
(PMID:19789403) Eur J Heart Fail. 2009 Oct;11(10):990-9.

「ヒメマツタケ」安全性:動物他での毒性試験(09.11.20)
・ヒメマツタケ(Agaricus blazei Murrill)の水抽出物をラットに胃内投与した13週間の亜慢性試験において、NOAEL(無毒性量)は1,000mg/kg/日で、遺伝毒性は認められなかったという報告がある(PMID:18353517)
(PMID:18353517) Food Chem Toxicol. 2008 Jun;46(6):1949-59.

「グルコマンナン」安全性:危険情報(09.11.19)
・37歳の女性がグルコマンナン400mg 含有のダイエット錠を1錠摂取したところ、食道閉塞を起こしたという報告がある(PMID:17357389)
(PMID:17357389) Clin Toxicol (Phila). 2007;45(1):80-2.

「ブルーベリー」(09.11.18)
分析法
・ブルーベリーを含むとして販売されていた健康食品中の総アントシアニン量およびアントシアニジン量をHPLCおよびHPLC-MSで分析した報告がある(PMID:19029785)

安全性:危険情報
・ブルーベリーを含むとして販売されていた健康食品(25品目)中の総アントシアニジン量をHPLC法にて分析したところ、6品目で表示量の80%以下であった。また、アントシアニンの1日摂取目安量は製品間で大きな違いがあったとの報告がある(PMID:19029785)

(PMID:19029785) Shokuhin Eiseigaku Zasshi. 2008;49(5):339-46.

「カテキン」(09.11.18)
有効性:肥満
・肥満の児童40名(試験群21名、11.1±0.5歳、日本)を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、カテキン576mg/日を含む緑茶を24週間摂取させたところ、体重、BMI、腹囲、体脂肪率、血中脂質などに影響は認められなかったが、開始時に中央値を越えていた群のみの解析では、腹囲、収縮期血圧、LDLコレステロール値の低下が認められたという報告がある(PMID:18356827)

安全性:危険情報
・児童(11.1±0.5歳)を対象とした試験において、カテキン576mg/日を含む緑茶を24週間摂取させても、悪影響はみられなかったという報告がある(PMID:18356827)

(PMID:18356827) Obesity (Silver Spring). 2008 Jun;16(6):1338-48.

「魚油」有効性:循環器・呼吸器(09.11.16)
・脳卒中の既往歴のある患者102名(試験群51名、64±10歳、ニュージーランド)を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、魚油3g/日(約1.2gのn-3系脂肪酸含有)を12週間摂取させたところ、血漿中の脂質、炎症および血液凝固マーカー、気分に影響は与えなかったという報告がある(PMID:19745175)
(PMID:19745175) Stroke. 2009 Nov;40(11):3485-92.

「ステビア」(09.11.13)
概要
日本では以前からノンカロリー甘味料として多くの食品に使用されており、食べ物や飲み物の甘味料として少量を経口摂取する場合には安全性が示唆されている。

法規・制度
rebaudioside A (ステビア抽出物)は、米国ではGRAS(一般的に安全とみなされた物質)認定。

安全性:危険情報
・FDAやヨーロッパ、WHOはステビアの長期の使用と毒性に対する結論が出ていないことを理由に承認していなかったが、2004年、第63回JECFAにおいてADIが設定され、2008年にアメリカのGRAS認定をうけた。
・妊娠中、授乳中の安全性については充分な情報がないので、通常の食品に甘味料として添加される量を超える大量摂取は避けた方がよい(66)。

●「イソフラボン」「ダイズ」有効性:免疫・がん・炎症(09.11.13)
・アンドロゲン抑制療法中の前立腺がん患者33名(試験群17名、69.2±2.5歳、アメリカ)を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、大豆たんぱく質20g/日(イソフラボン160mg含有)を12週間摂取させたところ、認知能やQOL、睡眠の質、ほてりなどの血管運動性の症状に影響は認められなかったという報告がある(PMID:19758646)
(PMID:19758646) J Urol. 2009 Nov;182(5):2265-72.

「イチョウ」有効性:脳・神経・感覚器(09.11.12)
・ADHD(注意欠陥多動性障害)患者50名(試験群25名、9.12±1.61歳、イラン)を対象とした二重盲検無作為化比較試験において、イチョウ葉エキス80-120mg/日を6週間摂取させたところ、メチルフェニデート(ADHD治療薬)20-30mg/日投与群と比較して、症状の改善は認められなかったという報告がある(PMID:19815048)
(PMID:19815048) Prog Neuropsychopharmacol Biol Psychiatry. 2009 Oct 5. [Epub ahead of print]

「乳酸菌」有効性:消化系・肝臓(09.11.11)
・過敏性腸症候群の患者74名(試験群37名、42±15歳、スウェーデン)を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、プロバイオティクス菌3種(Lactobacillus paracasei, ssp. paracasei F19、Lactobacillus acidophilus La5 、Bifidobacterium lactis Bb12)を5×10(7)cfu/mL含む発酵乳400mL/日を8週間摂取させたところ、症状に与える影響は、これらの菌を含まない発酵乳と同等であったという報告がある(PMID:19863495)
(PMID:19863495) Aliment Pharmacol Ther. 2009 Oct 26. [Epub ahead of print]

「チャ(茶)」安全性:危険情報(09.11.10)
・アレルギー性鼻炎の既往歴がある緑茶製造工場勤務の21歳男性が緑茶を摂取したところ、全身の紅斑、呼吸困難、膨疹、意識消失を来たし、緑茶アレルギーを合併した緑茶喘息と診断された報告がある(PMID:19432136)
(PMID:19432136) Nippon Naika Gakkai Zasshi. 2009 Apr 10;98(4):866-7.

「ダイズ」有効性:循環器・呼吸器(09.11.09)
・閉経後女性31名(試験群16名、53.88±3.65歳、アメリカ)を対象とした単盲検無作為化プラセボ比較試験において豆乳(バニラ味)を3サービング(24.75オンス=約700mL)/日、4週間摂取させたところ、血漿中の炎症マーカー(TNF-α、IL-1β、IL-6)や酸化ストレスマーカー(SOD、GPx、COX-2)に影響は認められなかったという報告がある(PMID:19854376)
(PMID:19854376) Nutr Res. 2009 Sep;29(9):616-22.

「ザクロ」有効性:循環器・呼吸器(09.11.06)
・冠状動脈心疾患リスク要因があり、頸動脈内膜-中膜肥厚(CIMT)が0.7-2.0mmの成人289名(試験群146名、60.8±7.3歳、アメリカ)を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、ザクロジュース240mL/日を18ヶ月間摂取させたところ、CIMTの進行に影響は認められなかったという報告がある(PMID:19766760)
(PMID:19766760) Am J Cardiol. 2009 Oct 1;104(7):936-42.

「ヨモギ」安全性:医薬品等との相互作用(09.11.05)
・ハウスダスト、ダニ、ヨモギ花粉によるアレルギー性鼻炎の既往歴のある39歳女性が、マンゴー入りサラダを摂取したところアナフィラキシーを発症し、オウシュウヨモギの花粉アレルギーとマンゴーの交差反応と診断されたという報告がある(PMID:19862948)
(PMID:19862948) J Investig Allergol Clin Immunol. 2009;19(5):420-2.

「魚油」安全性:医薬品等との相互作用(09.11.04)
・抗凝固薬、抗血小板凝集薬:魚油3±1.25gの摂取はアスピリン(161±115mg)及びクロピドグレル(平均75mg)との併用患者(61±11歳)の出血傾向に影響を与えなかった(PMID:19801023)
(PMID:19801023) Am J Cardiol. 2009 Oct 15;104(8):1052-4.

●「カテキン」「チャ(茶)」有効性:その他(09.11.04)
・持久力訓練を受けている男性10名(27.1±4.3歳、スイス)を対象とした二重盲検クロスオーバー無作為化プラセボ比較試験において、緑茶抽出物500mg/日(総カテキン160mg/日含有)を3週間摂取させたところ、50%W(max)で2時間のサイクリング運動後の脂質、エネルギー代謝(脂肪酸、3-βヒドロキシ酪酸、中性脂肪、LDLコレステロール、総コレステロール、乳酸、ブドウ糖、酸素摂取量、呼吸交換比率、エネルギー支出)や炎症性マーカー(IL-6、C-反応性蛋白)、酸化ストレス(過酸化脂質、酸化LDLコレステロール)に影響は認められなかったという報告がある(PMID: 19839000)
(PMID: 19839000) Int J Vitam Nutr Res. 2009 Jan;79(1):24-33.

「ダイズ」有効性:免疫・がん・炎症(09.11.02)
・2007年10月までを対象に8つのデータベースで検索できたコホート研究5報と症例対照研究8報について検討したメタ分析において、全大豆食品と豆腐の摂取量が多いと前立腺がんの発症リスクが低下したが、豆乳、納豆、みその個々の食品摂取量の影響は認められなかったという報告がある(PMID: 19838933)
(PMID: 19838933) Nutr Cancer. 2009;61(5):598-606.

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