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【素材情報データベース|更新】2022年9月掲載情報一覧 (更新中)

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2022年9月の素材情報の更新は下記の通りです。



●「ダイズ」有効性:免疫・がん・炎症 (220929)
・2020年3月までを対象に5つのデータベースで検索できた無作為化比較試験5報 (検索条件:期間≧1週、年齢≧18歳) について検討したメタ分析において、健康な成人におけるダイズ製品の摂取は、炎症マーカー (IL-6) との関連は認められなかった (PMID:33047387)
(PMID:33047387) Phytother Res. 2021 Mar;35(3):1147-1162.


●「チャ (茶)」安全性:医薬品等との相互作用 (220928)
・タモキシフェン (抗がん剤:CYP2D6、CYP3A4基質) 治療中の乳がん女性患者14名 (中央値58.5歳、オランダ) を対象としたオープンラベルクロスオーバー無作為化比較試験において、緑茶抽出物1 g (EGCG 150 mg含有) ×2回/日をタモキシフェン20 mgまたは40 mg/日とともに、14日間摂取させたところ、タモキシフェンおよびエンドキシフェン (タモキシフェン代謝産物) の血中濃度 (AUC、Cmax、Cmin) に影響は認められなかった (PMID:32803636)
(PMID:32803636) Breast Cancer Res Treat. 2020 Nov;184(1):107-113.


●「オリーブ葉抽出物」有効性:循環器・呼吸器 (220927)
・コレステロール値が高めの過体重または肥満の成人77名 (試験群39名、平均56±11歳、オランダ) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ対照試験において、朝食前にオリーブ葉抽出物500 mg/日を、8週間摂取させたところ、血中脂質 (TC、HDL-C、LDL-C、TG) に影響は認められなかった (PMID:33034707)
(PMID:33034707) Eur J Nutr. 2021 Jun;60(4):2111-2120.


●「プロポリス」安全性:危険情報 (220926)
・プロポリス含有リップクリームの使用歴がある32歳女性 (イタリア) が、口唇ヘルペスのためプロポリスを摂取、塗布していたところ (摂取量、期間不明) 、15日間にわたる重度の口唇炎および口囲皮膚炎、体幹のびまん性発疹および四肢の斑状の湿疹病変を生じたが、プロポリスの使用中止と加療により改善した。パッチテストでプロポリスに陽性を示し、プロポリスによる全身性接触皮膚炎と診断された (PMID:30311211)
(PMID:30311211) Contact Dermatitis. 2019 Jan;80(1):65-67.


●「アキノワスレグサ、トキワカンゾウ、クワンソウ」有効性:脳・神経・感覚器 (220922)
・日頃、睡眠の質に不満を感じている健康な成人32名 (試験群16名、平均41.06±11.05歳、日本) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ対照試験において、クワンソウ由来オキシピナタニン2.0 mg/日を2週間摂取させたところ、OSA睡眠調査票MA版の5項目中2項目 (起床時眠気、疲労回復) および睡眠脳波計の7項目中3項目 (入眠潜時、中途覚醒、ノンレム睡眠) で改善が認められた (2021198106) 。
(2021198106) 薬理と治療. 2020;48(7):1251-1258.


●「カンゾウ、甘草、リコリス、リコライス」安全性:医薬品等との相互作用 (220921) 
・動物実験 (ラット) において、グリチルリチン酸の7日間の腹腔内投与は、ワルファリン (抗凝固薬:CYP1A2、CYP2C9、CYP3A4) の代謝時間 (Tmax、半減期、平均滞留時間) 、クリアランス (CLz/F) に影響を及ぼさなかったが、血中濃度 (Cmax、AUC) を上昇させ、分布容積 (Vz/F) を低下させた (PMID:31542982)
・in vitro試験 (ラット肝ミクロソーム) において、グリチルリチン酸は、ワルファリン (抗凝固薬:CYP1A2、CYP2C9、CYP3A4) の代謝を阻害した (PMID:31542982)
(PMID:31542982) Xenobiotica. 2020 May;50(5):602-605.


●「n-3系不飽和脂肪酸」有効性:生殖・泌尿器 (220920) 
・2020年6月までを対象に4つのデータベースで検索できた無作為化比較試験31報について検討したメタ分析において、妊娠中のn-3系不飽和脂肪酸サプリメントの摂取は、早産リスク低下と関連が認められた (PMID:34069867)
(PMID:34069867) Nutrients. 2021 May 18;13(5):1704.


●「カフェイン」有効性:骨・筋肉 (220916) 
・ハンドボール選手の男性40名 (試験群20名、平均23.3±3.74歳、ポーランド) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ対照試験において、カフェイン9 mg/kg体重を摂取させたところ、電気刺激による脚の筋収縮時間の短縮および最大変位の減少が認められた (PMID:33801251)
(PMID:33801251) Nutrients. 2021 Mar 2;13(3):815.


●有効性:免疫・がん・炎症 (220915) 
シンバイオティクス
・2020年11月までを対象に2つのデータベースで検索できた無作為化比較試験15報について検討したメタ分析において、健康な子どもに対するシンバイオティクスの摂取 (3報) は、気道感染症の発症リスク低下と関連は認められなかった (PMID:34861367)
プレバイオティクス
・2020年11月までを対象に2つのデータベースで検索できた無作為化比較試験15報について検討したメタ分析において、健康な子どもに対するプレバイオティクスの摂取 (7報) は、気道感染症の発症リスク低下と関連は認められなかった (PMID:34861367)
プロバイオティクス
・2020年11月までを対象に2つのデータベースで検索できた無作為化比較試験15報について検討したメタ分析において、プロバイオティクスの摂取 (7報) は、気道感染症の発症リスク低下と関連は認められなかった (PMID:34861367)
(PMID:34861367) Complement Ther Med. 2021 Dec;63:102795.


●「クルクミン」安全性:医薬品等との相互作用 (220914)
・健康な男性8名 (年齢不明、日本) を対象とした試験において、クルクミン2 gを摂取させた30分後にサラゾスルファピリジン (リウマチ治療薬:BCRP基質) 100 μgまたは2 gを摂取させたところ、代謝時間 (消失速度定数) には影響を及ぼさなかった。一方、サラゾスルファピリジンの血中濃度 (Cmax、AUC) 上昇、経口クリアランスの低下が認められた (PMID:22300367)
・動物実験 (マウス) において、クルクミンの摂取は、サラゾスルファピリジン (リウマチ治療薬:BCRP基質) の血中濃度 (Cmax、AUC) を上昇させた (PMID:22300367)
(PMID:22300367) Br J Pharmacol. 2012 Jul;166(6):1793-803.


●「ビタミンC (アスコルビン酸)」安全性:被害事例 (220912)
・60代女性 (日本) が、ビタミン、カルシウム剤の摂取とともに、口腔の健康のためにビタミンC剤を舌下に置いて就寝していたところ、前歯の違和感が1年以上継続した。ビタミンCによる酸蝕症と診断されたが、ビタミンC剤の中止によって改善した (2017299767) 。
(2017299767) 口腔衛生学会雑誌. 2017;67:157.


●「N-アセチルグルコサミン」有効性:骨・筋肉 (220908)
・膝関節の違和感や痛みまたは軽度の変形性膝関節症がある中年以上の23名 (試験群12名、平均47.5±5.3 歳、日本) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ対照試験において、朝食後にN-アセチルグルコサミン300 mg/日を12週間摂取させたところ、関節機能 (JOA日本整形外科学会股関節機能判定基準) 4項目中2項目 (疼痛・歩行能力、疼痛・階段昇降能力) の改善が認められた (2017181311) 。
(2017181311) 機能性食品と薬理栄養. 2017;10(5):309-320.


●「フコイダン」安全性:医薬品等との相互作用 (220907)
・レトロゾール (抗がん剤:CYP2A6、CYP3A4基質) 2.5 mg/日を服用している乳がん女性患者10名 (中央値52歳、オーストラリア) を対象としたオープンラベル試験において、朝食後または夕食後にワカメ (Undaria pinnatifida) 抽出物500 mg (フコイダン88.9%含有) ×2回/日を3週間摂取させたところ、レトロゾールのトラフ濃度に影響は認められなかった (PMID:28008779)
・タモキシフェン (抗がん剤:CYP2D6、CYP3A4基質) 20 mg/日を服用している乳がん女性患者10名 (中央値50歳、オーストラリア) を対象としたオープンラベル試験において、朝食後または夕食後にワカメ (Undaria pinnatifida) 抽出物500 mg (フコイダン88.9%含有) ×2回/日を3週間摂取させたところ、タモキシフェンおよびタモキシフェン活性代謝物質 (4-ヒドロキシタモキシフェン、エンドキシフェン) のトラフ濃度に影響は認められなかった (PMID:28008779)
(PMID:28008779) Integr Cancer Ther. 2018 Mar;17(1):99-105.


●「ブラックジンジャー 、クラチャイ・ダム」有効性:骨・筋肉 (220906)
・健康な高齢者 45名 (タイ) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ対照試験において、乾燥ブラックジンジャー抽出物25 mg/日 (15名、平均61.53±6.39歳) または90 mg/日 (15名、平均62.66±6.33歳) を8週間摂取させたところ、25 mg/日摂取群では、酸化ストレスマーカー (SOD、カタラーゼ) 、90 mg/日摂取群では、体力の指標2項目中1項目 (6分間歩行テスト) 、酸化ストレスマーカー (SOD、カタラーゼ、GPx、MDA) の改善が認められた。一方、いずれの群においても体力の指標2項目中1項目 (30秒椅子立ち上がりテスト) 、握力、身体機能 (タンデム肢位) に影響は認められなかった (PMID:22899957)
(PMID:22899957) Evid Based Complement Alternat Med. 2012;2012:732816.


●「ハチ花粉」安全性:危険情報 (220905)
・季節性アレルギー性鼻炎がある40歳男性 (アメリカ) が、ハチ花粉サプリメントを約1ヶ月間常用し、サプリメントの摂取から約2時間後にランニングをしていたところ、鼻閉、息切れ、蕁麻疹、舌および手の浮腫を生じて抗ヒスタミン薬の服用により改善した。プリックテストによりハチ花粉が陽性であったため、ハチ花粉サプリメントによる運動誘発性アナフィラキシーと診断された (PMID:30261295)
(PMID:30261295) Ann Allergy Asthma Immunol. 2019 Jan;122(1):118-119.


●「プロバイオティクス」有効性:免疫・がん・炎症 (220901)
・2020年10月までを対象に2つのデータベースで検索できた無作為化比較試験22報について検討したメタ分析において、プロバイオティクスの摂取は急性気道感染症発症リスク低下 (22報) と関連が認められたが、試験によるばらつきが大きかった (PMID:34183001)
(PMID:34183001) Nutr J. 2021 Jun 28;20(1):61.




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