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「新型コロナウイルスに亜鉛が効く」等の情報に注意 (200428)

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亜鉛 が新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) に対して効果があるように謳う宣伝が見受けられますが、現時点ではそのような効果は確認されていません。

同じウイルス性感染症であるインフルエンザの予防に対する効果を検討した論文を検索したところ、論文は見つかりませんでした。

亜鉛は風邪によいと言われていることから、風邪を含む上気道感染症への効果を調べたところ、風邪の発症率の低下が認められたメタ分析 (複数の試験を総合的に評価した結果) 1報が見つかりました。また、5歳未満の子どもを対象とした別のメタ分析でも、呼吸器疾患の発症率が低下していましたが、罹患期間には影響は認められませんでした。
最近の研究でも、乳児において、呼吸器感染症の発症を低下させたと報告する論文が1報見つかりましたが、風邪の発症には影響が認められませんでした。また、学童期の子どもの風邪の発症に影響が認められなかったとする論文も1報あり、風邪や呼吸器への感染予防効果は一致していませんでした。

なお、亜鉛を多く含む食品としてお勧めされる牡蠣についても調べてみましたが、インフルエンザや風邪、上気道感染症の予防に対する効果を検討した論文は見つかりませんでした。

このように、現時点では、インフルエンザや呼吸器感染症の予防に対して「亜鉛が効く」といえる十分な情報は見当たりません。新型コロナウイルス感染症に対して検討した論文も見当たりませんので、情報の拡大解釈にはご注意ください。

新型コロナウイルスに対しては、手洗いなど、正しい予防を心掛けましょう。


新型コロナウイルスを防ぐには (厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000599643.pdf

亜鉛の情報はこちら
・ミネラルについての解説 https://hfnet.nibiohn.go.jp/contents/detail672.html
・素材情報データベース https://hfnet.nibiohn.go.jp/contents/detail36.html

カキ抽出物の素材情報データベースはこちら


(参考文献)
風邪の発症率が低下した
(PMID:23775705) Cochrane Database Syst Rev. 2013 Jun 18;(6):CD001364.
呼吸器疾患の発症率が低下したが、罹患期間に影響は認められなかった。
(PMID:17545379) Pediatrics. 2007 Jun;119(6):1120-30.
乳児において、呼吸器感染症の発症率を減少させたが、風邪影響は認められなかった
(PMID:26203094) J Nutr. 2015 Sep;145(9):2153-60.
児童において、風邪の発症率に影響は認められなかった
(PMID:23930726) Paediatr Int Child Health. 2013 Aug;33(3):145-50.



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