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「新型コロナウイルスにビタミンDが効く」等の情報に注意 (200428更新)

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ビタミンD がインフルエンザに対して限定的な予防効果を示した論文を用いて、ビタミンDやビタミンCが新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) に対しても効果があるように謳う宣伝が見受けられますが、現時点ではそのような効果は確認されていません。

具体的には、ビタミンDのインフルエンザ予防に対する有効性を検討した論文では、1報がA型インフルエンザ罹患率低下を示していましたが、同論文でB型インフルエンザの罹患率低下は認められませんでした。また、1報は発症リスク等に影響は認められませんでした。

ビタミンDの上気道感染症予防に対する有効性を検討した論文では、2報は発症リスク等に影響は認められず、もう1報は発症リスクの増加、症状の持続期間の延長が認められたという内容でした。また、メタ分析 (複数の試験を総合的に評価した結果) では、気道感染症の発症リスクとの関連は認められていません。

現時点では、インフルエンザに対して「ビタミンDが効く」といえる十分な情報は見当たりません。ましてや、新型コロナウイルス感染症に対して検討した論文は見当たりませんので、情報の拡大解釈にはご注意ください。

新型コロナウイルスに対しては、手洗いなど、正しい予防を心掛けましょう。


新型コロナウイルスを防ぐには (厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000599643.pdf

ビタミンDとインフルエンザの関連は有効性情報の<免疫・炎症>をご覧ください。
https://hfnet.nibiohn.go.jp/contents/detail44.html


(参考文献)
A型インフルエンザに効果があり、B型インフルエンザには効果なし
(PMID:20219962) Am J Clin Nutr. 2010 91(5):1255-60
インフルエンザ発症リスク等に影響がなかった
(PMID:24014734) Clin Infect Dis. 2013 57(10):1384-92
上気道感染症予防に効果がなかった
(PMID:19296870) Epidemiol Infect. 2009 137(10):1396-404
(PMID:23032549) JAMA. 2012 Oct 3;308(13):1333-9
上気道感染症発症リスクの増加、症状の持続期間の延長が認められた
(PMID:26063508) Thorax. 2015 70(10):953-60
気道感染症発症リスクに影響がなかった
(PMID:23815596) Scand J Infect Dis. 2013 Sep;45(9):696-702.


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