健康食品等の素材情報データベース

注意!(1) データの無断転用,引用、商用目的の利用は厳禁.(2) 以下の情報は現時点(最終更新日時)で調査できた素材の科学論文情報です. 実際に販売されている商品に以下の素材が含まれているとしても,その安全性・有効性がここに紹介した情報と一致するわけではありません.(3) 詳細情報として試験管内・動物実験の情報も掲載してありますが,この情報をヒトに直接当てはめることはできません.有効性については,ヒトを対象とした研究情報が重要です.(4) 医療機関を受診している方は,健康食品を摂取する際に医師へ相談することが大切です.「健康食品」を利用してもし体調に異常を感じたときは、直ぐに摂取を中止して医療機関を受診し,最寄りの保健所にもご相談下さい.

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項 目

内 容

名称

α-グリセリルホスホリルコリン (α-GPC) [英]L-alpha-Glycerylphosphorylcholine、Choline glycerophosphate [学名]-

概要

α-グリセリルホスホリルコリンは、コリンの前駆体で、ダイズなどに由来するホスファチジルコリンの分解生成物dである。

●有効性
俗に、「認知症に効く」「記憶力を向上させる」「子どもの成長を促進する」などと言われているが、ヒトにおいては信頼できる十分な情報が見当たらない。

●安全性
適切に摂取した場合、安全性が示唆されているが、妊娠中・授乳中の安全性については信頼できる十分な情報がないため避ける。

詳細については、「すべての情報を表示」を参照。

法規・制度

■食薬区分
sn-グリセロ (3) ホスホコリン (L-α-グリセリルホスホリルコリン/sn-Glycero (3) phosphocholine) が「医薬品的効能効果を標ぼうしない限り医薬品と判断しない成分本質 (原材料)」に区分される。

成分の特性・品質

主な成分・性質

・分子式:C8H20NO6P、分子量 (MW) 257.22 (102) 。
・ダイズなど由来のホスファチジルコリンを分解し、生成される (94) 。

分析法

・母乳および牛乳、牛乳調製粉乳、ダイズ調製粉乳中のglycerophosphocholineをHPLC-GS-MSにより分析した報告がある (PMID:8839502)

有効性








循環器・
呼吸器


調べた文献の中に見当たらない。


消化系・肝臓

調べた文献の中に見当たらない。

糖尿病・
内分泌

調べた文献の中に見当たらない。

生殖・泌尿器

調べた文献の中に見当たらない。

脳・神経・
感覚器

RCT
・軽度から中程度のアルツハイマー型認知症患者261名 (平均72.2歳、試験群132名、メキシコ) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、α-グリセリルホスホリルコリン1,200 mg/日を180日間摂取させたところ、認知機能指標 (ADAS-Cog、GDS、CGIスコア) の低下、MMSEスコアの上昇が認められた (PMID:12637119)

免疫・がん・
炎症

調べた文献の中に見当たらない。

骨・筋肉

RCT
・健康な男子大学生13名 (平均21.9±2.2歳、アメリカ) を対象とした二重盲検クロスオーバー無作為化プラセボ比較試験において、α-グリセリルホスホリルコリン600 mg/日を6日間摂取させたところ、等尺性運動負荷時の最大強度 (上肢、下肢) に影響は認められなかった (PMID:26582972)
・運動習慣のある健康な男子大学生48名 (アメリカ) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、α-グリセリルホスホリルコリン250 mg/日 (試験群12名) もしくは500 mg/日 (試験群12名) またはカフェイン200 mg/日 (試験群12名) を7日間摂取させたところ、カフェイン群において、等尺性運動負荷時の下肢の最大強度の増加が認められた。一方、カフェイン群の上肢の最大強度、跳躍運動の指標、α-グリセリルホスホリルコリン群のいずれの指標にも影響は認められなかった (PMID:29042830)

発育・成長

調べた文献の中に見当たらない。

肥満

調べた文献の中に見当たらない。

その他

調べた文献の中に見当たらない。





試験管内・
動物他での
評価

調べた文献の中に見当たらない。

安全性

危険情報

<一般>
・適切に摂取する場合、安全性が示唆されている (94) 。
・摂取により、胸焼け、悪心・嘔吐、下痢、めまい、皮膚発疹、頭痛などを生じる可能性がある (94) 。
<妊婦・授乳婦>
・信頼できる十分な情報が見当たらないため、避ける (94) 。
<小児>
・サプリメントなど濃縮物として摂取する場合の安全性に関して信頼できる十分な情報が見当たらない。

禁忌対象者

調べた文献の中に見当たらない。

医薬品等との
相互作用

<理論的に考えられる相互作用>
・スコポラミン (麻薬性鎮痛薬) の効果を減弱する可能性がある (94) 。

動物他での
毒性試験

1.LD50 (半数致死量)
・L-α-グリセリルホスホリルコリンを投与:マウス経口13 g/kg以上、ラット経口10 g/kg以上 (91) 。
2.TDLo (最小中毒量)
・L-α-グリセリルホスホリルコリンを投与:マウス経口5 g/kg (91) 。
3.LDLo (最小致死量)
・L-α-グリセリルホスホリルコリンを投与:ラット経口10 g/kg (91) 。

AHPAクラス分類
及び勧告

-

総合評価

安全性

・適切に摂取した場合、安全性が示唆されている。
・妊娠中・授乳中の安全性については信頼できる十分なデータがないため避ける。

有効性

(注:下記の内容は、文献検索した有効性情報を抜粋したものであり、その内容を新たに評価したり保証したりしたものではありません。)
・信頼できる十分な情報が見当たらない。

参考文献

(91) Registry of Toxic Effects of Chemical Substances (RTECS)
(PMID:12637119) Clin Ther. 2003 Jan;25(1):178-93.
(PMID:1428296) Int J Clin Pharmacol Ther Toxicol. 1992 Sep;30(9):331-5.
(PMID:8839502) Am J Clin Nutr. 1996 Oct;64(4):572-6.
(94) Natural Medicines
(102) Pub Chem
(PMID:26582972) J Int Soc Sports Nutr. 2015 Nov 17;12:42.
(PMID:29042830) J Int Soc Sports Nutr. 2017 Oct 5;14:39.

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