健康食品等の素材情報データベース

注意!(1) データの無断転用,引用、商用目的の利用は厳禁.(2) 以下の情報は現時点(最終更新日時)で調査できた素材の科学論文情報です. 実際に販売されている商品に以下の素材が含まれているとしても,その安全性・有効性がここに紹介した情報と一致するわけではありません.(3) 詳細情報として試験管内・動物実験の情報も掲載してありますが,この情報をヒトに直接当てはめることはできません.有効性については,ヒトを対象とした研究情報が重要です.(4) 医療機関を受診している方は,健康食品を摂取する際に医師へ相談することが大切です.「健康食品」を利用してもし体調に異常を感じたときは、直ぐに摂取を中止して医療機関を受診し,最寄りの保健所にもご相談下さい.

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項 目

内 容

名称

カバ [英]Kava、Kava pepper、Kava-kava [学名]Piper methysticum G.Forster.

概要

カバは南太平洋諸島原産のコショウ科のつる性常緑低木で、高さ3 mほどに生長する。葉は緑のハート形で長さ20〜25 cmになり、花は黄緑色、根は塊状で刺激性の苦味を持つ。ポリネシアをはじめ太平洋の島々では、カバの根茎を磨りつぶし水やココナツミルクを加えて作った飲み物を社交の場や儀礼で用いてきた。俗に、「不安を和らげる」「免疫を活性化する」「不眠症によい」「がんによい」などと言われている。ヒトでの有効性については不安に対してのみ、有効性が示唆されている。安全性については、肝機能障害の報告が相次いでいることから、危険性が示唆されている。また、内因性うつ病患者、妊娠中・授乳中は禁忌。欧州各国では販売禁止もしくは未認可とされており、日本においても、全草が「専ら医薬品として使用される成分本質 (原材料) 」に区分され、健康食品として販売してはならない。現時点で、日本で医薬品として承認許可された製品はなく、カバを含む製品は無承認無許可医薬品として、監視取締の対象となっている (摘発事例) 。その他、詳細については、「すべての情報を表示」を参照。

法規・制度

・全草が「専ら医薬品として使用される成分本質 (原材料) 」に区分される (30) 。

成分の特性・品質

主な成分・性質

・16種類のカバラクトン (kava-lactones) が同定されている。主要なカバラクトンは、メチスチシン (methysticin)、ジヒドロメチスチシン (dihydro methysticin) 、カバイン (kavain) 、ジヒドロカバイン (dihydrokavain) 、ジメトキシヤンゴニン (dimethoxyyangonin) 、ヤンゴニン (yangonin) であり、それらは有機溶剤で抽出される成分の96%に相当する (105) 。伝統的な水抽出物に比べてアセトンやエタノール抽出物では、カバラクトン含量が多いとの報告がある (PMID:15313185)

分析法

・カバ根の水抽出物中9種類のカバラクトン (desmethoxyyagonin, kavain, 7,8-dihydrokavain, hydroxykavain, yagonin, 5,6,7,8-tetrahydroxyyagonin, methysticin, dihydromethysticin, 11-hydroxy-12-methoxydihydrokavain) をGC-MSにより分析した報告がある。それらの中で定量できた成分はdesmethoxyyagonin、kavain、7,8-dihydrokavain、yagonin、methysticin、dihydromethysticinの6種類であり、含量は各々、4.3、6.9、18.6、5.7、1.4、5.4mg/g dry weightであった (PMID:16448174) 。6種類の主要なカバラクトンを大気圧イオン化 (ESI/APCI) -LC/MS法により分析した報告 (PMID:15844515) 、LCで分析した報告 (PMID:15759721) 、LC-UVまたは大気圧光イオン化法 (APPI) −LC-MSで分析した報告 (PMID:15712517) がある。GCの分析では高温になるためmethysticinが分解されること、yangoninは光でcis/transの異性化が起こることが報告されている (PMID:15556499)

有効性








循環器・
呼吸器


調べた文献の中に見当たらない。


消化系・肝臓

調べた文献の中に見当たらない。

糖尿病・
内分泌

調べた文献の中に見当たらない。

生殖・泌尿器

メタ分析
・2010年6月までを対象に3つのデータベースで検索できた臨床試験について検討したシステマティックレビューにおいて、ブラックコホシュ、イソフラボン、レッドクローバー、ダイズ、ビタミンE、朝鮮人参、トウキ、メマツヨイグサ油、ヤムイモ、カバ、メラトニンを代替医療としてそれぞれ単独使用することが、更年期女性のホットフラッシュに与える影響には一定の傾向が認められず、長期使用の安全性データが不十分であった (PMID:20833608)

脳・神経・
感覚器

一般情報
・不安に対して有効性が示唆されているが、社会不安に対しては、評価できる十分なエビデンスがない (94) 。
・101名の不安症患者 (ドイツ) に25週間カバエキス (規格品) を投与したところ、投与後8週目から不安症改善の効果が認められた。なお、カバエキスの長期投与や三環系抗うつ薬、ベンゾジアゼピン系医薬品併用における副作用は認められなかった (PMID:9065962)
・ベンゾジアゼピンの中止による虚脱症状、更年期不安に対し有効性が示唆されている (94) 。
・ドイツのコミッションE (薬用植物評価委員会) では、不安、ストレスに対するカバ根茎の使用を承認していた (58) が、現在ドイツを始めとする欧州各国ではカバを含む製品は販売禁止もしくは許可されていない (22) (94) 。
・カバの不眠症に対する有効性は、信頼できる十分な情報がない (94) 。
メタ分析
・3つの二重盲検無作為割付比較試験 (PMID:1930344) (PMID:2029982) (PMID:9065962) をメタ分析した結果 (計198名の患者、ドイツ) 、4週間から25週間のカバエキス (規格品WS 1490、100 mg×3回/日) 摂取はハミルトン不安評価尺度 (HAM-A) を低下させ、不安の対症療法に有効であるとの報告がある (PMID:10653213) 。その後、当該メタ分析が更新され、7つの研究を分析したところ、効果は若干弱いが同様の結果となり、有害事象は穏やかで、一時的、まれであった (101) 。
RCT
・129名の外来患者 (実分析127名、ドイツ) を対象とし、多施設間で実施された8週間の二重盲検無作為割付比較試験において、1日あたり400 mgのカバ製品 (Kava LI 150) の摂取は全般性不安障害 (GAD) の治療薬 (Buspirone または Opipramol) と同様の効果がある (PMID:12807341)
・不安神経症を併発している大うつ病性障害の患者28名 (18〜65歳、オーストラリア) を対象とした二重盲検クロスオーバー無作為化プラセボ比較試験において、セイヨウオトギリソウ (花頂抽出物1.8 g) とカバ (根茎の水抽出物2.66 g) もしくはプラセボを1日3回、4週間摂取させたところ、被検薬投与後にプラセボ投与した群でのみベックうつ評価尺度におけるうつ症状の自己報告が改善された (PMID:19090505)
・全般性不安障害患者58名 (試験群27名、平均29.5±7.8歳、オーストラリア) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、カバ抽出物6 g (カバラクトン120 mg含有) /日を3週間、その後、6 g/日 (14名) または12 g/日 (13名) を3週間摂取させたところ、ハミルトン不安評価尺度の低下が認められたが、ベックうつ評価尺度に影響は認められず、頭痛が多くみられた (PMID:23635869)

免疫・がん・
炎症

一般情報
・がん対しては、評価できる十分なエビデンスがない (94) 。

骨・筋肉

調べた文献の中に見当たらない。

発育・成長

調べた文献の中に見当たらない。

肥満

調べた文献の中に見当たらない。

その他

調べた文献の中に見当たらない。





試験管内・
動物他での
評価

・カバエキスをマウスに投与すると、アンフェタミンで誘発された運動亢進症を減少させ、バルビツール酸の皮下注射による麻酔状態を延長する (PMID:15693706)

安全性

危険情報

<一般>
・ドイツのコミッションE (薬用植物評価委員会) では、自己判断で使用してはならないとしている (58) 。
・オーストラリアでは、警告の表示および、使用期間の上限について4週から3ヶ月までと勧告されている (22) 。また、リストに掲載されている以外の製品の販売、輸入は規制されている。製品は、タブレットやカプセルではカバラクトン125 mg/個、ティーバッグでは乾燥した根茎3 g/袋、全ての製品でカバラクトン250 mg/日を超えてはならないとしている (TGA) 。
・アメリカでは危険性が勧告されており、スイス、ドイツ、カナダ、イギリスでは販売が禁止されている (22) (94) (102) (103) (104) 。日本においても、全草が「専ら医薬品として使用される成分本質 (原材料) 」に区分され、健康食品として販売してはならない (摘発事例) 。
・摂取による危険性が示唆されている。通常量や短期間の使用であっても肝毒性を示したり肝不全を引き起こす可能性がある (94) 。
・カバは胃腸障害や頭痛、めまい、眠気、瞳孔の拡大や眼球運動の攪乱などの調節性障害、アレルギー性皮膚炎、口や舌の不随意反射、頭や体幹のねじれが起こる可能性がある (58) (94) 。
・健康な成人22名 (平均33.3±12.94歳、オーストラリア) を対象とした二重盲検クロスオーバー無作為化プラセボ比較試験において、カバ (カバラクトンとして180 mg/日) を1週間摂取させたところ、運転シミュレーションによる運転技能に悪影響を与えなかった (PMID:23259514)
・医師の監視下において、カバ抽出物を6ヶ月間安全に使用できたという報告がある一方、少なくとも100例の肝毒性の報告がある。1〜3ヶ月間の使用による肝移植や死亡例が報告されているが、これらのケースには、専門家による疑問の声もある (94) 。
・多量または長期にわたる摂取で皮膚が鱗状に黄色くなることがあるが、使用を中止すれば改善されるという報告がある (22) (58) 。
<妊婦・授乳婦>
・妊娠中・授乳中の摂取は危険性が示唆されている (94) 。
<小児>
・サプリメントなど濃縮物として摂取する場合の安全性に関して信頼できる十分な情報が見当たらない。
<被害事例>
・急性肝炎既往歴のある39歳と42歳の女性 (ドイツ) が、代替療法としてカバおよびクサノオを含むハーブ製剤を摂取し、急性肝炎を再発した (PMID:9856112)
・健康な48歳の女性 (ドイツ) がカバ200 mgを3回/日と、セイヨウオトギリソウ425 mgを1回/日、10日間摂取した後、急性自己免疫性肝炎を生じた (PMID:16721710)
・33歳女性 (スイス) が、カバラクトン210 mg/日を含む薬剤を3週間摂取、2ヶ月後に再び3週間摂取し、60 gのアルコールを摂取したところ、アルコールとカバの併用により不定愁訴、無気力不快感、食欲不振、黄疸を発症し、肝毒性を示した (PMID:11434754)
・50歳の男性 (スイス) がカバラクトン210〜280 mg/日を含む薬剤を2〜3ヶ月間摂取し、黄疸を発症した。2日後に肝移植を行い、無事に回復した (PMID:11159570)
・スイスとドイツの公的機関に寄せられた、カバによる肝毒性の報告26件 (23〜81歳) について、カバと肝毒性の因果関係をCIOMS (国際医学団体協議会) による方法で検討したところ、8名でカバ摂取との因果関係が示唆され、カバラクトン45〜1,200 mg/日、1週間〜24ヶ月間の摂取で肝毒性を示す可能性がある (PMID:18989142)
・エキナセア、カバ、紅茶きのこ、混合中国ハーブなどのハーブ製品を併用していた57歳健常女性 (イスラエル) が、自己免疫性肝炎と高γ-グロブリン血症性紫斑を発症したという症例報告がある (PMID:18605369)
・ストレスによる不眠患者24名 (イギリス) を対象とした予備的研究において、カバ120 mg/日を6週間摂取させたところ、3名に胃の不快、3名にめまいが生じた (PMID:12404572)
・オーストラリアのアボリジニ73名を対象とした健康評価において、慢性的なカバの使用者には虚弱、顔の膨張、鱗状皮、膝蓋反射の増加、体重減少、肝機能の低下、HDLコレステロール値の増加、リンパ球の減少などが多く見られた (PMID:3374423)
・22歳女性および63歳女性 (ドイツ) がカバ抽出物100〜150 mgを摂取したところ、口腔および舌の運動障害、強直性の頭部の回転、痛みを伴う体幹の回転などが生じた (PMID:7745421)
・アスペルガー症候群、高血圧、高コレステロール血症、不安障害の既往歴があり、不安軽減のためカバ茶を週に数回摂取していた (摂取量、期間不明) 34歳男性 (アメリカ) が、通常の2倍量摂取した後、自転車で出かけたところ、極度の疲労、興奮、硬直などを呈し、横紋筋融解症と診断された (PMID:21458945)
・24歳男性 (アメリカ) が多数のハーブ製品 (フキタンポポ、パッションフラワー、ヒナゲシ、ワイルドレタス、ブルーリリー、ワイルドダッガ、サルビア・ディビノラム、カバ、セイヨウオトギリソウ、ブルーバーベナ、カレア、バーベナ、Entada rheedii、ハナビシソウ含有) を常用していたところ (摂取量、期間不明) 、腰および足の痛みを発症し、肺塞栓症および深部静脈血栓と診断された (PMID:22876743)
・うつ、高血圧、脂質異常症の既往歴があり、リシノプリル、シタロプラムを服用、過酸化ベンゾイルを外用している55歳男性 (アメリカ) が、禁煙目的のため数種類のカバ含有製品を3週間摂取したところ、腹部、胴体、顔、頭皮に痒みを伴う皮脂性湿疹を生じ、加療およびカバの摂取中止により改善した。その後、カバ含有製品を再摂取したところ、顔面の紅潮、掻痒が生じたが、摂取中止により改善した (PMID:25214405)
・29歳男性 (イタリア) が、ガラナ500 mg+イチョウ抽出物200 mg+カバ100mg/g含有製品を摂取した数時間後に重度の筋肉痛、暗色尿、血中クレアチニンキナーゼ、ミオグロビン濃度の上昇を生じ、横紋筋融解症と診断された (PMID:10938194)

禁忌対象者

・妊娠中・授乳中には禁忌 (58) 。
・内因性うつ病患者には禁忌 (22) (58) 。

医薬品等との
相互作用

<ヒト>
・健康な成人12名 (平均24±3.0歳、アメリカ) を対象としたオープンラベル試験において、カバ根抽出物1,000 mg×2回/日を28日間摂取させたところ、CYP2E1活性を阻害した (PMID:15900287)
・54歳の男性 (アメリカ) が、アルプラゾラム、シメチジン、テラゾシンとの併用で、半昏睡状態になった (PMID:8967683)
・45歳の本態性振戦症の家族歴がある女性 (スペイン) が不安症のためにカバ抽出物を摂取した後に、激しく持続するパーキンソンの症状が誘発された (PMID:11835463)
・不安神経症の治療ためプロメタジン、フルスピリレンを使用し、ジストニア反応を起こした経験がある28歳男性 (ドイツ) が、カバ抽出物100 mgを摂取したところ、90分後に眼球回転発作を伴う急性の不随意頸部伸展が生じ、40分後に自然に消失した (PMID:7745421)
・突発性パーキンソン病症状 (Hoehn-Yahrの重症度分類がIII (on) およびV (off)) のために8年前からレボドパを服用していた76歳女性 (ドイツ) が、レボドパと併用してカバ抽出物150 mg×2回/日、10日程度摂取したところ、offの頻度と持続時間が増加し、カバ抽出物の摂取中止2日以内に回復した (PMID:7745421)
<試験管内・動物>
・動物実験 (ラット) において、カバの14週間胃内投与は、雌雄の肝臓のCYP2E1発現には影響しなかったが、CYP1A2 、CYP2B1 、CYP3A1発現を誘導し、雌のCYP2D1発現を阻害した (PMID:17059882)
・動物実験 (ラット) において、カバの2週間胃内投与は、肝臓のCYP2D6、CYP3A4発現に影響しなかったが、CYP2E1、CYP1A2発現を誘導した (PMID:17329236)
・動物実験 (ラット) において、市販カバ製品の8日間胃内投与は、肝臓のCYP1A1、CYP1A2発現を誘導した (PMID:18930106)
・動物実験 (雄ラット) において、カバの14週間胃内投与は、肝臓CYP1A1、CYP1A2、CYP2C6、CYP3A1、CYP3A3の遺伝子発現を誘導し、CYP2C23、CYP2C40の遺伝子発現を抑制した (PMID:19100306)
・in vitro試験において、薬物代謝酵素チトクロームP450 (CYP1A2、2C9、2C19、2D6、2E1、3A4) を阻害する可能性が示唆されているため、これらによって代謝される薬物との併用は注意が必要である (PMID:12386118) (PMID:15384148)
・in vitro試験 (ラット肝細胞) において、カバ抽出物はアセトアミノフェンによる細胞毒性を増強した (PMID:21397479)
・in vitro試験 (ラット肝ミクロソーム) において、カバに含まれるフラボカワインAはCYP2C11活性には影響を与えなかったが、CYP1A2、CYP2D1、CYP2C6、CYP3A2活性を阻害した (PMID:27318274)
<理論的に考えられる相互作用>
・肝臓に影響を及ぼす可能性のあるハーブやサプリメント (アンドロステンジオン、チャパラル、コンフリー、DHEA、ジャーマンダー、ナイアシン、ハッカ油、紅麹など) との併用により、肝毒性を誘発する可能性がある (94) 。
・鎮静作用のあるハーブやサプリメントとの併用により、効果あるいは副作用を増強させる可能性がある (94) 。
・アルコール飲料、バルビツール酸塩、向精神薬との併用により、酩酊を増強する可能性がある (22) (58) 。

動物他での
毒性試験

1.TDLo (最小中毒量)
カバを投与:ヒト (女性) 経口 (間欠的) 134.4 mg/kg/8週、ヒト (間欠的) 800.8 mg/kg/28日、ラット経口 (間欠的) 3040 mg/kg/8日 (91) 。
カバ樹脂を投与:トリ腹腔内30 mg/kg、マウス腹腔内 (間欠的) 100 mg/kg/5日、ラット経口 (間欠的) 6.5〜13 mg/kg/17日、マウス経口 (間欠的) 3.25〜26 mg/kg/17日 (91) 。
カバ根アセトン抽出物を投与:ラット経口171.1〜728 mg/kg/91日 (91) 。
カバ根および根茎の脂溶性抽出物を投与:ヒト (男性) 経口1.42 mg/kg、ヒト (女性) 経口2 mg/kg、ヒト経口 (間欠的) 645.12 mg/kg/24週、ヒト経口 (間欠的) 42.86 mg/kg/5日、ヒト (女性) 静脈内 (間欠的) 36 mg/kg/4日 (91) 。
カバ根エタノール抽出物を投与:マウス腹腔内88〜172 mg/kg (91) 。
2.LD50 (半数致死量)
カバラクトン (カバイン、メチスチシン、ジヒドロカバイン、ジヒドロメチスチシン) を投与:マウス静脈内41〜69 mg/kg、マウス腹腔内325〜530 mg/kg、マウス経口920〜1,130 mg/kg (PMID:21541070)
3.その他
・マウスにカバイン100 mg/kgにカバエキス (256 mg/kg) を併用させると、カバイン単独投与に比較してカバインのAUCが3倍に、Cmaxが2倍になった (PMID:16033948) 。伝統的に利用されているカバと市販されているカバエキスでは、主なカバラクトンの割合が明らかに違い、カバエキスのほうが強いP450阻害作用を持つ (PMID:15313185)
・培養細胞 (HepG2) を利用した毒性試験において、カバラクトンよりもピペルメチスチン (pipermethystine、カバの主要なアルカロイド、葉や茎の皮に多い) が強い毒性を示し、その作用機序としてミトコンドリア機能に対する障害が関係する (PMID:14737001)
・培養細胞 (HepG2) を利用した毒性試験において、カバの有機溶媒抽出物が強い毒性を示し、特に根のヘキサン抽出物に含まれるフラボカバイン (flavokavain) Bに細胞毒性のあることを示した (PMID:16608246)
・雌雄ラット及びマウスを用いた2年間の毒性試験の結果、カバ抽出物の腹腔内投与には、雄マウスで肝芽腫および肝細胞がん、雌マウスで肝細胞腺腫および肝細胞がん、雄ラットでの精巣間質細胞腺腫の増加が示された (107) 。

AHPAクラス分類
及び勧告

・根、茎根:クラス2b、2c (22) 。

総合評価

安全性

・摂取による危険性が示唆されている。肝機能障害の報告が相次いでいることから、スイス、ドイツ、カナダ、イギリスでは販売が禁止され、アメリカでは危険性が勧告されている。日本では全草が「専ら医薬品として使用される成分本質 (原材料) 」に区分されており、健康食品として販売してはならない。
・内因性のうつ病患者、妊婦、授乳婦の使用は禁忌。

有効性

(注:下記の内容は、文献検索した有効性情報を抜粋したものであり、その内容を新たに評価したり保証したりしたものではありません。)
・不安症に対して有効性が示唆されている。

参考文献

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(29) 牧野和漢薬薬草大図鑑(北隆館)
(30) 「医薬品の範囲に関する基準」(別添2、別添3、一部改正について)
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