健康食品等の素材情報データベース

注意!(1) データの無断転用,引用、商用目的の利用は厳禁.(2) 以下の情報は現時点(最終更新日時)で調査できた素材の科学論文情報です. 実際に販売されている商品に以下の素材が含まれているとしても,その安全性・有効性がここに紹介した情報と一致するわけではありません.(3) 詳細情報として試験管内・動物実験の情報も掲載してありますが,この情報をヒトに直接当てはめることはできません.有効性については,ヒトを対象とした研究情報が重要です.(4) 医療機関を受診している方は,健康食品を摂取する際に医師へ相談することが大切です.「健康食品」を利用してもし体調に異常を感じたときは、直ぐに摂取を中止して医療機関を受診し,最寄りの保健所にもご相談下さい.

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項 目

内 容

名称

カバノアナタケ、チャーガ [英]Chaga、Charga [学名]Inonotus Obliquus (Ach. ex Pers.) Pilat、Fuscoporia Obliqua (Ach. ex Pers.) Aoshima、Boletus obliquus ach ex pers.、Polyporus obliquus (Ach. ex Pers.) Fr.、Fomes obliquus (Ach. ex Pers.) Cooke、Phellinus obliquus (Ach. ex Pers.) Pat.

概要

カバノアナタケは、極寒地帯のロシアや北欧の山林中の白樺の木に寄生するキノコである。煎じて抽出したものが茶として利用されている。


●有効性
俗に、「がんに効く」「糖尿病によい」「免疫力を上げる」などと言われているが、情報の信頼性が高いとされる研究方法で検討した報告は見当たらない。


●安全性
信頼できる十分な情報は見当たらない。シュウ酸塩を含むため、多量摂取により腎不全を起こす可能性がある。妊娠中・授乳中は自己判断での摂取を控えること。自己免疫疾患患者、出血性疾患患者、糖尿病患者の摂取は、注意が必要である。



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法規・制度

■食薬区分
・菌核:「医薬品的効能効果を標ぼうしない限り医薬品と判断しない成分本質 (原材料) 」に該当する。

成分の特性・品質

主な成分・性質

・多糖類 (β-グルカン) 、ステロール類、テルペノイド (lupanes、lanostanes) (101) (102) (1991151651) 、ポリフェノール (イノノブリン、フェリグリジン) 、シュウ酸塩 (94) などを含む。

分析法

・ステロール、ルパン、ラノスタンをGCにより分析した報告がある (101) (102) 。

有効性








循環器・
呼吸器


調べた文献の中に見当たらない。


消化系・肝臓

調べた文献の中に見当たらない。

糖尿病・
内分泌

調べた文献の中に見当たらない。

生殖・泌尿器

調べた文献の中に見当たらない。

脳・神経・
感覚器

調べた文献の中に見当たらない。

免疫・がん・
炎症

調べた文献の中に見当たらない。

骨・筋肉

調べた文献の中に見当たらない。

発育・成長

調べた文献の中に見当たらない。

肥満

調べた文献の中に見当たらない。

その他

調べた文献の中に見当たらない。





試験管内・
動物他での
評価

-



安全性

危険情報

<一般>
・信頼できる十分な情報は見当たらない (94) 。
・シュウ酸塩を含むため、多量摂取により腎不全を起こす可能性がある (94) 。
<妊婦・授乳婦>
・信頼できる十分な情報は見当たらないため、自己判断での摂取を控えること (94) 。
<小児>
・サプリメントなど濃縮物として摂取する場合の安全性に関して、信頼できる十分な情報は見当たらない。
<病者>
・自己免疫疾患患者は、症状を悪化させる可能性があるため注意が必要である (94) 。
・出血性疾患患者は、出血のリスクを高める可能性がある (94) 。
・糖尿病患者は、血糖値が下がり、インスリンが上がる可能性があるため注意が必要である (94) 。
・過度の出血を引き起こす、もしくは血糖値に影響をおよぼす可能性があるため、外科的手術の2週間前までに摂取を中止した方がよい (94) 。
<被害事例:国内>
・肝がんのため肝臓切除術を受けた72歳女性 (日本) が、肝がんに良いと思いカバノアナタケ粉末を4〜5さじ/日、6ヶ月間摂取したところ、腎機能低下、透析が必要となり、カバノアナタケ摂取によるシュウ酸腎症と診断された (PMID:23149251)
・61歳女性 (日本) が、カバノアナタケ茶を4ヶ月併用したところ、濃色尿や灰白色便、黄疸を呈し、カバノアナタケ茶飲用に起因する劇症肝炎と診断され、約1ヶ月後に死亡した (2004284487) (2005018659) 。
・B型慢性肝炎の既往歴がある38歳男性 (日本) が2ヶ月程度、カバノアナタケ茶を摂取したところ、上腹部痛、倦怠感を訴え、薬剤性肝機能障害と診断された (2005018659) 。
・68歳女性 (日本) が、カバノアナタケを煎じて6ヶ月摂取し (摂取量不明) 、3ヶ月の非摂取期間を経て再び摂取したところ、乾性咳嗽が出現し受診。好酸球増多、KL-6高値、胸部CTで両肺末梢優位の斑状すりガラス影が見られ、DLSTによりカバノアナタケに陽性を示したことから、カバノアナタケによる薬剤性肺障害と診断された (2019063956) 。

禁忌対象者

調べた文献の中に見当たらない。

医薬品等との
相互作用

<理論的に考えられる相互作用>
・抗凝固薬、抗血小板薬、血小板凝集作用のあるハーブやサプリメントとの併用は、出血のリスクを高める可能性がある (94) 。
・糖尿病治療薬、血糖低下作用のあるハーブやサプリメントとの併用は、低血糖のリスクを高める可能性があるため、注意が必要である (94) 。
・免疫抑制剤との併用は、薬の効果を妨げる可能性がある (94) 。

動物他での
毒性試験

1.TDLo (最小中毒量)
・水溶性菌糸体抽出物を投与:マウス経口 500 mg/kg、マウス経口 (間欠的) 10.5 g/kg/3週間、250 mg/kg/5日、350 mg/kg/7日 (91) 。

AHPAクラス分類
及び勧告

・参考文献中に記載なし (22) 。

総合評価

安全性

・信頼できる十分な情報は見当たらない。
・シュウ酸塩を含むため、多量摂取により腎不全を起こす可能性がある。
・妊娠中・授乳中は、信頼できる十分な情報は見当たらないため、自己判断での摂取を控えること。
・自己免疫疾患患者は、症状を悪化させる可能性があるため注意が必要である。
・出血性疾患患者は、出血のリスクを高める可能性がある。
・糖尿病患者は、血糖値が下がり、インスリンが上がる可能性があるため注意が必要である。
・過度の出血を引き起こす、もしくは血糖値に影響をおよぼす可能性があるため、外科的手術の2週間前までに摂取を中止した方がよい。

有効性

(注:下記の内容は、文献検索した有効性情報を抜粋したものであり、その内容を新たに評価したり保証したりしたものではありません。)
・情報の信頼性が高いとされる研究方法で検討した報告は見当たらない。

参考文献

(101) Acta Pharmaceutica Fennica. 1987;96(2):85-9.
(102) Acta Pharmaceutica Fennica. 1988;97(2):45-9.
(104) 学名で引く食薬区分リスト
(2004284487) 肝臓. 2004;45(6):331
(2005018659) 肝臓. 2004;45(supple2):A454
(91) Registry of Toxic Effects of Chemical Substances (RTECS)
(94) Natural Medicines
(PMID:23149251) Clin Nephrol. 2014 Jun;81(6):440-4.
(22) メディカルハーブ安全性ハンドブック 第2版 東京堂出版 林真一郎ら 監訳
(103) 健康・機能性食品の基原植物辞典 中央法規
(2019063956) 日本内科学会関東地方会. 2018;646:32.

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