健康食品等の素材情報データベース

注意!(1) データの無断転用,引用、商用目的の利用は厳禁.(2) 以下の情報は現時点(最終更新日時)で調査できた素材の科学論文情報です. 実際に販売されている商品に以下の素材が含まれているとしても,その安全性・有効性がここに紹介した情報と一致するわけではありません.(3) 詳細情報として試験管内・動物実験の情報も掲載してありますが,この情報をヒトに直接当てはめることはできません.有効性については,ヒトを対象とした研究情報が重要です.(4) 医療機関を受診している方は,健康食品を摂取する際に医師へ相談することが大切です.「健康食品」を利用してもし体調に異常を感じたときは、直ぐに摂取を中止して医療機関を受診し,最寄りの保健所にもご相談下さい.

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項 目

内 容

名称

パウ・ダルコ、アクアインカー、イペ、タヒボ、タベブイア・アベラネダエ [英]Pau d'arco、Ipe-roxo [学名]Tabebuia heptaphylla、Tabebuia impetiginosa、Tabebuia avellanedae

概要

パウ・ダルコは南米原産、メキシコ北部からアルゼンチンにかけて見られるノウゼンカズラ科タベブイア属の植物。滑らかなグレーの樹皮と黒褐色の木部を持つ大木であり、長さ20 cmの葉は小葉に分かれている。春に紫紅色の花が咲き、後に長さ55 cmの円筒形の実 (さく果) がなる。インカ帝国のインディオたちは古くからこの樹木の外皮と木質部に挟まれたわずか7 mmほどの内部樹皮を煮出して愛飲してきた。俗に、「免疫機能を高める」「関節炎や痛みを和らげる」と言われているが、ヒトでの有効性については信頼できるデータが見当たらない。安全性については、過剰摂取は激しい吐き気、嘔吐、めまい、下痢、貧血、出血傾向、場合によっては重篤な悪影響を引き起こすことが報告されている。妊娠中・授乳中の経口使用はおそらく危険であることから、摂取は避ける。その他、詳細については、「すべての情報を表示」を参照。

法規・制度

・別名としてアクアインカー/イペがある。樹皮と葉は「医薬品的効果効能を標ぼうしない限り医薬品と判断しない成分本質 (原材料)」に区分される (30) 。

成分の特性・品質

主な成分・性質

・抗酵母化合物であるラパコール (lapachol) およびβラパコーン、キシロイジンを含む。

ラパコール構造式
ラパコール構造式

分析法

・naphtha[2,3-b]furan-4,9-dionesとその関連化合物が紫外可視検出器 (検出波長254 nm) を装着したHPLCにより分析した報告がある (101) (102) 。

有効性








循環器・
呼吸器


調べた文献の中に見当たらない。


消化系・肝臓

調べた文献の中に見当たらない。

糖尿病・
内分泌

調べた文献の中に見当たらない。

生殖・泌尿器

調べた文献の中に見当たらない。

脳・神経・
感覚器

調べた文献の中に見当たらない。

免疫・がん・
炎症

調べた文献の中に見当たらない。

骨・筋肉

調べた文献の中に見当たらない。

発育・成長

調べた文献の中に見当たらない。

肥満

調べた文献の中に見当たらない。

その他

調べた文献の中に見当たらない。





試験管内・
動物他での
評価

・雄性SDラットの胃に15%スクロース水溶液を11.25 mL/kg/hrの速度で持続投与しながら、120分後にタヒボ茶200倍濃縮液2.4 mL/kgを胃内へ投与したところ、門脈血漿中のグルコース濃度の上昇に対する抑制効果はなかった (PMID:15067185)

安全性

危険情報

<一般>
・適切に使用する場合、安全に摂取することができるハーブとの情報 (22) もあるが、標準的な量の経口摂取は危険性が示唆されているとの報告もあり、パウ・ダルコの使用には注意が必要である (94) 。
・過剰摂取は激しい吐き気、嘔吐、めまい、下痢、貧血、出血傾向を起こす (20) (94) 。
・経口で大量摂取する場合、おそらく危険である (94) 。がん患者を対象とした実験では、高用量摂取によって主成分のラパコールの血中レベルが上昇するに従い、出血リスクの増加を含む有害事象発生の可能性が示唆されている。一日1.5 g以上のラパコール成分を摂取する場合、ほとんどのリスクが高まる (94) 。パウ・ダルコ使用に関する安全性については信頼できる情報が不十分である (94) 。
<妊婦・授乳婦>
・妊婦が標準的な量を経口摂取することは危険性が示唆されているため、使用を避ける (94) 。
・授乳中の使用の安全性については十分な情報がないため避ける (94) 。
<小児>
・サプリメントなど濃縮物として摂取する場合の安全性に関して信頼できる十分な情報が見当たらない。
<被害事例>
・12年前から毎日タヒボ茶を摂取していた68歳女性 (日本) が、併せてタヒボエキスを10日間内服したところ、上腕に強い掻痒 (かゆみ) を伴う紅色小丘疹が出現し、次第に全身に拡大した (2006298489) 。

禁忌対象者

調べた文献の中に見当たらない。

医薬品等との
相互作用

<理論的に考えられる相互作用>
・抗凝血作用のあるハーブやサプリメント、医薬品との併用で出血傾向が高まるおそれがある (94) 。臨床検査でプロトロンビン時間(血液凝固時間)などに影響を与えることが考えられる (94) 。

動物他での
毒性試験

調べた文献の中に見当たらない。

AHPAクラス分類
及び勧告

・樹皮:クラス1 (22) 。

総合評価

安全性

・過剰摂取は激しい吐き気、嘔吐、めまい、下痢、貧血、出血傾向を起こす。
・高濃度では重大な毒性が報告されているので、注意すべきである。
・妊娠中の経口使用は危険性が示唆されているので、摂取は避ける。授乳中の使用については十分な情報がないため避ける。

有効性

(注:下記の内容は、文献検索した有効性情報を抜粋したものであり、その内容を新たに評価したり保証したりしたものではありません。)
・調べた文献の中に見当たらない。

参考文献

(20) ハーブ大百科 誠文堂新光社 デニ・バウン
(22) メディカルハーブ安全性ハンドブック 第2版 東京堂出版 林真一郎ら 監訳
(30) 「医薬品の範囲に関する基準」(別添2、別添3、一部改正について)
(101) J Chromatogr A. 1995; 693: 281-7.
(102) J Chromatogr A. 1996; 723: 206-9.
(2006298489) 日本皮膚科学会雑誌,2006,116(6),974
(PMID:15067185) Yakugaku Zasshi. 2004 Apr;124(4):217-23
(94) Natural Medicines

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