健康食品等の素材情報データベース

注意!(1) データの無断転用,引用、商用目的の利用は厳禁.(2) 以下の情報は現時点(最終更新日時)で調査できた素材の科学論文情報です. 実際に販売されている商品に以下の素材が含まれているとしても,その安全性・有効性がここに紹介した情報と一致するわけではありません.(3) 詳細情報として試験管内・動物実験の情報も掲載してありますが,この情報をヒトに直接当てはめることはできません.有効性については,ヒトを対象とした研究情報が重要です.(4) 医療機関を受診している方は,健康食品を摂取する際に医師へ相談することが大切です.「健康食品」を利用してもし体調に異常を感じたときは、直ぐに摂取を中止して医療機関を受診し,最寄りの保健所にもご相談下さい.

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項 目

内 容

名称

リシン (リジン) [英]Lysine (Lys) [学名]

概要

リシン (リジンともいう) は必須アミノ酸の一つで、その中でも最も不足しやすいアミノ酸である。生体のタンパク質中に2〜10%含まれており、抗体や ホルモン、酵素などの構成成分として利用され、生体の成長や修復に関与する。植物性タンパク質中には含量が低く、特に穀類タンパク質には少ない。欠乏すると成長障害を起こすことがあり、リシン欠乏を防ぐためには穀類と動物性タンパク質を組み合わせて摂取することが必要である。ヒトでの有効性については、調べた文献の中に信頼できる十分な情報が見当たらない。安全性については、適切に経口摂取または短期間局所使用する場合は安全性が示唆されている。妊娠中・授乳中の安全性については信頼できる十分なデータがないので過剰摂取は避ける。その他、詳細については「すべての情報を表示」を参照。

法規・制度

・「医薬品的効果効能を標ぼうしない限り医薬品と判断しない成分本質 (原材料) 」に区分される (30) 。
・「既存添加物」:L-体は調味料、栄養強化剤である。
・「指定添加物」:L-体の塩酸塩は調味料、栄養強化剤である。

成分の特性・品質

主な成分・性質

・略号LysまたはK、C6H14N2O2、分子量 (MW) 146.19。L-体はタンパク質を構成する塩基性アミノ酸の一つ。必須アミノ酸 (16) 。

分析法

・イオン交換クロマトグラフィーにて分離後、ニンヒドリンなどの発色試薬で発色し、アミノ酸自動分析計 (波長440 nmまたは570 nm) により分析する方法が一般的である (101) 。

有効性








循環器・
呼吸器


調べた文献の中に見当たらない。


消化系・肝臓

調べた文献の中に見当たらない。

糖尿病・
内分泌

調べた文献の中に見当たらない。

生殖・泌尿器

調べた文献の中に見当たらない。

脳・神経・
感覚器

調べた文献の中に見当たらない。

免疫・がん・
炎症

調べた文献の中に見当たらない。

骨・筋肉

調べた文献の中に見当たらない。

発育・成長

調べた文献の中に見当たらない。

肥満

調べた文献の中に見当たらない。

その他

一般情報
・単純ヘルペス感染の再発を低減し、症状を軽減し治癒を早める目的での経口摂取は有効性が示唆されている (94) (PMID:3115841) (PMID:6435961) (PMID:6438572) (PMID:640102)
RCT
・ヘルペスが再発した患者20名 (試験群10名、平均32.0歳、アメリカ) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、リシン塩酸塩400 mg×3回/日を1ヶ月間摂取させたところ、ヘルペスの再発頻度、期間、症状の軽減に影響は認められなかった (PMID:6419679)
・単純ヘルペス患者65名 (平均36歳、デンマーク) を対象とした二重盲検クロスオーバー無作為化プラセボ比較試験において、リシン500 mg×2回/日を12週間摂取させたところ、ヘルペスの再発率に影響は認められなかった (PMID:6153847)
・単純ヘルペス患者52名を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、L-リシン1,000 mg/日を6ヶ月間摂取させたところ、症状の軽減、治癒時間の短縮が認められた (PMID:3115841)
・単純ヘルペス患者41名を対象とした二重盲検クロスオーバー無作為化プラセボ比較試験において、L-リシン塩酸塩1,248 mg/日を摂取させたところ、再発率が低下したが、治癒時間には影響は認められなかった (PMID:6435961)
・再発性ヘルペス患者26名を対象とした二重盲検クロスオーバー無作為化プラセボ比較試験において、リシン1,000 mg/日を12ヶ月間摂取させたところ、再発リスクの低減が認められた (PMID:6438572)





試験管内・
動物他での
評価

・ニワトリにリジン欠乏食を与えると、ニューキャッスル病ウイルス感染させたときの抗体価が標準飼料摂取のニワトリに比べて低かった (PMID:14708981)

安全性

危険情報

<一般>
・適切に用いれば経口摂取で1年まで安全性が示唆されている。経口摂取の有害事象としては、下痢、腹痛が報告されている (94) 。
・局所的な使用は、適切に短期間用いる場合、安全性が示唆されている (94) 。
<妊婦・授乳婦>
・妊娠中・授乳中の安全性については十分なデータがないので使用を避ける (94) 。
<小児>
・サプリメントなど濃縮物として摂取する場合の安全性に関して信頼できる十分な情報が見当たらない。
<被害事例>
・尿細管間質性腎炎のある44歳女性が経口ヘルペス予防のためにL-リシンサプリメント3,000 mg/日を5年間摂取し、慢性腎不全に進行したという症例が1例報告されている (PMID:8840955)

禁忌対象者

調べた文献の中に見当たらない。

医薬品等との
相互作用

<理論的に考えられる相互作用>
・医薬品あるいはサプリメントとしてのカルシウムとの併用で、カルシウム吸収を促進し、尿中排泄を減少させることがある (PMID:1486246)

動物他での
毒性試験

1.TDLo (最小中毒量)
リシンを投与:ラット経口138g m/kg、72,450 mg/kg、90,450 mg/kg、81 gm/kg、ラット腹腔内44 gm/kg (91) 。
2.変異原生試験
姉妹染色分体交換:ヒトリンパ球10 mg/L (91) 。

AHPAクラス分類
及び勧告

-

総合評価

安全性

・適切に用いる場合、経口摂取で1年まで、局所使用で短期間では安全性が示唆されている。
・妊娠中・授乳中は使用を避ける。
・医薬品あるいはサプリメントとしてのカルシウムとの併用で、カルシウムの吸収を促進し、尿中排泄を減少させることがある。

有効性

(注:下記の内容は、文献検索した有効性情報を抜粋したものであり、その内容を新たに評価したり保証したりしたものではありません。)
・ヒトにおける有効性については、調べた文献にデータが見当たらない。

参考文献

(16) 生化学辞典 第3版 東京化学同人
(30) 「医薬品の範囲に関する基準」(別添2、別添3、一部改正について)
(101) 日本食品成分表2015年版 (七訂) 分析マニュアル・解説 建帛社
(PMID:8840955) Am J Kidney Dis. 1996 Oct;28(4):614-7.
(PMID:1486246) Nutrition. 1992 Nov-Dec;8(6):400-5
(PMID:14708981) Avian Dis. 2003 Oct-Dec;47(4):1346-51.
(PMID:3640102) Dermatologica. 1978;156(5):257-67.
(PMID:3115841) Dermatologica. 1987;175(4):183-90.
(PMID:6438572) Oral Surg Oral Med Oral Pathol. 1984 Dec;58(6):659-66.
(PMID:6435961) Cutis. 1984 Oct;34(4):366-73.
(PMID:6419679) Arch Dermatol. 1984 Jan;120(1):48-51.
(PMID:6153847) Acta Derm Venereol. 1980;60(1):85-7.
(91) Registry of Toxic Effects of Chemical Substances (RTECS).
(94) Natural Medicines

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