健康食品等の素材情報データベース

注意!(1) データの無断転用,引用、商用目的の利用は厳禁.(2) 以下の情報は現時点(最終更新日時)で調査できた素材の科学論文情報です. 実際に販売されている商品に以下の素材が含まれているとしても,その安全性・有効性がここに紹介した情報と一致するわけではありません.(3) 詳細情報として試験管内・動物実験の情報も掲載してありますが,この情報をヒトに直接当てはめることはできません.有効性については,ヒトを対象とした研究情報が重要です.(4) 医療機関を受診している方は,健康食品を摂取する際に医師へ相談することが大切です.「健康食品」を利用してもし体調に異常を感じたときは、直ぐに摂取を中止して医療機関を受診し,最寄りの保健所にもご相談下さい.

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項 目

内 容

名称

マカ [英]Maca、Peruvian ginseng [学名]Lepidium meyenii

概要

マカは、ペルーのアンデス山地原産の多年生草本である。根は白、黄、ピンク、赤、紫、黒などの色があり、野菜としてスープや発酵飲料に用いられてきた。


●有効性
俗に、「精力を増強させる」「更年期障害の症状を改善する」などと言われているが、人においては信頼できる十分な情報が見当たらない。


●安全性
通常の食事として取り入れる量を摂取する場合、おそらく安全である。妊娠中、授乳中の摂取は信頼できる十分な情報が見当たらないため、避ける。



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法規・制度

■食薬区分
・マカ (マカマカ) 根:「医薬品的効能効果を標ぼうしない限り医薬品と判断しない成分本質 (原材料) 」に該当する。

成分の特性・品質

主な成分・性質

・根はリノレン酸、パルミチン酸、オレイン酸を含む脂質2.2%、必須アミノ酸、鉄、カルシウム、銅などのミネラルを含む (94) 。
・グルコシノレート類、イソチオシアネート類、ステロール、不飽和脂肪酸 (101) 、アルカロイド類 (レピリジンA、B、マカリジン) 、アミド誘導体 (マカミドA、N-ベンジル−9-オキソ-12,15-オクタデカンジエナミド) などを含む (103) 。

分析法

・マカの脂肪酸、糖類、精油をGC-MSにより分析した報告がある (PMID:30241071)

有効性








循環器・
呼吸器


調べた文献の中に見当たらない。


消化系・肝臓

調べた文献の中に見当たらない。

糖尿病・
内分泌

調べた文献の中に見当たらない。

生殖・泌尿器

一般情報
・2010年4月までを対象に17のデータベースで検索できた無作為化比較試験4報について検討したシステマティックレビューにおいて、マカの摂取が性機能改善に与える影響については、質の高いデータが不足しており判断できない (PMID:20691074)
RCT
・健康な成人男性56名 (21〜56歳、ペルー) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ対照試験において、マカ1.5 g (30名) または3 g (15名) /日、12週間摂取させたところ、性ホルモン (17ヒドロキシプロゲステロン) の上昇が認められた。一方、性ホルモン (黄体形成ホルモン、卵胞刺激ホルモン、プロラクチン、テストステロン、エストロゲノール) に影響は認められなかった (PMID:12525260)
・健康な成人男性57名 (21〜56歳、ペルー) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ対照試験において、マカ1.5 g (30名) または3 g (15名) /日、12週間摂取させたところ、性欲の改善が認められた。一方、ハミルトンうつ病評価尺度およびハミルトン不安評価尺度のスコア、性ホルモン (テストステロン、エストラジオール) に影響は認められなかった (PMID:12472620)
・健康な成人男性18名 (20〜40歳、試験群11名、チェコ) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ対照試験において、マカ1.75 g/日を12週間摂取させたところ、精液量、精子濃度および運動性、ホルモン (黄体形成ホルモン、卵胞刺激ホルモン、エストラジオール、テストステロン、遊離チロキシン、甲状腺刺激ホルモン) に影響は認められなかった (PMID:26421049)
・軽度または中程度の勃起不全患者29名 (試験群14名、平均50.4±2.8歳、日本) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ対照試験において、マカエキス末 600 mg×2回/日を8週間摂取させたところ、精神状態評価指標 (POMS-S) の6項目中1項目 (混乱) の改善が認められた。一方、勃起機能指標 (IIEFスコア、GAQ検査) 、性ホルモン (遊離テストステロン、DHEA-S) に影響は認められなかった (TA09230018) 。
・軽度の勃起不全患者50名 (平均36±5歳、試験群25名、イタリア) を対象とした 二重盲検無作為化プラセボ対照試験において、マカ抽出物1,200 mg×2回/日を12週間摂取させたところ、勃起機能指標 (IIEF-5スコア、SAT-Pスコア) の改善が認められた。一方、性ホルモン (黄体形成ホルモン、卵胞刺激ホルモン、プロラクチン、総テストステロン、遊離テストステロン) に影響は認められなかった (PMID:19260845)
・閉経後の成人女性14名 (平均53.5±10.8歳、オーストラリア) を対象とした二重盲検クロスオーバー無作為化プラセボ対照試験において、マカ乾燥粉末3.5 g/日を6週間摂取させたところ、閉経期うつ病評価指標の6項目中4項目 (心理学的状態、不安、うつ、性機能不全) のスコア低下が認められた。一方、体重、BMI、性ホルモン (エストラジオール、黄体形成ホルモン、卵胞刺激ホルモン、性ホルモン結合グロブリン) に影響は認められなかった (PMID:18784609)

脳・神経・
感覚器

調べた文献の中に見当たらない。

免疫・がん・
炎症

調べた文献の中に見当たらない。

骨・筋肉

調べた文献の中に見当たらない。

発育・成長

調べた文献の中に見当たらない。

肥満

調べた文献の中に見当たらない。

その他

調べた文献の中に見当たらない。





試験管内・
動物他での
評価

調べた文献の中に見当たらない。



安全性

危険情報

<一般>
・通常の食事として取り入れる量を摂取する場合、おそらく安全である (94) 。
・短期間、適切に用いた場合、安全性が示唆されている (94) 。
・メタボリックシンドローム患者101名 (チェコ) を対象とした無作為化プラセボ対照試験において、90日間、マカ0.6 g/日単独摂取 (19名、平均46.6±8.7歳) もしくはシリマリン0.2 g/日と併用 (19名、平均51.4±8.0歳) させたところ、単独摂取群でのみASTと拡張期血圧の上昇が認められた (PMID:18054420)
<妊婦・授乳婦>
・信頼できる十分な情報が見当たらないため、避ける (94) 。
<小児>
・サプリメントなど濃縮物として摂取する場合の安全性に関して信頼できる十分な情報が見当たらない。
<被害事例>
・ロキソプロフェン (解熱鎮痛薬) を服用中の73歳男性 (日本) が手足のしびれのため、マカ加工食品 (摂取量不明) を4日間併用したところ、息切れを感じて医療機関を受診。マカ加工食品が原因と考えられる薬剤性肺炎と診断された (2012248048) 。
・甲状腺機能低下症の既往がありレボチロキシンとプロバイオティクス、マルチビタミンを摂取している32歳女性 (アメリカ) が、疲労回復のためにマカ根粉末 (小さじ1杯/日) を1ヶ月間摂取したところ、血中鉛濃度の上昇がみられた。検査にて摂取したマカ根粉末から鉛成分が検出され、摂取中止により血中鉛濃度は低下した (PMID:29313251)

禁忌対象者

調べた文献の中に見当たらない。

医薬品等との
相互作用

調べた文献の中に見当たらない。

動物他での
毒性試験

1.TDLo (最小中毒量)
Lepidium meyenii Walp.胚軸乾燥パウダーを投与:ヒト経口 (間欠的) 0.774 g/kg/90日、ラット経口 (連続的) 1,470 g/kg/7週 (91) 。
Lepidium meyenii Walp.胚軸60%エタノール抽出物を投与:マウス経口 (間欠的) 8.75 g/kg/35日 (91) 。
Lepidium meyenii Walp.胚軸水抽出物を投与:男性経口 (間欠的) 0.4004 g/kg/14日、マウス経口 (間欠的) 17.5 g/kg/35日 (91) 。
Lepidium meyenii Walp.根を投与:ラット経口15 mg/kg、ラット経口 (間欠的) 225 mg/kg/15日 (91) 。

AHPAクラス分類
及び勧告

・胚軸、根:クラス1 (22) 。

総合評価

安全性

・短期間、適切に用いた場合、安全性が示唆されている。
・妊婦、授乳婦は、信頼できる十分な情報が見当たらないため、避ける。

有効性

(注:下記の内容は、文献検索した有効性情報を抜粋したものであり、その内容を新たに評価したり保証したりしたものではありません。)
・信頼できる十分な情報が見当たらない。

参考文献

(PMID:12525260) J Endocrinol. 2003 Jan;176(1):163-8
(91) Registry of Toxic Effects of Chemical Substances (RTECS)
(101) 機能性ハーブの生理活性 第2版 (2004) (株)常盤植物化学研究所
(PMID:12472620) Andrologia. 2002 Dec;34(6):367-72.
(PMID:18054420) Food Chem Toxicol. 2008 Mar;46(3):1006-13.
(PMID:20691074) BMC Complement Altern Med. 2010 Aug 6;10(1):44.
(2012248048) 日本呼吸器学会誌.2012;1:347.
(PMID:26421049) Evid Based Complement Alternat Med. 2015;2015:324369.
(22) メディカルハーブ安全性ハンドブック 第2版 東京堂出版 林真一郎ら 監訳
(94) Natural Medicines
(PMID:29313251) J Med Toxicol. 2018 Jun;14(2):152-155.
(102) 学名でひく食薬区分リスト
(103) 基原植物事典
(TA09230018) 薬理と治療 2019; 47(9): 1483-95.
(PMID:19260845) Andrologia. 2009 Apr;41(2):95-9.
(PMID:18784609) Menopause. Nov-Dec 2008;15(6):1157-62.

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