健康食品等の素材情報データベース

注意!(1) データの無断転用,引用、商用目的の利用は厳禁.(2) 以下の情報は現時点(最終更新日時)で調査できた素材の科学論文情報です. 実際に販売されている商品に以下の素材が含まれているとしても,その安全性・有効性がここに紹介した情報と一致するわけではありません.(3) 詳細情報として試験管内・動物実験の情報も掲載してありますが,この情報をヒトに直接当てはめることはできません.有効性については,ヒトを対象とした研究情報が重要です.(4) 医療機関を受診している方は,健康食品を摂取する際に医師へ相談することが大切です.「健康食品」を利用してもし体調に異常を感じたときは、直ぐに摂取を中止して医療機関を受診し,最寄りの保健所にもご相談下さい.

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項 目

内 容

名称

ラフマ、コウマ、ヤンロン [英]Luobuma [学名]Apocynum venetum L.

概要

ラフマは、中国北西部に自生するキョウチクトウ科の多年生植物であり、紅麻 (コウマ) などの別名がある。漢方では葉が茶剤として使われており、燕龍 (ヤンロン) 茶とも呼ばれる。


●有効性
俗に、「血圧を下げる」「心身を落ち着かせる」「睡眠の質を向上させる」などと言われているが、情報の信頼性が高いとされる研究方法で検討した報告は見当たらない、もしくは現時点で十分ではない。


●安全性
サプリメントなど濃縮物として摂取する場合の安全性に関して信頼できる十分な情報が見当たらない。



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法規・制度

■食薬区分
・ラフマ (コウマ) 全草:「医薬品的効能効果を標ぼうしない限り医薬品と判断しない成分本質 (原材料) 」に該当する。

■特定保健用食品
・燕龍 (ヤンロン) 茶フラボノイド (ハイペロサイドおよびイソクエルシトリン) を関与成分とし「血圧が高めの方に適する」保健用途の表示ができる特定保健用食品が許可されている。

成分の特性・品質

主な成分・性質

・フラボノール類 (ハイペロサイド/ヒペロシド (hyperoside) 、イソクエルシトリン (isoquercitrin) など) 、クロロゲン酸を含む (PMID:10763585) (PMID:11456089)

分析法

・フラボノイドをHPLCにて分析した報告がある (103) 。

有効性








循環器・
呼吸器


一般情報
・燕龍(ヤンロン)茶フラボノイド(ハイペロサイドおよびイソクエルシトリン)を関与成分とし「血圧が高めの方に適する」保健用途の表示ができる特定保健用食品が許可されている。
RCT:国内
・正常高値血圧者および軽症高血圧者91名 (試験群47名、平均55.6±8.0歳、日本) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ対照試験において、ラフマ茶抽出物2.2 g含有飲料 (ハイペロサイド15 mg+イソクエルシトリン15 mg含有) /日を12週間摂取させたところ、収縮期および拡張期血圧の低下が認められた (2006114822) 。
・正常血圧者、正常高値血圧者および軽症高血圧者45名 (試験群22名、平均46.8±9.7歳、日本) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ対照試験においてラフマ茶フラボノイド30 mg含有飲料 (ハイペロサイド+イソクエルシトリン) ×3回/日を4週間摂取させたところ、収縮期および拡張期血圧に影響は認められなかった (2007259249) 。


消化系・肝臓

調べた文献の中に見当たらない。

糖尿病・
内分泌

調べた文献の中に見当たらない。

生殖・泌尿器

調べた文献の中に見当たらない。

脳・神経・
感覚器

RCT:国内
【機能性表示食品】 睡眠不足を自覚する成人17名 (日本) を対象とした二重盲検クロスオーバー無作為化プラセボ対照試験において、ラフマ葉抽出物50 mg (ヒペロシド1 mg、イソクエルシトリン1 mg含有) /日を就寝30分〜60分前に7日間摂取させ、8日目に内田クレペリン検査の15〜30分前に摂取させたところ、注意力・集中力・情報処理能力評価 (内田クレペリン精神検査) 8項目中3項目 (緊張、不安、いらだち) のスコア低下が認められた (2018321877) 。

免疫・がん・
炎症

調べた文献の中に見当たらない。

骨・筋肉

調べた文献の中に見当たらない。

発育・成長

調べた文献の中に見当たらない。

肥満

調べた文献の中に見当たらない。

その他

調べた文献の中に見当たらない。





試験管内・
動物他での
評価

-



安全性

危険情報

<一般>
・サプリメントなど濃縮物として摂取する場合の安全性に関して信頼できる十分な情報が見当たらない。
<妊婦・授乳婦>
・信頼できる十分な情報が見当たらないため、サプリメントなど濃縮物の自己判断での摂取を控えること。
<小児>
・サプリメントなど濃縮物として摂取する場合の安全性に関して信頼できる十分な情報が見当たらない。

禁忌対象者

調べた文献の中に見当たらない。

医薬品等との
相互作用

<動物・試験管内>
・動物実験 (ラット) において、ラフマ葉アルコール抽出物とニフェジピン (カルシウム拮抗薬:CYP3A4基質) の同時摂取はニフェジピンの吸収に影響を及ぼさなかった (PMID:15467212)
・動物実験 (ラット) において、ラフマ葉アルコール抽出物の2週間事前摂取は、ニフェジピン (カルシウム拮抗薬:CYP3A4基質) の血中濃度 (Cmax、AUC) 、Tmax、および、メチルプレドニゾロン (副腎皮質ホルモン製剤:CYP3A4基質) の空腸透過に影響を及ぼさなかった (PMID:15467212)
・in vitro試験 (HEK293細胞) において、ラフマ葉抽出物はOATP2B1活性に影響を及ぼさなかった (PMID:16415120)

動物他での
毒性試験

調べた文献の中に見当たらない。

AHPAクラス分類
及び勧告

・参考文献中に記載なし (22) 。

総合評価

安全性

・サプリメントなど濃縮物として摂取する場合の安全性に関して信頼できる十分な情報が見当たらない。
・特定保健用食品では個別に製品ごとの安全性が評価されている。

有効性

(注:下記の内容は、文献検索した有効性情報を抜粋したものであり、その内容を新たに評価したり保証したりしたものではありません。)
・特定保健用食品では個別に製品ごとの有効性が評価されているが、その他の有効性については、情報の信頼性が高いとされる研究方法で検討した報告は見当たらない、もしくは現時点で十分ではない。

参考文献

(101) 学名でひく食薬区分リスト
(102) 基原植物事典 中央法規
(103) Natural Medicines. 1994;48(4):322-3.
(PMID:15467212) Biol Pharm Bull. 2004 Oct;27(10):1649-52
(PMID:11456089) Chem Pharm Bull (Tokyo). 2001 Jul;49(7):845-8.
(2005260004) Natural Medicines.2004;58(3):109-12.
(2006114822) Health Science. 2005;21(1):115-9.
(2007259249) Health Science. 2007;23(2):117-29.
(PMID:10763585) Planta Med. 2000 Mar;66(2):127-33.
(PMID:16415120) Drug Metab Dispos. 2006 Apr;34(4):577-82.
(2018321877) 薬理と治療. 2018;46(1):117-125.

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