健康食品等の素材情報データベース

注意!(1) データの無断転用,引用、商用目的の利用は厳禁.(2) 以下の情報は現時点(最終更新日時)で調査できた素材の科学論文情報です. 実際に販売されている商品に以下の素材が含まれているとしても,その安全性・有効性がここに紹介した情報と一致するわけではありません.(3) 詳細情報として試験管内・動物実験の情報も掲載してありますが,この情報をヒトに直接当てはめることはできません.有効性については,ヒトを対象とした研究情報が重要です.(4) 医療機関を受診している方は,健康食品を摂取する際に医師へ相談することが大切です.「健康食品」を利用してもし体調に異常を感じたときは、直ぐに摂取を中止して医療機関を受診し,最寄りの保健所にもご相談下さい.

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項 目

内 容

名称

クレアチン、メチルグリコシアミン [英]Creatine [学名]-

概要

クレアチンは、アミノ酸の一種で、90%が筋肉に存在し、心筋に多く平滑筋には少ない。体内で合成され、大部分がクレアチンリン酸として筋肉に存在している。クレアチンリン酸は、筋肉が収縮する際にエネルギーとなるATPの再生に利用される。


●有効性
俗に、「持久力を高める」「疲労を回復する」などと言われている。人での有効性については、筋力の向上、サルコペニアに対して有効性が示唆されている。また、運動能力の向上に有効性が示唆されているが、相反する報告があり結論は出ていない。その他の有効性については、情報の信頼性が高いとされる研究方法で検討した報告は見当たらない、もしくは現時点で十分ではない。


●安全性
適切に摂取する場合、安全性が示唆されている。妊娠中・授乳中は、信頼できる十分な情報が見当たらないため、自己判断での摂取を避けること。



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法規・制度

■食薬区分
「医薬品的効能効果を標ぼうしない限り医薬品と判断しない成分本質 (原材料) 」に該当する。

成分の特性・品質

主な成分・性質

・C4H9N3O2、分子量 (MW) 131.13 (32) 。

分析法

・血清、尿中のクレアチンの測定方法 (Folin法、酵素法) が報告されている (101)(1995177194) 。
・血清、尿中のクレアチンをHPLC-MS (PMID:9367508) またはUV検出器付HPLC (検出波長210, 200 nm) (PMID:10950297)(103) により分析した報告がある。

有効性








循環器・
呼吸器


RCT:海外
・健康な成人622名 (バングラデシュ) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ対照試験において、クレアチン3 g/日 (101名、平均38.3±8.2歳) 、葉酸400μg/日 (153名、平均39.0±8.0歳) またはクレアチン+葉酸 (103名、平均38.0±7.7歳) を12週間摂取させたところ、プラセボ群または葉酸群と比較して、クレアチン摂取による総ホモシステイン濃度およびホモシステイン代謝物濃度への影響は認められなかった (PMID:26311810)


消化系・肝臓

調べた文献の中に見当たらない。

糖尿病・
内分泌

RCT:海外
・運動習慣のない健康な男性22名 (試験群12名、平均24.4±5.0歳、ブラジル) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ対照試験において、有酸素運動 (40分間×3回/週) とともにクレアチン0.3 g/kg体重/日を1週間、その後0.15 g/kg体重/日を11週間摂取させたところ、経口糖負荷試験 (OGTT) における血糖AUC、空腹時血糖、インスリン濃度、HOMAに影響は認められなかった (PMID:17396216)
・ラグビー選手の男子大学生20名 (平均18.7±0.53歳、南アフリカ) を対象とした二重盲検クロスオーバー無作為化プラセボ対照試験において、クレアチン25 g/日を7日間、その後5 g/日を14日間摂取させたところ、血中ジヒドロテストステロン、ジヒドロテストステロン/テストステロン比の増加が認められた。一方、テストステロン濃度、体組成 (体重、体脂肪率、除脂肪体重) に影響は認められなかった (PMID:19741313)

生殖・泌尿器

調べた文献の中に見当たらない。

脳・神経・
感覚器

RCT:海外
・健康な高齢女性47名 (ブラジル) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ対照試験 (24週間) において、クレアチン20 g/日を5日間、その後5 g/日を試験終了まで、単独 (13名、平均66.9±4.9歳) または筋力トレーニングとともに (12名、平均66.4±5.6歳) 摂取させたところ、老年期うつ病評価 (GDS) のスコア、認知機能に影響は認められなかった (PMID:24098469)
・健康な高齢者32名 (平均76.4±8.48歳、試験群15名、イギリス) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ対照試験において、クレアチンモノハイドレート5 g×4回/日を1週間摂取させたところ、認知機能テスト6項目中4項目 (数字記憶順唱、空間記憶順唱および逆唱、長期記憶) で改善が認められた (PMID:17828627)
・健康な若年成人22名 (試験群11名、平均21.0±2.1歳、アメリカ) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ対照試験において、クレアチン0.03 g/kg体重/日を6週間摂取させたところ、認知機能に影響は認められなかった (PMID:18579168)

免疫・がん・
炎症

調べた文献の中に見当たらない。

骨・筋肉

一般情報
・運動能力の向上に対して有効性が示唆されている。ただし、相反する報告があり、結論は出ていない (94) 。
・筋力の向上に対して有効性が示唆されている (94) 。
・筋力トレーニングと併せることでサルコペニアに対して有効性が示唆されている (94) 。
メタ分析
・2019年1月までを対象に4つのデータベースで検索できた二重盲検無作為化プラセボ対照試験9報について検討したメタ分析において、サッカー選手によるクレアチンサプリメント摂取は、無酸素運動能力 (5報) の向上と関連が認められたが、試験によるばらつきが大きかった。一方、有酸素運動能力 (5報) 、ホスファゲン代謝能力 (7報) との関連は認められなかった (PMID:30935142)
・2014年9月までを対象に4つのデータベースで検索できた無作為化プラセボ対照試験60報について検討したメタ分析において、クレアチンの摂取は、最大スクワット重量 (10報) 、総レッグプレス重量 (12報) 、大腿四頭筋パフォーマンス (49報) 、下肢筋力 (48報) の向上と関連が認められた (PMID:25946994)
・2013年6月までを対象に2つのデータベースで検索できた無作為化プラセボ対照試験12報 (検索条件:期間>6週、年齢>45歳) について検討したメタ分析において、中高年者によるレジスタンス運動とクレアチン摂取の併用は、体重 (9報) 、除脂肪体重 (8報) 、脚力 (6報) 、大胸筋力 (6報) の増加、30秒立ち上がりテスト (3報) の向上と関連が認められたが、体重、除脂肪量、大胸筋力、30秒立ち上がりテストの結果は試験によるばらつきが大きかった (PMID:24576864)
・2013年6月までを対象に2つのデータベースで検索できた無作為化プラセボ対照試験13報 (検索条件:年齢≧50歳) について検討したメタ分析において、中高年者によるレジスタンス運動とクレアチン摂取の併用は、大胸筋力 (8報)、除脂肪量 (9報) の増加と関連が認められた。一方、脚力 (7報) との関連は認められなかった (PMID:24190049)

RCT:海外
<一般成人>
【機能性表示食品】 健康な中高年39名 (カナダ) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ対照試験において、週3回のレジスタンス運動の直前 (15名、平均53.2±2.5歳) または直後 (12名、55.5±3.5歳) にクレアチン0.1 g/kg体重を32週間摂取させたところ、いずれの群でも脚力、大胸筋力の増加が認められ、運動後摂取群でのみ四肢骨格筋量、除脂肪組織量の増加が認められた。一方、除脂肪組織量あたりの筋力、運動パフォーマンス、相対的骨格筋量指数、体脂肪量に影響は認められなかった (PMID:25993883)
【機能性表示食品】 健康な成人44名 (55〜84歳、アメリカ) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ対照試験において、運動トレーニングとともにクレアチンモノハイドレート1 g×3回/日 (15名) またはクレアチンモノハイドレート1 g+植物抽出物0.5 g×3回/日 (14名) を12週間摂取させたところ、クレアチン群において1回最大筋力 (レッグプレス、膝伸展、膝屈曲、ラットプルダウン、アームカール) の向上、除脂肪量の増加が認められた。一方、1回最大筋力 (ベンチプレス) 、体組成 (体脂肪量、体脂肪率、骨密度) 、血中脂質 (TC、LDL-C、VLDL-C、HDL-C、TG) 、気分の評価 (POMS) に影響は認められなかった (PMID:24198682)
・健康な中高年男性20名 (試験群10名、平均61.4±5.0歳、アメリカ) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ対照試験において、クレアチン5 g×4回/日を7日間、その後週3回のレジスタンス運動後にクレアチン0.1 g/kg体重を12週間摂取させたところ、総挙上重量、最大挙上重量、体組成 (体重、体脂肪率、体脂肪量、除脂肪体重) 、筋線維断面積、筋線維タンパク質量に影響は認められなかった (PMID:24633488)
・健康な中高年男性42名 (アメリカ) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ対照試験において、週3回クレアチン7 g/日を2週間、その後週3回のレジスタンス運動後に5 g/日を14週間、単独 (10名、平均56.1±1.8歳) または乳清タンパク質35 g/日と併用(11名、平均57.2±2.2歳) 摂取させたところ、いずれの群も筋力、筋肉量に影響は認められなかった (PMID:20126965)
・運動習慣のない健康な成人男性22名 (平均22.1±2.0歳、試験群10名、アメリカ) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ対照試験において、クレアチンモノハイドレート20 g/日を7日間摂取させたところ、筋力、無酸素運動パフォーマンス、体重に影響は認められなかった (PMID:21921817)
・活動的な男子大学生40名 (試験群20名、平均21.7±2.8歳、アメリカ) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ対照試験において、クレアチン6 g/日を6日間摂取させたところ、無酸素性筋力に影響は認められなかった (PMID:15903359)

・閉経後骨減少症の女性109名 (試験群56名、58±5歳、ブラジル) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ対照試験において、クレアチンモノハイドレート1 g/日を1年間摂取させたところ、骨密度 (脊椎、大腿骨頸部、大腿骨、全身) 、体組成 (体重、BMI、体脂肪量、体脂肪率、除脂肪量) 、筋機能 (Timed Up and Go Test、立ち上がりテスト) に影響は認められなかった (PMID:26192975)
・閉経後女性47名 (試験群23名、平均57±4歳、カナダ) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ対照試験において、レジスタンス運動の前後にクレアチン0.05 g/kg体重を週3日、12ヶ月間摂取させたところ、大腿骨頸部の骨密度と骨の構造的強度14項目中1項目 (骨膜下幅) の低下抑制が認められた。一方、腰椎および全身の骨密度、骨の強度に影響は認められなかった (PMID:25386713)
・運動習慣がなく、骨減少症または骨粗鬆症の閉経後高齢女性60名 (ブラジル) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ対照試験 (24週間) において、クレアチン5 g×4回/日を5日間、その後5 g/日を試験終了まで摂取 (15名、平均66.1±4.8歳) またはクレアチン摂取+レジスタンス運動と併用 (15名、67.1±5.6歳) をさせたところ、レジスタンス運動のみ群と比較して併用群で大胸筋力、体肢除脂肪量の増加が認められた。一方、同群における脚力、立ち上がり試験、Timed Up and Go、およびクレアチン摂取のみ群におけるいずれの指標にも影響は認められなかった (PMID:24530883)
・変形性膝関節症の閉経後女性24名 (試験群13名、平均58±3歳、ブラジル) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ対照試験において、レジスタンス運動とともにクレアチンモノハイドレート5 g×4回/日 (朝食、昼食、夕食、夜10時に各5 g) を1週間、その後5 g/日を昼食時に11週間摂取させたところ、身体機能 (立ち上がりテスト) の改善が認められた。一方、脚力、体組成 (体重、BMI、体脂肪量、除脂肪量) に影響は認められなかった (PMID:21311365)


<運動選手>
・サッカーチームに所属する健康な未成年の男性25名 (試験群13名、平均17.1±1.4歳、ブラジル) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ対照試験において、クレアチン0.3 g/kg体重/日を7日間摂取させたところ、炎症マーカー (TNF-α、CRP) の上昇抑制が認められた。一方、酸化ストレスマーカー (MDA、GSH、GSH/GSSG比、FRAP、赤血球カタラーゼ、SOD、GPx活性)に影響は認められなかった (PMID:23800565)
・運動チームに所属する男子大学生30名 (試験群15名、平均19.93±1.86歳、台湾) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ対照試験において、運動トレーニングとともにクレアチンモノハイドレート5 g×4回/日を6日間摂取させたところ、活動後増強 (PAP) 時間の早期化が認められた。一方、最大筋力値、跳躍能力テストの最高到達値、最大パワーに影響は認められなかった (PMID:26959056)
・サッカー選手の女性30名 (試験群10名、平均23.1±3.4歳、チリ) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ対照試験において、トレーニングとともにクレアチン5 g×4回/日を1週間、その後5 g/日を5週間摂取させたところ、跳躍能力テスト8項目中3項目、スプリントテスト4項目中1項目の向上が認められた (PMID:26778661)
・テコンドー選手の男性12名 (平均20±2歳、メキシコ) を対象とした二重盲検クロスオーバー無作為化プラセボ対照試験において、トレーニングとともにクレアチン50 mg/kg体重/日を6週間摂取させたところ、体組成 (体重、除脂肪量、骨塩量) 、無酸素性運動能力、疲労感、運動後の血中乳酸に影響は認められず、体脂肪率、血中脂質 (TG) の増加が認められた (PMID:23822690)
・運動選手の男性20名 (平均23.5±1.5歳、試験群10名、スイス) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ対照試験において、グルコースポリマー84 g×3回/日とともにクレアチン7 g×3回/日を5日間摂取させたところ、筋細胞内グリコーゲン、ATP、ホスホクレアチンに影響は認められなかった (PMID:19244932)
・ラグビー選手の男性14名 (20.6±1.2歳、イギリス) を対象とした二重盲検クロスオーバー無作為化プラセボ対照試験において、クレアチンモノハイドレート5 g×4回/日、5日間摂取させたところ、無酸素性運動能力、走力に影響は認められなかった (PMID:15705052)
・テニス選手の男性36名 (試験群24名、平均22.5±4.9歳、ドイツ) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ対照試験において、クレアチン0.3 g/kg体重/日を6日間、その後0.03 g/kg体重/日を28日間摂取させたところ、体重の増加が認められた。一方、筋力、スプリント力、テニスの競技能力に影響は認められなかった (PMID:16720886)

発育・成長

調べた文献の中に見当たらない。

肥満

調べた文献の中に見当たらない。

その他

RCT:海外
・成人男性30名 (試験群15名、平均20.47±2.13歳、イタリア) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ対照試験において、クレアチン0.3 g/kg/日を5日間摂取させたところ、運動後の血中乳酸、抗酸化ビタミン (ビタミンA、ビタミンC、ビタミンE) に影響は認められなかった (PMID:22525652)
・運動習慣のある男子大学生27名 (試験群15名、平均21.6±3.6歳、イラン) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ対照試験において、クレアチン5 g×4回/日を7日間摂取させたところ、運動後の酸化ストレスマーカー (尿中8-OHdG、血中MDA) の増加抑制が認められた (PMID:22080314)
・活動的な成人男性12名 (平均22±1名、アメリカ) を対象とした二重盲検クロスオーバー無作為化プラセボ対照試験において、クレアチンモノハイドレート21.6 g/日を7日間摂取させたところ、高温環境下での運動負荷における脱水、体温調節、心拍、血圧、呼吸、代謝状態、環境負荷による症状の評価 (Environmental Symptoms Questionnaire) に影響は認められなかった (PMID:16619091)
・有酸素運動習慣のある男性24名 (平均22.93±3.01歳、アメリカ) を対象とした二重盲検クロスオーバー無作為化プラセボ対照試験において、クレアチン5 g×5回/日を5日間摂取させたところ、高温環境下での運動負荷における体内水分量の増加が認められた。一方、発汗量、深部体温、心拍、血圧に影響は認められなかった (PMID:17119520)
・サッカー選手の未成年の男性23名 (平均17.6±0.5歳、試験群12名、ブラジル) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ対照試験において、通常のトレーニングとともにクレアチン0.3 g/kg体重を7日間摂取させたところ、血中グアニジノ酢酸の低下、全力疾走運動後1時間時点の血中総チオールの低下が認められた。一方、全力疾走運動前、直後、1時間後におけるホモシステイン、ビタミンB12、葉酸、赤血球中S-アデノシルメチオニン、S-アデノシルホモシステインに影響は認められなかった (PMID:24318038)





試験管内・
動物他での
評価

-



安全性

危険情報

<一般>
・適切に摂取する場合、安全性が示唆されている (94) 。
・摂取により、水分貯留による体重増加、または消化管痛、吐き気、下痢、筋痙攣、脱水、浮腫、孤立性心房細動、電解質異常、血圧低下、心拍数低下、一過性の腹部不快感、肝機能障害、横紋筋融解症、腎機能障害、発疹、インスリン上昇、口渇、傾眠、頭痛、昏倒、虚血性脳卒中、不安、苛立ち、抑うつ、興奮、神経過敏、静脈血栓塞栓症、高熱不耐性などを生じる可能性がある (94) 。
・クレアチン、タンパク質、アンドロステンジオンを含む筋肉増強サプリメントは睾丸生殖細胞がんの発症リスクを高める可能性がある (94) 。
<妊婦・授乳婦>
・安全性に関して信頼できる十分な情報が見当たらないため、自己判断での摂取を避けること (94) 。
<小児>
・適切に摂取する場合、安全性が示唆されている (94) 。
<病者>
・双極性障害の患者は、躁病を悪化させる可能性がある (94) 。
・腎機能障害がある人は、症状を悪化させる可能性がある (94) 。
・パーキンソン病の患者は、クレアチンとカフェインの併用により症状を悪化させる可能性がある (94) 。
<その他>
・サッカー選手の男性59名 (セルビア) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ対照試験において、クレアチン5 g×2回/日または10 g×1回/日を28日間摂取させたところ、10 g×1回/日摂取群において下痢の発症リスクが高かった (PMID:18373286)
<被害事例>
・24歳男性 (アメリカ) が、ボディビルのためにクレアチン5 g×3回/週、混合ハーブ、その他アミノ酸、ビタミンやミネラルなど複数のサプリメントを6ヶ月間摂取したところ、腹痛、多飲多尿を生じて受診。非乏尿性急性腎不全が認められ、摂取中止と加療により改善した (PMID:17046619)
・重量挙げ選手の27歳男性 (アメリカ) が、クレアチンサプリメントを8〜9ヶ月間、乳清タンパク質サプリメントを4週間摂取したところ、黄疸、吐き気、嘔吐、掻痒を生じて受診。急性胆汁うっ滞性肝機能障害と診断され、摂取中止により改善した (PMID:18452122)
・カヌー選手の18歳の男性 (シンガポール) が、クレアチン含有スポーツ栄養サプリメントを3ヶ月間摂取したところ (摂取量不明) 、嘔吐、頭痛を生じて受診。上矢状静脈洞、横静脈洞、内頸静脈血栓症が認められ、摂取中止と加療により改善した (PMID:24769023)
・運動習慣のある31歳男性 (シンガポール) が、運動能力向上のためにクレアチンサプリメントを摂取したところ (摂取量、期間不明) 、下肢腫脹と痛みを生じ、下肢深部静脈血栓症と診断され、摂取中止と加療により改善した (PMID:24769023)
・42歳男性 (イギリス) が、筋力増強のためにクレアチンエチルエステル、コラーゲン、タンパク質を含むサプリメント16 g×2回/日を週5日、4ヶ月間摂取したところ、下肢の腫脹、発疹、痺れを生じ、血清クレアチニン値が高値を示し、腎不全が疑われたが、摂取中止により改善した (PMID:25239988)
・46歳男性 (イギリス) が、筋力増強目的で運動時にクレアチンモノハイドレートサプリメントを5〜10 g/日、乳清タンパク質サプリメントを24〜30 g/日、日常的に摂取し (摂取期間不明) 、HIV感染症のためアバカビル、ラミブジン、アタザナビル、リトナビルの服用を開始し、運動とサプリメントの頻度を減らして継続していたところ、サプリメントの摂取時期に呼応してeGFRの低下が認められて腎機能障害と診断され、摂取中止により改善した (PMID:20061359)
・腎疝痛の既往歴がある44歳男性 (イギリス) が、クレアチン含有サプリメントを表示されている推奨量の2倍量、1ヶ月間摂取したところ、全身倦怠感、血中クレアチニン上昇、タンパク尿、尿潜血、eGFRの低下を示したが、摂取中止により改善した (PMID:17969491)
・菜食主義の30歳男性 (アメリカ) が、ビタミン、アミノ酸サプリメントとともに、筋力増強のためにクレアチン含有粉末サプリメント20 g/日を5日間、2.5 g/日を1ヶ月間摂取したところ、けいれん、下痢を生じたため摂取を中止。同ブランドのクレアチン含有カプセルを20 g/日摂取したところ (摂取期間不明) 、動悸、呼吸困難、心房細動を生じて救急搬送され、摂取中止と加療により改善した (PMID:15899738)
・アレルギー性鼻炎のある28歳男性 (アメリカ) が、クレアチンとβ-ヒドロキシ-β-メチルブチレート含有サプリメントを6年間摂取したところ (摂取量不明) 、下肢に色素性紫斑性発疹を生じ、摂取中止により改善した (PMID:17179010)

禁忌対象者

調べた文献の中に見当たらない。

医薬品等との
相互作用

<ヒト症例>
・運動選手の33歳男性 (フランス) が、運動パフォーマンス向上のため、マオウ抽出物 (エフェドラ20 mg相当) 、カフェイン200 mg、L-カルニチン100 mg、クロム200μg含有製品を2〜3個/日、とクレアチンモノハイドレート6 g、タウリン1 g、イノシン100 mg、コエンザイムQ10 5 mg含有製品を1個/日、6週間摂取したところ、ウェルニッケ失語、上肢の虚弱を生じ、虚血性脳卒中と診断された (PMID:10671124)
・ボディビルダーの42歳男性 (イラン) がクレアチンを約1ヶ月間 (5 g×4回/日、その後5 g/日に変更) 摂取したところ、食欲不振、傾眠、気分不快、乏尿を生じて受診。血糖、クレアチニン、HbA1c上昇が認められ、糖尿病と診断されてメトホルミン (糖尿病治療薬) 500 mg×2回/日の服用を開始した。メトホルミンとクレアチンを3週間併用したところ、衰弱、食欲不振、腹痛を生じて救急搬送され、急性腎不全と乳酸アシドーシスのため死亡した (PMID:20223410)
<ヒト試験>
・健康な成人男性9名 (20〜23歳、ベルギー) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ対照試験において、クレアチン0.5 g/kg/日を6日間摂取させ、最後の3日間にカフェイン5 mg/kg/日を併用させたところ、クレアチンによる膝関節伸展トルクの増強効果が打ち消された (PMID:8929583)
・健康な成人男性20名 (平均23±1歳、イギリス) を対象とした臨床試験において、クレアチン5 gと炭水化物95 gを4時間おきに8回摂取させたところ、クレアチン単独摂取と比較して血漿中および尿中クレアチン濃度を低下させ、血清中インスリン濃度を増加させた (PMID:8899067)
<理論的に考えられる相互作用>
・炭水化物との併用で、筋肉中クレアチン量が増加する可能性がある (94) 。

動物他での
毒性試験

1.TDLo (最小中毒量)
・クレアチンモノハイドレートを投与:ラット経口1,535 g/kg/5日、ブタ経口2,085 mg/kg/5日 (91) 。

AHPAクラス分類
及び勧告

-

総合評価

安全性

・適切に摂取する場合、安全性が示唆されている。
・妊娠中・授乳中は、安全性に関して信頼できる十分な情報が見当たらないため、自己判断での摂取を避けること。
・双極性障害、腎機能障害がある人、またはパーキンソン病の患者がクレアチンとカフェインを併用した場合、症状を悪化させる可能性がある。
・摂取により、水分貯留による体重増加、または消化管痛、吐き気、下痢、筋痙攣、脱水、浮腫、孤立性心房細動、電解質異常、血圧低下、心拍数低下、一過性の腹部不快感、肝機能障害、横紋筋融解症、腎機能障害、発疹、インスリン上昇、口渇、傾眠、頭痛、昏倒、虚血性脳卒中、不安、苛立ち、抑うつ、興奮、神経過敏、静脈血栓塞栓症、高熱不耐性などを生じる可能性がある。

有効性

(注:下記の内容は、文献検索した有効性情報を抜粋したものであり、その内容を新たに評価したり保証したりしたものではありません。)
・情報の信頼性が高いとされる研究方法で検討した報告は見当たらない、もしくは現時点で十分ではない。

参考文献

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