健康食品等の素材情報データベース

注意!(1) データの無断転用,引用、商用目的の利用は厳禁.(2) 以下の情報は現時点(最終更新日時)で調査できた素材の科学論文情報です. 実際に販売されている商品に以下の素材が含まれているとしても,その安全性・有効性がここに紹介した情報と一致するわけではありません.(3) 詳細情報として試験管内・動物実験の情報も掲載してありますが,この情報をヒトに直接当てはめることはできません.有効性については,ヒトを対象とした研究情報が重要です.(4) 医療機関を受診している方は,健康食品を摂取する際に医師へ相談することが大切です.「健康食品」を利用してもし体調に異常を感じたときは、直ぐに摂取を中止して医療機関を受診し,最寄りの保健所にもご相談下さい.

画面を閉じる

項 目

内 容

名称

ガジュツ [英]Zedoary [学名]Curcuma zedoaria (Christm.) Roscoe

概要

ガジュツはインド、ヒマラヤ地方原産、ショウガ科の高さ約1 mの多年草で、インド、中国南部、沖縄などで栽培される。夏に根から穂状花序を伸ばし、淡黄色の花を咲かせる。地下に肥大した根茎 (ガジュツ<莪朮>) をもち、中国漢方では古くから芳香性健胃剤や血行促進剤として使用されている。日本では紫ウコンとも呼ばれるが、日本名がウコンである秋ウコン (Curcuma longa、中国名キョウオウ) や中国名がウコンである春ウコン (Curcuma aromatic、日本名キョウオウ) とは異なる。近年、ガジュツはがんの治療、予防にも効果が期待され、注目を集めている。しかし、食品素材として利用する場合のヒトでの安全性・有効性については、信頼できる十分なデータが見当たらない。その他、詳細については、「すべての情報を表示」を参照。

法規・制度

・根茎は「医薬品的効能効果を標ぼうしない限り医薬品と判断しない成分本質 (原材料)」に区分される (30) 。

成分の特性・品質

主な成分・性質

・精油を1〜1.5%含み、セスキチルペンのクルゼレノン、ゼデロン、クルクモール、クルクメノール、クルクマジオール、クルコロン、フラノジエノン、モノテルペンのシネオール、ピネン、カンフェン、カンファーなどを含む (29) 。

分析法

-

有効性








循環器・
呼吸器


調べた文献の中に見当たらない。


消化系・肝臓

調べた文献の中に見当たらない。

糖尿病・
内分泌

調べた文献の中に見当たらない。

生殖・泌尿器

調べた文献の中に見当たらない。

脳・神経・
感覚器

調べた文献の中に見当たらない。

免疫・がん・
炎症

調べた文献の中に見当たらない。

骨・筋肉

調べた文献の中に見当たらない。

発育・成長

調べた文献の中に見当たらない。

肥満

調べた文献の中に見当たらない。

その他

その他
・歯肉炎と診断された成人89名 (試験群46名) を対象に、ガジュツエタノールエキス0.5%含有親水性軟膏を使用させたところ、歯肉への直接塗布は歯肉の発赤、腫脹、歯周ポケットの測定値が改善したという予備的な報告がある (1991019027) 。この現象についてはさらなる検証が必要である。





試験管内・
動物他での
評価

・ストレス潰瘍モデルにおいて、抽出画分などの経口摂取が強い予防効果を示した (24) 。
・根茎粉末の水懸濁液はラットの胆汁分泌促進作用がある (29) (24) 。

安全性

危険情報

<一般>
・ガジュツに関する効果は科学的に立証されていないため、治療目的での使用は避けた方がよい (58) 。
・現在のところ、有害事象は報告されていない (94) 。
<妊婦・授乳婦>
・ガジュツは堕胎作用を有する可能性があるため、妊婦の使用はおそらく危険である (94) 。妊娠中には使用しないこと (94) 。
・授乳中の安全性については、調べた文献に十分な情報が見当たらないため、使用は避ける (94) 。
<小児>
・サプリメントなど濃縮物として摂取する場合の安全性に関して信頼できる十分な情報が見当たらない。
<その他>
・月経過多の者は、月経中の使用を避ける (94) 。

禁忌対象者

・妊娠中は医療従事者監督下以外の使用禁止 (22) 。
・月経過多の場合、使用禁止 (22) 。

医薬品等との
相互作用

<試験管内・動物>
・in vitro試験 (ヒト肝ミクロソーム) において、ガジュツ由来クルクメノールはCYP1A2、CYP2A6、CYP2C8、CYP2C9、CYP2D6、CYP2E1活性に影響を与えなかったが、CYP3A4活性を阻害した (PMID:20148399)
<理論的に考えられる相互作用>
・他のハーブやサプリメントとの相互作用については十分なデータがない (94) 。医薬品、食物との相互作用や臨床検査に対する影響は知られていない。また臨床的に有意な相乗効果も期待できない (94) 。

動物他での
毒性試験

1.LD50 (半数致死量)
・ガジュツを投与:マウス経口147 g/kg (92)。
・ガジュツ抽出物を投与:マウス経口5.4 g/kg、マウス腹腔内250 mg/kg (91) 。
2.TDLo (最小中毒量)
・ガジュツ抽出物を投与:ラット経口122 g/kg、マウス経口3.3〜3.9 g/kg (91) 。
3.その他
・in vitro試験 (ブラインシュリンプ卵を用いた毒性試験) において、細胞毒性が認められた (PMID:23569881)

AHPAクラス分類
及び勧告

・根茎:クラス2b、2d (22) 。

危険情報、禁忌対象者 参照

総合評価

安全性

・適切に用いれば安全性が示唆されているが、授乳中の安全性については信頼できるデータが十分でないので使用は避けるべきである。
・妊娠中には使用しない。

有効性

(注:下記の内容は、文献検索した有効性情報を抜粋したものであり、その内容を新たに評価したり保証したりしたものではありません。)
・ヒトに対する有効性については、信頼できる十分なデータは見当たらない。

参考文献

(29) 牧野和漢薬草大図鑑 北隆館
(22) メディカルハーブ安全性ハンドブック 第2版 東京堂出版 林真一郎ら 監訳
(30) 「医薬品の範囲に関する基準」(別添2、別添3、一部改正について)
(58) The Complete German Commission E Monographs
(92) 現代中薬薬理学
(91) Registry of Toxic Effects of Chemical Substances (RTECS).
(24) 漢方薬理学 南山堂 高木敬次郎ら 監修
(1991019027) 医学と薬学. 1989; 22(2):353-8
(94) Natural Medicines
(PMID:23569881) Asian Pac J Trop Biomed. 2012 Feb;2(2):125-7.
(PMID:20148399) Phytother Res. 2010 Aug;24(8):1213-6

© National Institutes of Biomedical Innovation, Health and Nutrition. All Rights Reserved.