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安全性
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危険情報
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<一般>
・緑茶は適量であれば経口摂取でおそらく安全である (94) が、多量の経口摂取はカフェインの有害事象が出やすくなるので、危険性が示唆されている (94) 。
・緑茶エキスの経口摂取は安全性が示唆されている (94) 。
・発酵させた紅茶の茶剤は、長期または過剰量の使用は不可 (22) 。
・過剰摂取は便秘 (20) 、消化不良 (20) 、めまい (20) (94) 、動悸 (20) (94) 、不整脈 (94) 、興奮 (20) 、不眠 (20) (94) を起こす。他には神経過敏、動揺、振せん、妄想、頭痛、利尿、不安、頻呼吸、胸焼け、食欲不振、腹部膨満、腹痛、鼓腸、吐き気、嘔吐、下痢、耳鳴り、血糖値上昇、コレステロール値上昇、肝毒性、ひきつけを起こすことがある (94) 。
・カフェインの耐性は広く信じられているが、臨床的な根拠は少なく、あったとしても有意差はわずかである (94) 。
・閉経後の女性1,075名 (試験群538名、59.9±5.0歳、アメリカ) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、緑茶抽出物カプセル (総カテキン1,315 mg/日、EGCG 843 mg/日) を12ヶ月間摂取させたところ、有害事象の発生率に影響は認められなかったが、緑茶抽出物摂取群では吐き気と皮膚症状の発生頻度が高く、下痢の頻度は低く、肝機能マーカーのALT上昇を起こした者が多かった (PMID:26051348) 。
・2013年12月までを対象に3つのデータベースで検索できた無作為化比較試験4報について検討したメタ分析において、緑茶抽出物の摂取は肝機能障害リスクと関連は認められなかった (PMID:27188915) 。
<妊婦・授乳婦>
・妊娠中においては適量であれば緑茶の経口摂取は安全性が示唆されている (94) 。多量摂取は危険性が示唆されている (94) 。緑茶カフェインは胎盤を通過し、早産や出産時の体重低下などを起こすという報告もある。カフェインとして300 mg/日以上摂取しないこと (94) 。
・出産後6ヶ月以内の母親6,942名 (症例518名、アメリカ、カナダ) を対象とした3つの症例対照研究のデータを用いた解析において、妊娠初期の茶摂取量と子どもの二分脊椎発症リスクに関連は認められなかったが、葉酸摂取量400μg/日以上かつ茶摂取量3カップ/日以上の場合、リスクが増加する傾向が認められた (PMID:22641606) 。
・授乳中においては適量であれば緑茶の経口摂取は安全性が示唆されている。多量摂取は危険性が示唆されている (94) 。母乳中のカフェインは母親の血中濃度の約50%であるとされる (94) 。
<小児>
・食品や飲料に通常含まれる量の摂取は安全性が示唆されている (94) 。
<病者>
・紅茶は弱いエストロゲン様作用をもつので、乳がん、子宮がん、卵巣がん、子宮内膜症、子宮筋腫等の女性は大量の紅茶の摂取は避けるべきである (94) 。
<被害事例>
・去痰目的に市販の総合感冒薬 (カフェイン75 mg/日含有) を10年間服用していた49歳男性 (日本) が、これに加えて肥満解消目的に緑茶抽出物入り飲料を2〜4L/日 (カフェイン460〜920 mg/日含有) 、2週間摂取したところ、四肢の筋力低下を呈し、カフェインの大量摂取による低カリウム血性ミオパチーと診断された (PMID:23524606) 。
・37歳のヒスパニック系女性 (パキスタン) が、緑茶を主成分とした抽出物383.3 mgを含有するサプリメントを4ヶ月間摂取し、腹痛、吐き気、黄疸などの症状を呈し、血中肝機能障害マーカーの上昇、肝細胞壊死、炎症がみられた (PMID:16389263) 。
・2007年6月までを対象に2種のデータベースで検索できた症例報告および、アメリカ、オーストラリア、イギリス、カナダの政府機関に寄せられた症例報告を対象にシステマティックレビューを行ったところ、緑茶製品に関する症例報告216報のうち、34報が肝機能障害に関するものであり、このうち27報は緑茶製品に関連する可能性あり、7報は関連の疑いが強いという報告がある (PMID:18484782) 。障害は濃縮された緑茶抽出物を空腹状態で摂取した条件において発現するようである。
・1999年から2008年10月までを対象に1つのデータベースで検索できた、緑茶製品の摂取による肝機能障害の症例報告は34例、この他にイタリア保健省 (Italian National Institute of Health) 監視システムからの報告が2例あり、摂取中止後の経過が報告されている29例では、全て摂取中止により症状が回復した (PMID:19198822) 。
・α-1アンチトリプシンMZ型の24歳白人女性 (アメリカ) が、体重減少を目的に緑茶抽出物 (EGCG 135 mg含有) を含むサプリメント2錠を空腹時に2回/日、3ヶ月摂取したところ、褐色尿、無胆汁便、上腹部痛、進行性疲労、血中肝酵素値 (ALT、ALP、総ビリルビン) の上昇および肝生検によるネクローシスを伴う炎症が認められ、当該製品摂取との因果関係が疑われる肝機能障害と診断された。当該製品中止後3週間経っても回復せず、プレドニゾン (副腎皮質ホルモン製剤) 投与により回復した (PMID:22567188) 。
・ヒスパニック系の16歳男性 (アメリカ) が、体重減少を目的に、数種類のサプリメント製品とともに緑茶抽出物含有サプリメントを2粒/日 (EGCG 400 mg/日含有) 、60日間摂取したところ、黄疸、暗色尿、腹痛などを呈し、急性肝不全と診断された (PMID:23964154) 。
・乳がんの既往歴があり、アナストロゾール (抗がん剤) 、ラミプリル (ACE阻害薬) 、オキシブチニン (泌尿・生殖器用薬) 、ビタミンD3サプリメントを服用中の63歳女性 (ドイツ) が、デカフェイン緑茶抽出物725 mg/日を約40日間摂取したところ、倦怠感、黄疸、かゆみ、尿と便の変色などを呈し、緑茶抽出物が原因と思われる薬剤性肝炎と診断された (PMID:24862489) 。
・16歳女性 (イギリス) が、減量目的でインターネットにて購入した中国緑茶を3カップ/日以上、3ヶ月間摂取したところ、吐き気、全身の関節痛、腹痛、黄疸を生じ、急性肝炎と診断された。当該製品の摂取中止で速やかに改善し、CIOMS/RUCAM評価にて”probable”と判定されたため、摂取した中国緑茶が原因と考えられた (PMID:26400588) 。
・56歳男性 (アメリカ) が、紅茶を8オンス (約237 mL) カップで約16杯/日摂取したところ (摂取期間不明) 、虚弱、倦怠感、体の痛みを感じ受診、血清クレアチニンが高値であり、紅茶に含まれるシュウ酸塩の過剰摂取による急性腎不全と診断され、透析を受けた (PMID:25830441) 。
・38歳白人女性が、緑茶抽出物200 mgを含有する減量目的のサプリメントを2ヶ月間摂取し、血栓性血小板減少紫斑症を発症した (PMID:20237380) 。
・肥満の19歳男性 (イラン) が減量のために、1日に緑茶15杯+白飯10スプーンのみの極端な食事制限を実施し、2ヶ月間で30 kg減量、その後運動トレーニングを開始し、14日目の運動実施1時間後に左心室細動による意識喪失を生じ、4週間経過しても意識が回復しなかった (PMID:24963315) 。
・高血圧および心房細動のためワルファリン (抗凝固薬)とバルサルタン・ヒドロクロロチアジド(アンジオテンシンII受容体拮抗薬・利尿薬) を服用中の72歳男性 (アメリカ) が、いつもより濃く淹れたウーロン茶 (茶葉1〜1.2 gを240 mLの熱湯で5分浸出) をカップ1杯摂取したところ、直後に失神、視覚異常、言語障害などを伴う一過性脳虚血発作様症状を呈した (PMID:24900951) 。
・47歳女性 (アメリカ) が、1日に100〜150包のティーバッグで出した茶 (推定フッ化物 >20 mg/日) を17年間摂取し、5年前より背中、腕、足、お尻の痛み、歯の脆さを生じ、X線撮影にて骨格のフッ素症によるものと考えられた (PMID:23514291) 。
・緑茶のアレルギー症状には咳、呼吸困難、意識消失、ぜん息がある (94) 。
・アレルギー性鼻炎の既往歴がある緑茶製造工場勤務の21歳男性 (日本) が緑茶を摂取したところ、全身の紅斑、呼吸困難、膨疹、意識消失を来たし、緑茶アレルギーを合併した緑茶喘息と診断された (PMID:19432136) 。
・20代の時にジュエリーによるニッケル接触性アレルギーの経験がある40歳女性 (韓国) が、緑茶を10杯/日以上、数年間摂取したところ、摂取開始数ヶ月後から、色素沈着性接触性口唇炎を発症し、緑茶摂取の中止により改善した (PMID:20136886) 。
・糖尿病と胃がん (胃切除術) の既往歴があり、緑茶多飲、茶葉喫食 (摂取量等詳細不明) の習慣があり、柿多食の嗜好のない89歳女性 (日本) が、嘔吐、腹痛が出現したため医療機関を受診、腫瘤による閉塞性イレウスを認め開腹手術となった。切除した腫瘤を分析したところ98%タンニンよりなる結石であったため、緑茶多飲・茶葉喫食との関連が疑われる残胃胃石イレウスと診断された (2005259648) 。
・数年前より煎茶をすりつぶし茶葉ごと毎日、多量に摂取していた人 (日本、年齢および性別不明) が、体幹・手掌に皮疹が出現して医療機関を受診。パッチテストにおいて数種類の茶葉が陽性であり、茶葉の摂取中止により回復したため、茶葉による全身性接触皮膚炎と診断された (2011061579) 。
・結核の既往歴のある51歳男性 (日本) が、高濃度カテキン含有緑茶抽出物50 mg/mL含有の溶液2 mLを1〜2回/日、1ヶ月間吸入したところ、過敏性肺炎を起こした (PMID:21454952) 。
・茶工場における茶の吸入により、稀に喘息や過敏性肺臓炎の報告がある(PMID:7988204) (2004210748) 。
・高血圧のためアムロジピン (カルシウム拮抗薬) 、リジノプリル、ベンドロフルメチアジド (利尿薬) を、高コレステロール血症のためアトルバスタチンを服用中の73歳男性と高血圧のためアムロジピン 、リジノプリルを、高コレステロール血症のためシンバスタチンを服用中の67歳女性の夫婦 (イギリス) が、緑茶を300 mL×8杯/日摂取していたところ (摂取期間不明) 、自覚症状はなかったが、血液検査にて低カリウム血症が見つかり、緑茶摂取量を減らしたところ改善した (PMID:26884077) 。
・20歳女性 (アメリカ) が、緑茶を飲んだ約15分後から喉の腫れ、掻痒、痛み、嗄声、呼吸困難、鼻閉塞の発症を2度経験した。プリックテストにより緑茶の葉に陽性を示したため、緑茶によるアナフィラキシーと診断された (PMID:28583266) 。
・29歳女性 (日本) が、出産1ヶ月前より豆乳1本/日 (推定ポリフェノール量40mg) 、出産2週間前より煎じた緑茶2杯/日 (推定ポリフェノール量740 mg) を摂取したところ、妊娠39週1日に陣痛初来と共に胎児心拍低下が頻回に発生。出生後の児の臨床症状や検査所見、妊娠中の薬剤投与、食品嗜好聴取から、妊娠後期に過剰摂取したポリフェノールが関与した胎児動脈管早期収縮と推定された (2019010992) 。
製茶業従事者の緑茶粉塵との因果関係が疑われる健康被害が報告されている。
・54歳女性 (日本) が18年間浮遊茶粉塵の極めて多い茶工場で従事しており、1年間続く乾性咳嗽と労作時息切れを主訴とした、過敏性肺炎が強く疑われた (2004210748) 。
・製茶業従事者3名 (日本) が緑茶粉塵による気管支炎喘息と診断された (1993124545) 。
・茶工場の緑茶粉塵の多い環境で11年間勤務しサルコイドーシスを発症し、その後4年間経過観察しながら継続勤務していた54歳女性 (日本) が、咳嗽、呼吸困難を生じ、検査の結果、間質性肺炎の所見が認められた。EGCGを用いた皮内テストで遅延型反応が陽性を示したため、緑茶を原因とする亜急性過敏性肺炎と診断された。緑茶粉塵ばく露の少ない作業環境に異動したところ症状は改善した (PMID:27081492) 。
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禁忌対象者
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調べた文献の中に見当たらない。
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医薬品等との
相互作用
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<ヒト>
・健康成人10名 (20〜30歳、日本) を対象とした無作為化クロスオーバー試験において、緑茶700 mL/日を14日間摂取させた後、ナドロール (β遮断薬) を緑茶で服用させたところ、ナドロールの血中濃度 (Cmax、AUC) の低下およびナドロールの降圧作用の減弱が認められた (PMID:24419562) 。
・腎臓移植後、タクロリムス (免疫抑制剤:CYP3A4基質) 1 mg/日を服用していた特定の遺伝素因 (CYP3A4*1B、CYP3A4*10) をもつ58歳男性 (イタリア) が、緑茶を摂取したところ (量、期間不明) 、血漿中タクロリムス濃度が上昇し、緑茶の摂取中止により回復した (PMID:21787983) 。
・一次性高コレステロール血症と高血圧の61歳男 (アメリカ) 性が、シンバスタチン (脂質異常症治療薬:CYP3A4、OATP1B1基質) 、アトルバスタチン、ロスバスタチンを10 mg/日服用し、緑茶を摂取していたところ、脚の筋痙攣および筋肉痛を訴え、緑茶との相互作用によるシンバスタチンの血中濃度上昇が疑われた (PMID:18711168) 。
・腎臓がんにより腎摘出を受けた5年後に、右目の腫れと痛みを訴え、脳、肝臓、肺、骨に転移が確認された男性 (年齢不明、中国) が、スニチニブ (抗がん剤:CYP3A4基質) の服用とともに緑茶を頻繁に摂取したところ (摂取量不明) 、右目の症状が再発し、緑茶摂取を控えると症状の改善がみられたことから、緑茶によるスニチニブの阻害が疑われた (PMID:21331509) 。
・イルベサルタン (アンジオテンシンII受容体拮抗薬:CYP2C9基質) 150 mg/日、ゲストデンと17α-エチニルエストラジオールの混合薬(経口避妊薬、摂取量不明) を数年間服用していた42歳女性 (イタリア) が、抹茶 (カテキン1.0 g/日含有) を1日おきに10日間摂取したところ黄疸を呈し、自己免疫性肝炎と診断され、女性の持つ薬物代謝酵素関連の遺伝子多型の関与が想定された (PMID:23928507) 。
・健康な成人男女13名 (21〜63歳、日本) を対象としたクロスオーバー無作為化比較試験において、ナドロール (β遮断薬) 30 mgとともに緑茶抽出物 (92.5%EGCG含有) 54 mg/日または162 mg/日を単回摂取させたところ、いずれの摂取量においてもナドロールの血中濃度 (Cmax、AUC) 、尿中排泄量が減少したが、Tmax、半減期、腎クリアランス、血圧、脈拍数に影響は認められなかった (PMID:29480324) 。
・健康な成人男女11名 (平均25.2±6.3歳、日本) を対象としたオープンラベルクロスオーバー無作為化比較試験において、フルバスタチン (脂質異常症治療薬:CYP2C9、CYP3A4基質) 20 mgとともに緑茶300 mL (カテキン288±59 mg含有) を摂取させたところ、フルバスタチンの血中濃度 (Cmax、AUC) および半減期に影響は認められなかった (PMID:29368187) 。
<動物・試験管内>
・動物実験 (ラット) において、中国茶 (Wuniu Early Tea; Camellia sinensis) の摂取は、CYP2C9活性を阻害したが、CYP1A2、CYP2C19、CYP2B6活性に影響は与えなかった (PMID:23901167) 。
・動物実験 (ラット) において、緑茶または紅茶の摂取は、肝ミクロソームのCYP1A1、CYP1A2活性を亢進し、CYP2C、CYP2E1、CYP3A活性を抑制した (PMID:24815822) 。
・動物実験 (ラット) において、緑茶抽出物の摂取はシンバスタチン (脂質異常症治療薬:CYP3A4、OATP1B1基質) の血中濃度時間曲線下面積 (AUC) を増大させた (PMID:23698259) 。
・動物実験 (ラット) において、緑茶抽出物やEGCGの摂取はナドロール (β遮断薬) の血中濃度 (Cmax、AUC) を低下させた (PMID:23920278) 。
・動物実験 (ラット) において、緑茶または紅茶の摂取は3-メチルコラントレン (アリル炭化水素受容体 (AhR) を介したCYP1A誘導剤) による肝臓CYP1A1発現および活性の誘導を抑制した (PMID:25582180) 。
・動物実験 (ラット) において、ニュージーランド緑茶、オーストラリア緑茶、ジャワ緑茶、ドラゴン緑茶、ガンパウダー緑茶、英国式紅茶の摂取はいずれもCYP1A2活性を増加させた。さらに、ニュージーランド緑茶、ドラゴン緑茶、英国式紅茶、緑茶抽出物はCYP1A1活性を、ニュージーランド緑茶、ガンパウダー緑茶、ジャワ緑茶はGST活性を増加させた (PMID:11341376) 。
・動物実験 (ラット) において、EGCGの投与はスニチニブの生物学的利用能を阻害した (PMID:21331509) 。
・動物実験 (マウス) において、3%緑茶ポリフェノール含有餌の4週間摂取は、肝臓の遺伝子発現においてCYP1A2、CYP2D22、CYP2E1、CYP3A13には影響せず、CYP2C37を誘導、CYP3A11、CYP3A16、CYP3A25を阻害し、タンパク質発現においてCYP1A、CYP2D、CYP2Eには影響せず、CYP2Cを誘導、CYP3Aを阻害し、CYP3A活性も阻害した (PMID:27130545) 。
・in vitro試験 (ヒト多発性骨髄腫細胞) および動物実験 (マウス) においてEGCGの投与はボルテゾミブ (抗がん剤:CYP1A2、CYP2C19、CYP3A4基質) の効果を阻害した (PMID:19190249) 。
・緑茶抽出物はin vitro試験 (ヒト肝ミクロソーム) において、CYP2C9、CYP2D6、CYP3A4活性を阻害し、動物実験 (ラット) において、ミダゾラム (催眠薬:CYP3A基質) の血中濃度 (Cmax、AUC) を増加させ、クリアランスを低下させた (PMID:15499196) 。
・in vitro試験において、緑茶によるCYP3A4阻害作用が報告されている (PMID:19170155) 。
・in vitro試験 (ヒト肝ミクロソーム) において、市販の緑茶抽出物製品12種中、8製品にCYP3A4阻害作用が認められた (PMID:19353999) 。
・in vitro試験 (ヒト肝ミクロソーム、ヒト腸ミクロソーム) において、緑茶抽出物またはEGCGは、CYP2B6、CYP2C8、CYP2C19、CYP2D6、CYP3A活性を阻害した (PMID:23268924) 。
・in vitro試験 (ヒト肝ミクロソーム、ヒトCYP3A4タンパク) において、緑茶はCYP3A4活性を強く阻害した (PMID:24392691) 。
・in vitro試験 (スーパーソーム、ヒト肝ミクロソーム) において、緑茶はCYP2C9活性を阻害した (PMID:24730468) 。
・in vitro試験 (CHRC5細胞) において、緑茶ポリフェノールはP糖タンパク質の活性を阻害した (PMID:11853888) 。
・in vitro試験 (ヒト胎児腎細胞) において、緑茶抽出物、エピカテキン、エピガロカテキン、エピカテキンガレート、EGCGは有機アニオン輸送ポリペプチド2B1活性を阻害した (PMID:16415120) 。
・in vitro試験 (ヒト腎細胞) において、緑茶は、OCT1、OCT2 MATE1、MATE2-Kを介したメトホルミン (糖尿病治療薬) の取り込み、OATP1B1、OATP1B3によるブロモスルホフタレイン (BSP) およびアトルバスタチン (脂質異常症治療薬:CYP3A4基質) の取り込みを阻害した (PMID:26426900)。
・in vitro試験 (Caco-2細胞) において、緑茶はジゴキシン (強心薬:P糖タンパク質基質) の経上皮輸送を阻害した (PMID:26426900)。
・In vitro試験 (ヒト酵素) において、緑茶はCYP2C9活性を阻害した (PMID:29368187) 。
<理論的に考えられる相互作用>
・カフェイン含有のハーブやサプリメント、エフェドラ、アルコールとの併用はカフェインの有害事象を増強することがある (94) 。
・鉄の吸収を阻害する可能性がある (94) 。
・医薬品との相互作用は数多く知られており、以下のような医薬品があげられる (94) 。アデノシン、抗凝固薬、向精神薬、アスピリン (抗血小板薬) 、アセトアミノフェン (解熱鎮痛薬) 、バルビツール系、ベンゾジアゼピン類、βアドレナリン作用薬、クロルプロマジン (精神病治療薬) 、シメチジン (消化性潰瘍治療薬) 、クロザピン (精神病治療薬:CYP1A2、CYP3A4基質) 、ジスルフィラム (アルコール中毒治療薬) 、エフェドリン、エルゴタミン (片頭痛治療薬:CYP3A4基質) 、リチウム (うつ病治療薬) 、MAO阻害薬、メキシレチン (不整脈治療薬:CYP1A2、CYP2D6基質) 、経口避妊薬、フェニルプロパノールアミン (血管収縮薬) 、フェニトイン (抗てんかん薬:CYP2C9、CYP2C19基質) 、キノロン類、テオフィリン (喘息治療薬:CYP1A2基質) 、ベラパミル (カルシウム拮抗薬:CYP1A2、CYP3A4、CYP3A5、CYP3A7、P糖タンパク質基質) 、ワルファリン (抗凝固薬:CYP1A2、CYP2C9、CYP3A4、P糖タンパク質基質)。
・シメチジン (消化性潰瘍治療薬) 、経口避妊薬、フルコナゾール (抗真菌薬) 、キノロン系抗菌薬、テオフィリン (喘息治療薬:CYP1A2基質) 、ジスルフィラム (アルコール中毒治療薬) との併用により、カフェインのクリアランスを低下させ、カフェインの作用/副作用を増強させるおそれがある (94) 。
・カフェイン400〜1,000 mg/日の用量は、クロザピン (精神病治療薬:CYP1A2、CYP3A4基質) の代謝を抑制しクロザピンの作用、毒性を増強するおそれがある (94) 。
・ジピリダモール (狭心症治療薬) による血管拡張をカフェインは抑制するおそれがある (94) 。
・エフェドリンとの併用により、高血圧、心筋梗塞、脳卒中、発作、死に至るような重大な副作用のリスクが高まる可能性がある (94) 。
・エストロゲンはカフェインの代謝を抑制し、カフェインの副作用のリスクを高めることがある (94) 。
・突然のカフェイン使用中止は、リチウムレベルを増加させることがある (94) 。
・メキシレチン (不整脈治療薬:CYP1A2、CYP2D6基質) はカフェインの排泄を抑制しカフェインの作用および副作用を増強させるおそれがある (94) 。
・MAO阻害薬と大量のカフェイン摂取により、高血圧を発症させるおそれがある (94) 。
・フェニルプロパノールアミン (血管収縮薬) との併用により、相加的に血圧を上昇させるおそれがある (94) 。
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動物他での
毒性試験
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1.LD50(半数致死量)
カテキン類30%含有抽出物を投与:マウス経口4,647.3 mg/kg (2000040772) 。
2.NOAEL (無毒性量)
緑茶抽出物を投与:ICR系雌雄マウス経口2,500 mg/kg/日 (PMID:21771628) 。
3.その他
・マウス胚子に茶抽出物 (総カテキン66.2%、カフェイン9%を含有) を24時間曝露し、その後発育を観察したところ、最大125μg/mLまでは催奇形作用は認められなかった (2001269669) 。
・シリアンハムスターの頬袋を用いた粘膜刺激性試験において、茶カテキン抽出物の50%水溶液は口腔粘膜刺激性を示さなかった (2000040772) 。
・キイロショウジョウバエの胚および幼虫を用いた毒性試験において、緑茶ポリフェノール10 mg/mLは成長障害、生殖毒性が認められた (PMID:26693252) 。
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AHPAクラス分類
及び勧告
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・参考文献中に記載なし (22) 。

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総合評価
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安全性
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・緑茶および緑茶エキスは適量であれば経口摂取でおそらく安全であが、多量の経口摂取はカフェインの有害事象が出やすくなるので、危険性が示唆される。
・妊娠中・授乳中においては適量であれば緑茶の経口摂取は安全性が示唆されているが、多量摂取は危険性が示唆されている。緑茶カフェインは胎盤を通過し、早産や低体重児出生のリスクを高める報告がある。
・過剰摂取は便秘、消化不良、めまい、動悸、不整脈、興奮、不眠、頭痛、利尿、不安、胸焼け、食欲不振、下痢を起こす。
・慢性的に長期間、特に多量に摂取していると、耐性、習慣性、精神的依存性が生じることがある。
・特定保健用食品では、個別に製品ごとの安全性が評価されている。
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有効性
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(注:下記の内容は、文献検索した有効性情報を抜粋したものであり、その内容を新たに評価したり保証したりしたものではありません。)
・経口摂取で有効性が示唆されているのは、1) 血中コレステロールおよびトリグリセリドの低下、2) 血圧調節、3) 下痢の治療、4) 認識能の向上、5) パーキンソン病の予防および進行を遅らせること、6) 食道がん、胃がん、膵臓がん、大腸がん、膀胱がん、卵巣がんの予防および乳がんの再発予防、7) 口内のロイコプラキー (粘膜の角化障害) の治療、8) 子宮頚部形成異常
・結腸直腸がんの予防に対して有効でないことが示唆されている。
・特定保健用食品では、個別に製品ごとの有効性が評価されている。
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参考文献
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(20) ハーブ大百科 誠文堂新光社 デニ・バウン
(21) グリーンファーマシー 健康産業新聞社 James A.Duke
(22) メディカルハーブ安全性ハンドブック 第2版 東京堂出版 林真一郎ら 監訳
(23) 天然食品・薬品・香粧品の事典 朝倉書店 小林彰夫ら 監訳
(30) 「医薬品の範囲に関する基準」(別添2、別添3、一部改正について)
(2004210748) 日本胸部臨床. 2004;63(4):393-8.
(PMID:15277054) J Herb Pharmcother. 2003;3(3):19-32.
(PMID:15127826) J Pharm Biomed Anal. 2004 Feb 18;34(3):695-704.
(PMID:15237954) J Agric Food Chem. 2004 Jul 14;52(14):4472-6.
(PMID:11349754) Pharmacotherapy. 2001, 21(5):647-51.
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