健康食品等の素材情報データベース

注意!(1) データの無断転用,引用、商用目的の利用は厳禁.(2) 以下の情報は現時点(最終更新日時)で調査できた素材の科学論文情報です. 実際に販売されている商品に以下の素材が含まれているとしても,その安全性・有効性がここに紹介した情報と一致するわけではありません.(3) 詳細情報として試験管内・動物実験の情報も掲載してありますが,この情報をヒトに直接当てはめることはできません.有効性については,ヒトを対象とした研究情報が重要です.(4) 医療機関を受診している方は,健康食品を摂取する際に医師へ相談することが大切です.「健康食品」を利用してもし体調に異常を感じたときは、直ぐに摂取を中止して医療機関を受診し,最寄りの保健所にもご相談下さい.

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項 目

内 容

名称

ゴボウ [英]Burdock [学名]Arctium lappa L.、Lappa major Gaertn.

概要

ゴボウはキク科の多年生草本で、草丈1 m程度に生長する。野菜として食用されるほか、浸出液を茶として飲用することがある。


●有効性
俗に、「アンチエイジングによい」「ダイエットによい」「便秘によい」などと言われているが、情報の信頼性が高いとされる研究方法で検討した報告は見当たらない、もしくは現時点で十分ではない。


●安全性
通常の食事に含まれる量を摂取する場合、おそらく安全である。サプリメントなど濃縮物として摂取する場合の安全性に関して、信頼できる十分な情報は見当たらないため、妊娠中、授乳中は、自己判断での摂取を控えること。出血性疾患患者、糖尿病患者、手術前の患者の摂取は注意が必要であるため、自己判断でのサプリメントの摂取は控えること。



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法規・制度

■食薬区分
・ゴボウ根、葉:「医薬品的効能効果を標ぼうしない限り医薬品と判断しない成分本質 (原材料)」に該当する。
・ゴボウシ果実:「専ら医薬品として使用される成分本質 (原材料) 」に該当する。

■食品添加物
・天然香料基原物質リスト
 ゴボウが収載されている。

成分の特性・品質

主な成分・性質

・食物繊維 (イヌリン、セルロース、ヘミセルロースなど) (76) 、フェノール類 (タンニン、コーヒー酸、クロロゲン酸など) (76) 、リグナン (102) (PMID:28539725) 、チオフェン誘導体 (102) 、セスキテルペン、ポリアセチレン類 (PMID:28539725) を含む。

分析法

・ゴボウ根に含まれるカフェオイルキナ酸誘導体をHPLCで分析した報告がある (PMID:29462864)
・ゴボウ根に含まれるフラクトオリゴ糖をHPLC-ELSDおよびLC-MS/MSで分析した報告がある (PMID:23962565)
・ゴボウ根に含まれるフラクトオリゴ糖をHPLC-ELSDで分析した報告がある (PMID:23745967)
・ゴボウ根より単離したイヌリン型フルクタンをNMRで分析した報告がある (PMID:14599596)
・ゴボウ根に含まれるクロロゲン酸をHPLCで分析した報告がある (103) 。

有効性








循環器・
呼吸器


調べた文献の中に見当らない。


消化系・肝臓

RCT:国内
【機能性表示食品】便秘傾向の成人24名 (平均44.1±6.3歳、日本) を対象とした二重盲検クロスオーバー無作為化プラセボ対照試験において、ゴボウ茶1 L (乾燥ゴボウ根2 gの熱水抽出液、イヌリン100 mg+クロロゲン酸1 mg含有) /日を2週間摂取させたところ、排便回数、排便日数、排便量に影響は認められなかった (2018228624) 。

糖尿病・
内分泌

調べた文献の中に見当らない。

生殖・泌尿器

調べた文献の中に見当らない。

脳・神経・
感覚器

調べた文献の中に見当らない。

免疫・がん・
炎症

調べた文献の中に見当らない。

骨・筋肉

調べた文献の中に見当らない。

発育・成長

調べた文献の中に見当らない。

肥満

調べた文献の中に見当らない。

その他

調べた文献の中に見当らない。





試験管内・
動物他での
評価

-



安全性

危険情報

<一般>
・通常の食事に含まれる量を摂取する場合、おそらく安全である (94) 。
・多量に摂取する場合や、サプリメントなど濃縮物として摂取する場合の安全性に関して、信頼できる十分な情報は見当たらない (94) 。
<妊婦・授乳婦>
・信頼できる十分な情報は見当たらないため、サプリメントなど濃縮物の自己判断での摂取は控えること (94) 。
<小児>
・サプリメントなど濃縮物として摂取する場合の安全性に関して、信頼できる十分な情報が見当たらない。
<病者>
・出血性疾患患者は、出血のリスクが高まる可能性がある (94) 。
・服薬中の糖尿病患者は、低血糖のリスクが高まる可能性がある (94) 。
・過度の出血を引き起こす可能性があるため、外科的手術の2週間前までに摂取を中止した方がよい (94) 。
<その他>
・摂取により、まれにアナフィラキシー反応を生じる可能性がある (94) 。
・キク科の植物と交差過敏症があるので、キク科の植物に過敏症がある人はアレルギー反応を引き起こす可能性がある (94) 。
・ごぼう、特に根オイルの使用により、接触皮膚炎を生じる可能性がある (94) 。

<被害事例:国内>
【アレルギーに関する被害事例】
・ゴボウを含む複数の食品の摂取後に蕁麻疹を生じた経験がある53歳男性 (日本) が、茹でたゴボウを摂取したところ (摂取量不明) 、1時間後に、全身の発赤、呼吸困難、血圧低下、喘鳴を生じ、アナフィラキシーと診断された。プリックテストで生および茹でたゴボウに陽性を示した (PMID:12786879)

禁忌対象者

調べた文献の中に見当たらない。

医薬品等との
相互作用

<動物・試験管内>
・in vitro試験 (ヒト酵素タンパク) において、ゴボウ水抽出物およびメタノール抽出物はCYP3A4活性を阻害した (PMID:28539725)
<理論的に考えられる相互作用>
・血小板凝集を阻害する可能性があるため、抗凝固薬や抗血小板薬、血小板凝集に作用するハーブやサプリメントとの併用は、出血のリスクを高める可能性がある (94) 。
・血糖を低下させる可能性があるため、糖尿病治療薬、血糖低下作用があるハーブやサプリメントとの併用は、低血糖のリスクを高める可能性がある (94) 。

動物他での
毒性試験

1.TDLo (最小中毒量)
・根エタノール抽出物を投与:ラット経口500 mg/kg (91) 。
・葉抽出物オノポルドピクリン分画を投与:ラット経口100 mg/kg/3日 (間欠的) (91) 。

AHPAクラス分類
及び勧告

・根、種子:クラス1 (22) 。

総合評価

安全性

・通常の食事に含まれる量を摂取する場合、おそらく安全であるが、サプリメントなど濃縮物として摂取する場合の安全性に関して、信頼できる十分な情報は見当たらない。
・妊娠中、授乳中は、信頼できる十分な情報は見当たらないため、自己判断でのサプリメントなど濃縮物の摂取は控えること。
・出血性疾患患者、糖尿病患者、術前の患者の摂取は注意が必要であるため、自己判断でのサプリメントの摂取は控えること。

有効性

(注:下記の内容は、文献検索した有効性情報を抜粋したものであり、その内容を新たに評価したり保証したりしたものではありません。)
・情報の信頼性が高いとされる研究方法で検討した報告は見当たらない、もしくは現時点で十分ではない。

参考文献

(22) メディカルハーブ安全性ハンドブック 第2版 東京堂出版 林真一郎ら 監訳
(30) 「医薬品の範囲に関する基準」(別添2、別添3、一部改正について)
(91) Registry of Toxic Effects of Chemical Substances (RTECS)
(94) Natural Medicines
(101) 学名でひく食薬区分リスト
(102) 健康・機能性食品の基原植物事典 中央法規
(103) 日本食品科学工学会誌 2001 48(11) 857-62.
(76) 日本食品大事典 医歯薬出版株式会社
(2018228624) 診療と新薬 2017 54(10) 986-93.
(PMID:29462864) Molecules. 2018 Feb 15;23(2):429.
(PMID:23962565) J Chromatogr A. 2013 Sep 20;1308:52-7.
(PMID:23745967) J Agric Food Chem. 2013 Jun 19;61(24):5888-92.
(PMID:14599596) Int J Biol Macromol. 2003 Nov;33(1-3):135-40.
(PMID:28539725) Pharmacogn Mag. 2017 Apr-Jun;13(50):300-308.
(PMID:12786879) Int J Dermatol. 2003 Jun;42(6):472-3.

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