健康食品等の素材情報データベース

注意!(1) データの無断転用,引用、商用目的の利用は厳禁.(2) 以下の情報は現時点(最終更新日時)で調査できた素材の科学論文情報です. 実際に販売されている商品に以下の素材が含まれているとしても,その安全性・有効性がここに紹介した情報と一致するわけではありません.(3) 詳細情報として試験管内・動物実験の情報も掲載してありますが,この情報をヒトに直接当てはめることはできません.有効性については,ヒトを対象とした研究情報が重要です.(4) 医療機関を受診している方は,健康食品を摂取する際に医師へ相談することが大切です.「健康食品」を利用してもし体調に異常を感じたときは、直ぐに摂取を中止して医療機関を受診し,最寄りの保健所にもご相談下さい.

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項 目

内 容

名称

ナリンジン、ナリンギン [英]Naringin [学名]-

概要

ナリンジンは、グレープフルーツダイダイ、マンダリン、カボスなどの柑橘類に含まれるフラボノイド (フラバノン) で、苦味を呈する。


●有効性
俗に、「ダイエット効果がある」「血流を改善する」「血糖値を下げる」などと言われているが、人においては、信頼できる十分な情報が見当たらない。


●安全性
サプリメントなど濃縮物として摂取する場合の安全性に関して信頼できる十分な情報が見当たらない。



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法規・制度

■食薬区分
「専ら医薬品として使用される成分本質 (原材料) 」にも「医薬品的効能効果を標ぼうしない限り医薬品と判断しない成分本質 (原材料) 」にも該当しない。

■食品添加物
・既存添加物
 ナリンジン (ナリンギン):苦味料等
 酵素処理ナリンジン (糖転移ナリンジン/ナリンジン):苦味料等

成分の特性・品質

主な成分・性質

・分子式:C27H32O14、分子量:580.539 (102) 。
・柑橘類特有のフラバノンである (103) 。

分析法

・柑橘果実中のナリンジンを、逆相カラムを装着したHPLCで定量した報告がある (2019044487) 。
・柑橘皮中のナリンジンをHPLC-PDA MSで定量した報告がある (PMID:27280933)

有効性








循環器・
呼吸器


調べた文献の中に見当たらない。


消化系・肝臓

調べた文献の中に見当たらない。

糖尿病・
内分泌

調べた文献の中に見当たらない。

生殖・泌尿器

調べた文献の中に見当たらない。

脳・神経・
感覚器

調べた文献の中に見当たらない。

免疫・がん・
炎症

調べた文献の中に見当たらない。

骨・筋肉

調べた文献の中に見当たらない。

発育・成長

調べた文献の中に見当たらない。

肥満

調べた文献の中に見当たらない。

その他

調べた文献の中に見当たらない。





試験管内・
動物他での
評価

調べた文献の中に見当たらない。



安全性

危険情報

<一般>
・サプリメントなど濃縮物として摂取する場合の安全性に関して信頼できる十分な情報が見当たらない。
<妊婦・授乳婦>
・サプリメントなど濃縮物として摂取する場合の安全性に関して信頼できる十分な情報が見当たらない。
<小児>
・サプリメントなど濃縮物として摂取する場合の安全性に関して信頼できる十分な情報が見当たらない。

禁忌対象者

・調べた文献の中に見当たらない。

医薬品等との
相互作用

<ヒト試験>
・健康な男女10名 (平均24.3±4.4歳、アメリカ) を対象とした二重盲検クロスオーバー無作為化プラセボ対照試験において、カフェイン200 mgとナリンジン100 mgまたは200 mgを同時に摂取させたところ、摂取8時間後までの安静時エネルギー消費量 (REE) 、VO2、呼吸商 (RER) 、心拍数、血圧、カフェインの血中濃度に影響は認められなかった (PMID:16620293)

<動物・試験管内>
・動物実験 (マウス) において、ナリンジンの摂取は肝ミクロソームにおけるCYP3A活性に影響を及ぼさなかったが、小腸ミクロソームではCYP3A活性を促進した (PMID:11506811)
・動物実験 (ウサギ) において、ナリンジンの摂取は、ベラパミル (カルシウム拮抗薬:CYP1A2、CYP3A4、CYP3A5、CYP3A7、P糖タンパク質基質) の半減期に影響を及ぼさなかったが、血中濃度 (AUC、Cmax) を増加させた (PMID:16491851) (PMID:16013069)
・動物実験 (ウサギ) において、ナリンジンの摂取は、ノルベラパミル (ベラパミル主要活性代謝物) の血中濃度 (AUC、Cmax、半減期) には影響を及ぼさなかったが、代謝率を低下させた (PMID:16491851)
・動物実験 (ラット) において、ナリンジンの摂取は、パクリタキセル (抗がん剤) の半減期に影響を及ぼさなかったが、血中濃度 (AUC) 、平均滞留時間を増加させ、クリアランスを低下させた (PMID:17009338)
・動物実験 (ラット) において、ナリンジンの摂取は、ドキソルビシン (抗がん剤) の血中濃度、胆汁クリアランス、腎クリアランスに影響を及ぼさなかった (PMID:21699081)
・in vitro試験 (ヒト酵素タンパク) において、ナリンジンはSULT1A1活性に影響を及ぼさなかったが、SULT1A3活性を抑制した (PMID:17876860)
・in vitro試験 (カエル卵胞細胞、ブタ由来腎細胞) において、ナリンジンはピタバスタチン (脂質異常症治療薬) のOATP1A5による取り込みおよびMDR1Aによる排出を阻害した (PMID:21206133)

動物他での
毒性試験

1. TDLo (最小中毒量)
・ナリンジンを投与:ラット経口 100 mg/kg、 (間接的) 280 mg/kg/1週、280 mg/kg/14日、560 mg/kg/4週、560 mg/kg/56日、720 mg/kg/60日、1,120 mg/kg/4週、 (連続的) 840 mg/kg/10週 、マウス経口 (間接的) 1,680 mg/kg/6週 (91) 。

AHPAクラス分類
及び勧告

-

総合評価

安全性

・サプリメントなど濃縮物として摂取する場合の安全性に関して信頼できる十分な情報が見当たらない。

有効性

(注:下記の内容は、文献検索した有効性情報を抜粋したものであり、その内容を新たに評価したり保証したりしたものではありません。)
・信頼できる十分な情報が見当たらない。

参考文献

(30) 「医薬品の範囲に関する基準」(別添1、別添2、一部改正について)
(91) Registry of Toxic Effects of Chemical Substances (RTECS)
(101) 既存添加物 食品添加物協会
(102) Pub Chem
(103) 食品大百科事典 (独)食品総合研究所編 朝倉書店
(PMID:11506811) Mutat Res. 2001 Sep 1;480-481:171-8.
(PMID:16013069) Biopharm Drug Dispos. 2005 Oct;26(7):295-300.
(PMID:16491851) Arch Pharm Res. 2006 Jan;29(1):102-7.
(PMID:16620293) Clin Exp Pharmacol Physiol. 2006 Apr;33(4):310-4.
(PMID:17009338) Biopharm Drug Dispos. 2006 Dec;27(9):443-7.
(PMID:17876860) Biopharm Drug Dispos. 2007 Dec;28(9):491-500.
(PMID:21206133) Drug Metab Pharmacokinet. 2011;26(2):171-9.
(PMID:21699081) Pharmazie. 2011 Jun;66(6):424-9.
(PMID:27280933) Planta Med. 2016 Jul;82(11-12):1039-45.
(2019044487) 日本食生活学会誌. 2015;26(2):71-8.

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