厚生労働省と福岡県が医薬品成分 (シブトラミンなど) を含むいわゆる健康食品に注意喚起 (181129)

画面を閉じる

 

 

発信者

構築グループ

本文

■タイトル
厚生労働省と福岡県が医薬品成分 (シブトラミンなど) を含むいわゆる健康食品に注意喚起 (181129)

■注意喚起および勧告内容
2018年11月29日、厚生労働省と福岡県が医薬品成分 (シブトラミンなど) を含むいわゆる健康食品3品目 (下記の一覧参照:写真は福岡県報道発表資料より加工転載) に注意喚起。厚生労働省と福岡県は当該製品を使用しないように、また、使用して身体に異常がある場合は医療機関または最寄りの保健所等に相談するように勧告。

販売名写真検出された医薬品成分
LIPO9シブトラミン
COBRA-Xシルデナフィル
超金龍タダラフィル

クリックで画像拡大

■解説
これは、福岡県による買上調査によって判明した事例。平成30年7月にインターネット販売業者15社から購入した15品目 (痩身系7品目、強壮系7品目、精神系1品目) について検査を行ったところ、痩身を標榜する1品目、強壮を標榜する2品目から医薬品成分が検出された。福岡県は、効能効果をうたった健康食品は購入しないよう呼びかけている。現在のところ、当該製品摂取との因果関係が疑われる健康被害は報告されていない。

■関連成分
シブトラミン (sibutramine)

シブトラミンは、1997年に肥満抑制薬としてアメリカFDAの許可を受けたが、日本では未承認。副作用として血圧上昇および心拍数増加などが報告され、心臓病の方は服用を避けたほうがよいとされている。アメリカ国内ではFDAの許可後、2003年8月までに54例の死亡事例 (うち30例は心血管が原因) が報告された。2005年8月、FDAはシブトラミンの使用停止に関する消費者団体の請願書に対し、シブトラミンの使用に細心の注意を呼びかけ、その安全性を監視することにより、引き続き医薬品として承認していくことを公表した。しかし、心血管疾患歴のある患者では心血管疾患再発リスクが高くなるという欧州で実施されたSCOUT試験 (Sibutramine Cardiovascular OUTcome Trial) の結果をうけ、2010年10月、アメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドでメーカーによる任意回収が決定。開発したメーカーはすでに販売・流通を中止している。2010年11月、インド医薬品規制当局 (Drugs Controller General of India、DCGI) も販売を禁止した。

シルデナフィル (sildenafil)
シルデナフィルのクエン酸塩 (クエン酸シルデナフィル) が医薬品バイアグラ錠の有効成分として承認。なお、承認されているクエン酸シルデナフィルの適応と主な副作用は、次のとおり。
【適応】勃起不全
【副作用】頭痛、ほてり、視覚障害等
【添付文書上の警告】高血圧及び狭心症の薬である硝酸剤あるいは一酸化窒素 (NO) 供与剤 (ニトログリセリン、亜硝酸アミル、硝酸イソソルビド等) との併用により降圧作用が増強し、過度に血圧を下げることがあるのでご注意下さい

タダラフィル (tadalafil)
日本では医薬品 (販売名:シアリス錠) の有効成分として承認。
【適応】勃起不全
【副作用】頭痛や消化不良。心臓疾患のある人では心臓麻痺や心臓突然死、狭心症、心臓発作などの重篤な症状を起こす可能性もある。
タダラフィルを成分とする医薬品は、狭心症の薬である硝酸剤あるいは一酸化窒素 (NO) 供与剤 (ニトログリセリン、亜硝酸アミル、硝酸イソソルビド等) との併用により降圧作用が増強し、過度に血圧を下げる可能性があるため併用しないよう警告。

■関連情報
厚生労働省ウェブページ (2018年11月29日) →「医薬品成分を含有する製品の発見について」
外国製健康食品の入手や個人輸入等についての注意事項等→「健康食品や医薬品、化粧品、医療機器等を海外から購入しようとされる方へ (厚生労働省作成2012年版) 」
健康食品に関する注意喚起情報→当サイト「最新ニュース」



© National Institutes of Biomedical Innovation, Health and Nutrition. All Rights Reserved.