カナダ保健省が医薬品成分などを表示した未承認製品に注意喚起 (180828)

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■タイトル
カナダ保健省が医薬品成分などを表示した未承認製品に注意喚起 (180828)

■注意喚起および勧告内容
2018年8月27日、カナダ保健省 (Health Canada) が医薬品成分などを表示した未承認製品11製品 (下記の一覧参照:写真はカナダ保健省ウェブページより加工転載) に注意喚起。カナダ保健省は当該製品を使用しないように、また、使用して体調に不安を感じている場合は医療機関を受診するように勧告。

製品名写真関連成分
Androtechnologies DHEADHEA
Vita Plus D.H.E.A.
Dust Extreme Pineapple MangoDMAA
Ephedrine Hydrochlorideエフェドリン
High Potency 4-ADアンドロステンジオール
Muscle Systems 1-AD
High Potency Vitamin D3ビタミンD (5,000 IU)
Highest Potency Vitamin D3ビタミンD (10,000 IU)
Lipo-Cuts Hardcoreエフェドラアルカロイド
カフェイン
ヨヒンベ
Prime Nutrition Yohimbineヨヒンビン
The Ultimate hCG Weight Loss Solutionヒト絨毛性ゴナドトロピン
(human chorionic gonadotropin)

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■解説
痩身、鼻炎緩和、ワークアウトサプリメントなど様々な用途を標榜して販売されていた当該製品には、医薬品成分、高用量 (1日使用量1,000 IU以上) のビタミンD、アナボリックステロイドなどが表示されていたため、カナダ保健省により販売店舗から押収された。現在のところ、当該製品との因果関係が疑われる健康被害については不明。カナダでは、販売が許可された健康製品(Health Products)には8桁の医薬品認証番号(Drug Identification Number (DIN))やNatural Product Number (NPN)、Homeopathic Medicine Number (DIN-HM)が表示されているので、カナダ保健省はその表示を確認するように勧告。

■関連成分
DHEA (デヒドロエピアンドロステロン)

ステロイドホルモンであるテストステロンおよびエストラジオールの前駆体。主に副腎皮質や肝臓、精巣で合成され、大部分は硫酸抱合体として血中に分泌されている。また、弱いアンドロゲン (男性ホルモン) 作用をもつ。
DHEAは海外ではサプリメントとして市販されているが、日本国内では「専ら医薬品として使用される成分本質 (原材料) 」として使用される成分本質 (原材料) に該当するため、食品に添加して販売することは出来ない。また、DHEAを摂取した場合ドーピング検査で陽性となるため、運動選手は注意が必要である。

DMAA (ジメチルアミルアミン)
【名称等】ジメチルアミルアミン、1,3-dimethylamylamine、methylhexaneamineなどと呼ばれる。もともと1944年に製薬会社のEli LillyがForthaneの名称で特許を所得した鼻づまり治療のための鼻孔充血抑制薬。ゼラニウム油に由来した天然成分と標榜しているケースがあるが、成分分析ではそのような事実は確認されていない。
【利用状況】ダイエット、運動のパフォーマンス向上、筋肉増強を目的としたサプリメントとして利用されている。体重減少に対する有用性の根拠は乏しい。2010年世界アンチドーピング機関によって、DMAAはメチルヘキサネアミンという名前で禁止物質リストに加えられている。
【有害事象など】心臓血管系の有害事象を起こすことが懸念されている。ニュージーランド政府は、安全性が懸念されるためDMAAを含んでいるサプリメントの18歳未満への販売を規制し、2012年4月9日には安全性が懸念されるため禁止した。2011年に、米国国防省も、安全性の懸念から、一時的に軍の販売店でDMAAを含むサプリメントの販売を禁止した。
(Natural Medicinesより引用)

エフェドラ (Ephedra)
エフェドラは「麻黄 (マオウ) 」と呼ばれ、有効成分としてエフェドリンを含む植物。エフェドリンによる有害事象として、めまいや頭痛、食欲減退、不安神経症、胃腸障害、不眠、高血圧などがあり、死に至る危険性もある。エフェドリンとカフェイン、その他の興奮剤を同時に摂取すると、めまい、震え、頭痛、不整脈、心臓発作、精神病、脳卒中などの有害事象が誘発される可能性がある。特に、心臓疾患や高血圧症、甲状腺疾患、糖尿病、不安神経症、緑内障、褐色細胞腫などの疾患がある人は、症状を悪化させる可能性がある。また、妊婦や授乳婦の使用は禁忌。
日本ではエフェドラは「専ら医薬品成分として使用される成分本質 (原材料) 」にあたり、食品として使用することは出来ないが、インターネットなどを利用した個人輸入では意図せず入手する可能性もあるため、注意が必要。

ヨヒンビン (yohimbine)
ヨヒンベ (yohimbe,アカネ科のPausinystaliayohimbe、西アフリカ原産の高さ30 mになる常緑性の木) の樹皮に含まれる主要なアルカロイド。ヨヒンビンは劇薬であり、妊婦・授乳婦または小児は使用するべきではなく、専門家の指示のもと以外では使用してはいけない成分。日本ではヨヒンベ樹皮が「専ら医薬品として使用される成分本質 (原材料) 」の扱いとなっている。
【適応】老衰性陰萎、衰弱性射精、神経衰弱性陰萎 等
【副作用】発疹、発赤、めまい、発汗、虚脱感 等

■関連情報
カナダ保健省ウェブページ (2018年8月27日、英語)
「Several unauthorized products seized from Vitality Health Foods in Drayton Valley, AB, may pose serious health risks」
外国製健康食品の入手や個人輸入等についての注意事項等→「健康食品や医薬品、化粧品、医療機器等を海外から購入しようとされる方へ (厚生労働省作成2012年版) 」
健康食品に関する注意喚起情報→当サイト「最新ニュース」



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