(独) 国民生活センターがビワの種子を使用した健康茶等の摂取に注意喚起 (180615)

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■タイトル
(独) 国民生活センターがビワの種子を使用した健康茶等の摂取に注意喚起 (180615)

■注意喚起および勧告内容
2018年6月14日、国民生活センターがシアン化合物 (アミグダリンなど) を含むビワの種子を使用した健康茶等の摂取について注意喚起。

■解説
2017年、ビワの種子粉末食品から高濃度のシアン化合物が検出され回収に至る事案が相次いで発生したことを受け、国民生活センターが、市販されている健康食品等を対象にシアン化合物濃度および製品の広告・表示に関するテストを実施。
食品衛生法第6条では、天然にシアン化合物を含有することが知られている食品及びその加工品について、原則として最終製品でシアン化合物 (青酸換算) 10 ppmを超えて検出されるものを規制対象としており、2017年の事案発生後、厚生労働省および農林水産省から注意喚起が公表されている。
<主なテスト結果>
インターネット通信販売およびドラッグストアで販売されていた10銘柄 (ビワの種子または葉を原材料とした健康茶 (ティーバッグ) 4銘柄、ウメエキス4銘柄、プルーンエキス2銘柄) を対象に調査。ビワの種子を原材料とした3銘柄からは160〜660 ppmのシアン化合物 (青酸換算) が検出されたが、飲用する状態 (商品の記載に従って調製した浸出液) ではすべて10 ppmを下回った。また、ウメエキス4銘柄中3銘柄から10 ppmを超えるシアン化合物が検出されたが、一日摂取目安量以内であれば健康影響が現れる可能性は低いと考えられた。ビワの葉を原材料とした健康茶1銘柄、プルーンエキス2銘柄のシアン化合物濃度はいずれも10 ppmを下回った。
ビワの種子や葉を原材料とした健康茶4銘柄はすべて1日の飲用量の目安の記載はなく、プルーンエキス1銘柄には明確な1日摂取目安量がみられなかった。また、10銘柄すべてにおいて、シアン化合物の含有量に関する確認を実施している旨や、多量摂取に関する注意喚起の記載は認められなかった。

国民生活センターは、消費者に対して、シアン化合物が高濃度で含まれるビワの種子を原材料とした健康茶等について、利用する必要性を考えるように、利用する場合には安全性が調べられていることを確認したうえで一度に多量に摂取しないように勧告。また、事業者に対して、シアン化合物を高濃度に含むことが知られている原材料を使用した健康食品等について、品質管理の徹底とリスク低減策の実施を要請している。

■関連成分
アミグダリン (amygdalin)

アミグダリンはアンズ、ウメ、モモ、スモモ、アーモンド (ハタンキョウ) 、ビワなどのバラ科サクラ属植物の未熟果実の種子にある仁 (じん) に多く、未熟な果実の果肉や葉、樹皮にも微量含まれている主要なシアン化物産生性配糖体である。咀嚼、消化の過程で有毒なシアン化物を産生する。アミグダリンは果実の成熟に従い消失し、また梅干しや梅酒、梅漬けなどの加工はアミグダリンの分解を促進すると言われているため、通常、これらの加工品に残存するアミグダリンの量は非常にわずかであると考えられる。
欧州食品安全機関 (EFSA) は、アプリコットカーネルおよび生のアプリコットカーネル関連製品のシアン化物産生性配糖体の急性参照用量 (ARfD:ヒトが24時間又はそれより短い時間経口摂取した場合に健康に悪影響を示さないと推定される体重当たりの摂取量) を20μg/kg体重と設定している。

■関連情報
国民生活センターウェブページ (2018年6月14日)→「ビワの種子を使用した健康茶等に含まれるシアン化合物に関する情報提供−体内で分解して青酸を発生するおそれがあるため過剰な摂取に注意!−」
厚生労働省平成29年11月6日付け事務連絡「シアン化合物を含有する食品の取扱いについて」
外国製健康食品の入手や個人輸入等についての注意事項等→「健康食品や医薬品、化粧品、医療機器等を海外から購入しようとされる方へ (厚生労働省作成2012年版) 」
健康食品に関する注意喚起情報→当サイト「最新ニュース」
当サイト内での関連情報
「農林水産省がビワの種子粉末の摂取に注意喚起 (171207)」
「アミグダリン、レートリル、レトリル」 (素材情報データベース)
「ビワ (枇杷)」 (素材情報データベース)
「アミグダリンについて」 (話題の食品成分の科学情報)

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