健康食品等の素材情報データベース

注意!(1) データの無断転用,引用、商用目的の利用は厳禁.(2) 以下の情報は現時点(最終更新日時)で調査できた素材の科学論文情報です. 実際に販売されている商品に以下の素材が含まれているとしても,その安全性・有効性がここに紹介した情報と一致するわけではありません.(3) 詳細情報として試験管内・動物実験の情報も掲載してありますが,この情報をヒトに直接当てはめることはできません.有効性については,ヒトを対象とした研究情報が重要です.(4) 医療機関を受診している方は,健康食品を摂取する際に医師へ相談することが大切です.「健康食品」を利用してもし体調に異常を感じたときは、直ぐに摂取を中止して医療機関を受診し,最寄りの保健所にもご相談下さい.

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項 目

内 容

名称

マカダミアナッツ [英]Macadamia Nut [学名]Macadamia integrifolia; Macadamia tetraphylla

概要

マカダミアナッツは、オーストラリア原産のヤマモガシ科の常緑小高木Macadamia integrifolia、Macadamia tetraphyllaの堅果。生、炒った状態で食されるほか、製菓材料として用いられる。


●有効性
俗に、「肌に良い」「脳に良い」「抗炎症作用がある」などと言われている。健康的な食事の一部として摂取した場合に高コレステロール血症に対して有効性が示唆されているものの、あくまでも普段の食事に含まれる脂肪分をマカダミアナッツに置き換えた場合の効果である。その他の人での有効性については信頼できる十分な情報が見当たらない。


●安全性
通常の食品として摂取する場合はおそらく安全であるが、アレルギー症状を生じる場合がある。



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法規・制度

■食薬区分
「専ら医薬品として使用される成分本質 (原材料) 」にも「医薬品的効能効果を標ぼうしない限り医薬品と判断しない成分本質 (原材料) 」にも該当しない。

成分の特性・品質

主な成分・性質

・脂質を約75%含む (94) 。一価不飽和脂肪酸の割合が高く、オレイン酸 (57.4%) が豊富である (67) 。

分析法

-

有効性








循環器・
呼吸器


一般情報
・高コレステロール血症に対して有効性が示唆されている (94) 。健康的な食事の一部としてのマカダミアナッツの摂取は、血中脂質 (LDL-C) を低下させ、血中脂質 (HDL-C) を上昇させる (94) 。
メタ分析
・2013年3月までを対象に、1つのデータベースで検索できた介入研究4報について検討したメタ分析において、マカダミアナッツの摂取は、血中脂質 (TC (4報) 、LDL-C (4報)) の低下と関連が認められた。一方、血中脂質 (TG (3報)) との関連は認められず、血中脂質 (HDL-C (4報)) の低下と関連がみられた。また、無作為化比較試験2報について検討した場合、いずれも関連は認められなかった (PMID:26561616)
RCT
・コレステロール値が高めの男女25名 (平均50.2±8.4歳、アメリカ) を対象としたクロスオーバー無作為化比較試験において、マカダミアナッツ42.5 g/日を含む食事を5週間摂取させたところ、血中脂質 (TC、LDL-C) の低下が認められた。一方、血中脂質 (TG) に影響は認められず、血中脂質 (HDL-C) の低下が認められた (PMID:18356332)


消化系・肝臓

調べた文献の中に見当たらない。

糖尿病・
内分泌

調べた文献の中に見当たらない。

生殖・泌尿器

調べた文献の中に見当たらない。

脳・神経・
感覚器

調べた文献の中に見当たらない。

免疫・がん・
炎症

調べた文献の中に見当たらない。

骨・筋肉

調べた文献の中に見当たらない。

発育・成長

調べた文献の中に見当たらない。

肥満

調べた文献の中に見当たらない。

その他

調べた文献の中に見当たらない。





試験管内・
動物他での
評価

調べた文献の中に見当たらない。



安全性

危険情報

<一般>
・通常の食品として摂取する場合はおそらく安全である (94) 。
<妊婦・授乳婦>
・通常の食品として摂取する場合はおそらく安全である (94) 。
<小児>
・サプリメントなど濃縮物として摂取する場合の安全性に関して信頼できる十分な情報が見当たらない。
<その他>
・マカダミアナッツの摂取によりアレルギー症状を生じる場合がある (94) 。
<被害事例>
マカダミアナッツの摂取によるアナフィラキシー、口腔アレルギー症候群が複数報告されている。
・乳児湿疹、花粉症の既往歴がある18歳女性 (オーストラリア) が、マカダミアナッツを含むケーキを1切れ摂取した直後に口のかゆみを生じた (PMID:10518838)
・アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、花粉症の既往歴があり、ソバ摂取による呼吸器症状、ナッツ入りチョコレート摂取による咽頭違和感を発症した経験のある14歳女児 (日本) が、マカダミアナッツ由来たんぱく質を75 mg含むクッキーを1枚摂取したところ、咽頭違和感、呼吸困難感、全身のかゆみを伴う発赤、腹痛、頭痛などを生じ、血圧低下および酸素飽和度低下状態で救急搬送された (2016123081) 。
・ 36歳男性 (アメリカ) が、マカダミアナッツ入りクッキーを食べて抗ヒスタミン薬を要するアレルギー症状 (顔面浮腫、喉の腫れ、胸痛など) を2年の間に2回経験。マカダミアナッツチョコレートを1個摂取した5分後に口蓋および舌の浮腫、嚥下困難、胸部絞扼感とかゆみを生じて救急搬送された (PMID:11101181)
・季節性アレルギー性鼻炎、喘息の既往歴があり、ニンジン、リンゴ、クルミの摂取で口腔内のかゆみを生じたことのある42歳男性 (スイス) が、少量のローストマカダミアナッツを摂取した5分後に全身蕁麻疹、喉のかゆみ、鼻炎、呼吸困難、めまいを生じた (PMID:15575948)
・季節性アレルギー性鼻炎、ラテックスによる接触皮膚炎の既往歴があり、生のセロリ、リンゴ、キウイ、トマトの摂取で口腔内のかゆみを生じたことのある34歳男性 (スイス) が、ナッツ類 (ヘーゼルナッツ、クルミ、ブラジルナッツ、アーモンド、マカダミアナッツ) の摂取による重度の口腔灼熱感、かゆみ、腫れを繰り返し経験した (PMID:15575948)
・アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎の既往歴がある女性 (日本) が、小学4年生時にマカダミアナッツを摂取して口腔違和感、全身蕁麻疹、中学2年生時にマカダミアナッツ2、3個を摂取して口腔違和感、喉頭および指の腫脹、全身蕁麻疹、呼吸困難、嘔吐を生じ、20歳時にマカダミアナッツを材料に含む料理の野菜を摂取して軽度の口唇腫脹、口腔のしびれ、違和感を生じた (PMID:17671413)
・女児 (日本) が、2歳時にマカダミアナッツチョコレートを摂取した30分後に、顔面、体幹に蕁麻疹を生じ、3歳時に再度マカダミアナッツチョコレートを摂取したところ、30分後より全身蕁麻疹、咳嗽、頻回の嘔吐を発症した (PMID:17982294)
・カバノキ、ハンノキ、ハシバミによるアレルギー性鼻結膜炎、ヘーゼルナッツ、ニンジンによる口腔アレルギー症候群の既往歴がある74歳男性 (ドイツ) が、マカダミアナッツを約10個摂取したところ、浮腫、呼吸困難を生じた (PMID:18331311)
・4歳男児 (イギリス) が、マカダミアナッツ (摂取量不明) を食べた直後に異味、眼瞼の腫れ、胸やけ、喘鳴を生じた (PMID:20337625)
・アトピー体質で花粉症の既往歴がある55歳男性 (ベルギー) が、初めてマカダミアナッツを摂取した後、30分以内に全身蕁麻疹、嗄声、口唇、眼瞼、喉頭の浮腫、呼吸困難を生じた (PMID:20491364)
・5歳女児 (ベルギー) が、マカダミアナッツを摂取した直後に口腔咽頭部、口唇のかゆみおよび腫れ、全身の紅斑を生じた (PMID:20491364)

禁忌対象者

調べた文献の中に見当たらない。

医薬品等との
相互作用

調べた文献の中に見当たらない。

動物他での
毒性試験

1.LD (致死量)
・イヌ経口>20 g/kg (91) 。
2.TDLo (最小中毒量)
・イヌ経口20 g/kg (91) 。

AHPAクラス分類
及び勧告

・参考文献中に記載なし (22) 。

総合評価

安全性

・通常の食品として摂取する場合はおそらく安全である。

有効性

(注:下記の内容は、文献検索した有効性情報を抜粋したものであり、その内容を新たに評価したり保証したりしたものではありません。)
・健康的な食事の一部として摂取した場合、高コレステロール血症に対して有効性が示唆されている。

参考文献

(22) メディカルハーブ安全性ハンドブック 東京堂出版 林真一郎ら 監訳
(30) 「医薬品の範囲に関する基準」(別添2、別添3、一部改正について)
(67) 日本食品大事典 医歯薬出版株式会社
(91) Registry of Toxic Effects of Chemical Substances (RTECS)
(2016123081) 日本小児アレルギー学会誌 2015 29(5) 685-90
(PMID:26561616) Am J Clin Nutr 2015 102(6) 1347-56
(PMID:18356332) J Nutr. 2008 Apr;138(4):761-7.
(PMID:10518838) J Allergy Clin Immunol. 1999 Oct;104(4 Pt 1):889-90.
(PMID:11101181) Ann Allergy Asthma Immunol. 2000 Nov;85(5):385-6.
(PMID:15575948) Allergy. 2005 Jan;60(1):130-1.
(PMID:17671413) Arerugi. 2007 Jul;56(7):699-702.
(PMID:17982294) Arerugi. 2007 Oct;56(10):1306.
(PMID:18331311) J Eur Acad Dermatol Venereol. 2008 Nov;22(11):1394-5.
(PMID:20337625) Allergy. 2010 Oct;65(10):1345.
(PMID:20491364) Acta Clin Belg. 2010 Mar-Apr;65(2):129-32.

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