■タイトル
【追記あり】米国FDAがサルモネラ菌混入のおそれがある製品の自主回収情報を公表 (180419)
■注意喚起および勧告内容
2018年4月18日、米国FDA (U.S. Food and Drug Administration) がサルモネラ菌混入のおそれがある製品 (下記の一覧参照:写真は米国FDAウェブページより加工転載) の自主回収情報を更新。
製品名 | ロット No. | 写真 | Pain Out Maeng Da | 全ロット (パウチ)
10957-G、10957-H (ボトル) |  | Pain Out Thai | 10960-D
10960-E
10960-F |  | Pain Out Malay | 10958-I |  | Nirvanio Green Malay | 10958-C
10958-A
10958-B
10890 |  | Nirvanio Special Reserve Kratom Blend | 10796、 10795 |  | Nirvanio Maeng Da | 10957-A、10957-B、10957-C、10889 |  | Cali Maeng Da | 10957-D、10957-E、10957-F | - | Cali Green Malay | 10958-D、10958-E、10958-F | - | Pain Out Green Malay | 10958-G、10958-H | - | Cali Thai | 10960-A、10960-B、10960-C | - | Nirvanio Bali | 10891 |  |
※赤字=追加情報
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■解説
2018年3月30日および4月3日、NutriZone, LLCは、米国FDAによる検査で同社の製品からサルモネラ菌が検出されたことを受け、kratomを含むダイエタリーサプリメントの自主回収を公表した。 2018年4月18日、回収対象として新たに6製品が追加され、すでに回収対象として公表されていた5製品の対象ロットの拡大が公表された。現時点で当該製品との因果関係が疑われる健康被害は報告されていないが、米国で多様なkratom製品との関連が疑われるサルモネラ感染症が多数報告されている (詳細はこちら→1、2) 。また、米国FDAは使用による痙攣発作、肝障害など様々な健康障害を生じる可能性があることから、いかなるkratom製品も使用しないよう注意喚起を出している 。
なお、日本ではkratom (別名:アヘンボク、学名:Mitragyna speciosa、省令名:ミトラガイナ スペシオーサ) およびこれに含まれる2物質 (7-Hydroxymitragynine 、Mitragynine) が指定薬物とされている (詳しくはこちら) 。
■関連成分
サルモネラ菌 (Salmonella)
グラム陰性の通性嫌気性桿菌で、腸内細菌科に含まれる細菌の一属 (1) 。幼児、または虚弱体質や高齢者においては重度または致命的な感染症を引き起こす可能性がある。また、健康な人においても、発熱、下痢、 吐き気、嘔吐、腹痛などの症状を引き起こし、まれに感染性動脈瘤、心内膜炎、関節炎のような重篤な症状を引き起こす可能性があるため、注意が必要。
■関連情報
米国FDAウェブページ (2018年3月30日、英語) →「Nutrizone Recalls Various Lots of Multiple Dietary Supplements Because of Possible Salmonella Health Risk」
米国FDAウェブページ (2018年4月18日、英語) →「Nutrizone Expands Recall of Various Lots of Multiple Dietary Supplements Because of Possible Salmonella Health Risk」
外国製健康食品の入手や個人輸入等についての注意事項等→「健康食品や医薬品、化粧品、医療機器等を海外から購入しようとされる方へ (厚生労働省作成2012年版) 」
健康食品に関する注意喚起情報→当サイト「最新ニュース」
当サイト内でのkratom検索結果→こちら
当サイトに掲載済みの関連情報
→「米国FDAがkratom (クラトン) 製品との関連が疑われるサルモネラ感染症の事例を公表 (180222)」
→「米国FDAがkratom (クラトン) 製品との関連が疑われるサルモネラ感染症の事例を公表 (続報) (180320)」
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