健康食品等の素材情報データベース

注意!(1) データの無断転用,引用、商用目的の利用は厳禁.(2) 以下の情報は現時点(最終更新日時)で調査できた素材の科学論文情報です. 実際に販売されている商品に以下の素材が含まれているとしても,その安全性・有効性がここに紹介した情報と一致するわけではありません.(3) 詳細情報として試験管内・動物実験の情報も掲載してありますが,この情報をヒトに直接当てはめることはできません.有効性については,ヒトを対象とした研究情報が重要です.(4) 医療機関を受診している方は,健康食品を摂取する際に医師へ相談することが大切です.「健康食品」を利用してもし体調に異常を感じたときは、直ぐに摂取を中止して医療機関を受診し,最寄りの保健所にもご相談下さい.

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項 目

内 容

名称

ピペリン [英]Piperine [学名]-

概要

ピペリンは、コショウ属の植物に広く分布するピリジンアルカロイドの一つで、黒コショウ (Piper nigrum) の辛味の主成分であり、酸分解によりピペリン酸とピペリジンになる。カレー粉の香辛料として使用されるヒハツ (Piper longum) にも含まれる。


●有効性
俗に、「冷えによい」「高血圧によい」「ダイエットによい」などと言われるが、人に対しては信頼できる十分な情報が見当たらない。


●安全性
信頼できる十分な情報は見当たらない。



▼他の素材はこちら



法規・制度

-

成分の特性・品質

主な成分・性質

・分子量285.34、C17H19NO3。黒コショウに6〜9%、ヒハツに4〜6%含まれる (32) 。

分析法

・市販製品中のピペリンを超高速液体クロマトグラフィー (UHPLC) にて分析した報告がある (2012261577) 。

有効性








循環器・
呼吸器


調べた文献の中に見当らない。


消化系・肝臓

調べた文献の中に見当らない。

糖尿病・
内分泌

調べた文献の中に見当らない。

生殖・泌尿器

調べた文献の中に見当らない。

脳・神経・
感覚器

調べた文献の中に見当らない。

免疫・がん・
炎症

調べた文献の中に見当らない。

骨・筋肉

調べた文献の中に見当らない。

発育・成長

調べた文献の中に見当らない。

肥満

調べた文献の中に見当らない。

その他

調べた文献の中に見当らない。





試験管内・
動物他での
評価

調べた文献の中に見当らない。



安全性

危険情報

<一般>
・安全性に関して信頼できる十分な情報が見当たらない。
<妊婦・授乳婦>
・安全性に関して信頼できる十分な情報が見当たらない。
<小児>
・安全性に関して信頼できる十分な情報が見当たらない。

禁忌対象者

調べた文献の中に見当たらない。

医薬品等との
相互作用

<ヒト試験>
・健康な成人男性8名 (20〜26歳、インド) を対象とした単盲検クロスオーバー無作為化プラセボ対照試験において、クルクミン2 gとピペリン20 mgを併用させたところ、クルクミンの血中濃度 (Cmax、AUC) が増加した (PMID:9619120)
・健康な成人6名 (平均25.8歳、インド) を対象としたオープンラベルクロスオーバー試験において、野菜スープとともにコショウ1 gを摂取させ、30分後にフェニトイン (抗てんかん薬:CYP2C9、CYP2C19基質) 300 mgを服用させたところ、フェニトインの血中濃度 (AUC、Cmax) が上昇し、Tmaxが短縮、クリアランスが低下した (PMID:11808866)
<動物・試験管内>
・動物実験 (ラット) において、ピペリンの摂取はドンペリドン (健胃薬:CYP3A4基質) の消失速度定数、全身クリアランスを減少させ、血中濃度 (Cmax、AUC) を増加させた (PMID:28459658)
・動物実験 (ラット) において、ピペリンの摂取はナテグリニド (糖尿病治療薬:CYP2C9、CYP3A4基質) の血中濃度を増加させ、血糖降下作用を増強した (PMID:22753154)
・動物実験 (マウス) において、ピペリンの摂取はイブプロフェン (解熱鎮痛薬:CYP2C9基質) の血中濃度を増加させ、鎮痛作用を増強した (PMID:22029226)
・動物実験 (ラット) において、クルクミンとピペリンの併用は、クルクミンの血中濃度 (AUC、Cmax) に影響を及ぼさなかったが、Tmaxを延長、排出半減期を短縮、クリアランスを低下させた (PMID:9619120)
・in vitro試験 (ヒト酵素タンパク) において、ピペリンはCYP1A2、CYP3A4活性を強く阻害し、CYP2C9、CYP2D6活性をわずかに阻害した (PMID:27821437)
・in vitro試験 (ヒト由来細胞) において、ピペリンはCYP3A4、P糖タンパク質の発現を誘導した (PMID:27821437)
・in vitro試験 (ラット回腸) において、ピペリンはドンペリドン (制吐薬:CYP3A4基質) の腸透過性 (Papp、Peff) を増加させた (PMID:28459658)
・in vitro 試験 (LS-180V細胞) において、ピペリンはP糖タンパク質活性を阻害したが、ピペリンによる48時間事前処理はP糖タンパク質活性を亢進した (PMID:20118549)
・in vitro試験 (Caco-2細胞) において、ピペリンはP糖タンパク質活性を阻害した (PMID:12130727)
・in vitro試験 (ヒト肝ミクロソーム) において、ピペリンは、CYP3A4活性を阻害した (PMID:12130727)
・動物実験 (マウス) において、ピペリンの摂取は、フェニトイン (抗てんかん薬:CYP2C9、CYP2C19基質) の血中濃度 (AUC) を上昇させた (PMID:11808866)
・動物実験 (ラット) において、ピペリンの摂取は、静脈投与したフェニトイン (抗てんかん薬:CYP2C9、CYP2C19基質) の血中濃度 (AUC) を上昇させた (PMID:11808866)

動物他での
毒性試験

1. LD50 (半数致死量)
・ピペリンを投与:ラット経口514 mg/kg、マウス経口330 mg/kg (91) 。
2. TDLo (最小中毒量)
・ピペリンを投与:ラット経口100 mg/kg、5 mg/kg、ラット経口 (間欠的) 3.5 g/kg/7日、150 mg/kg/30日、300 mg/kg/30日、1.6 mg/kg/14日、140 mg/kg/4週、105 mg/kg/3週、マウス経口 (間欠的) 228 mg/kg/5日、456 mg/kg/10日、5.6 mg/kg/5日、11.25 mg/kg/5日、22.5 mg/kg/5日、3.5 g/kg/10週、5.6 g/kg/16週、287 mg/kg/2日、574 mg/kg/2日、1.15 g/kg/2日、ハムスター経口 (間欠的) 3 g/kg/15週、5.25 g/kg/15週 (91) 。
3. その他
・動物実験 (雌ラット、雌マウス) において、ピペリンの投与は繁殖毒性を示す (91) 。
・in vitro試験 (ラット脳細胞) において、選択的細胞毒性を示した (PMID:9331976)

AHPAクラス分類
及び勧告

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総合評価

安全性

・信頼できる十分なデータは見当たらない。

有効性

(注:下記の内容は、文献検索した有効性情報を抜粋したものであり、その内容を新たに評価したり保証したりしたものではありません。)
・信頼できる十分なデータは見当たらない。

参考文献

(32) 生化学辞典 第4版 東京化学同人生化学辞典
(91) Registry of Toxic Effects of Chemical Substances (RTECS)
(2012261577) 千葉県衛生研究所年報. 2010; (59):70-3.
(PMID:9331976) Biol Pharm Bull. 1997 Sep;20(9):958-61.
(PMID:28459658) J Pharm Pharm Sci. 2017;20:28-37.
(PMID:27821437) Drug Metab Dispos. 2017 Jan;45(1):49-55.
(PMID:23707768) Toxicol Appl Pharmacol. 2013 Oct 1;272(1):96-107.
(PMID:22753154) Arzneimittelforschung. 2012 Aug;62(8):384-8.
(PMID:22029226) Arzneimittelforschung. 2011;61(9):506-9.
(PMID:20118549) Biol. Pharm. Bull. 2010;33(2):255-259.
(PMID:12130727) J Pharmacol Exp Ther. 2002 Aug;302(2):645-50.
(PMID:9619120) Planta Med. 1998 May;64(4):353-6.
(PMID:11808866) Eur J Drug Metab Pharmacokinet. 2001;26(4):241-7.

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