健康食品等の素材情報データベース

注意!(1) データの無断転用,引用、商用目的の利用は厳禁.(2) 以下の情報は現時点(最終更新日時)で調査できた素材の科学論文情報です. 実際に販売されている商品に以下の素材が含まれているとしても,その安全性・有効性がここに紹介した情報と一致するわけではありません.(3) 詳細情報として試験管内・動物実験の情報も掲載してありますが,この情報をヒトに直接当てはめることはできません.有効性については,ヒトを対象とした研究情報が重要です.(4) 医療機関を受診している方は,健康食品を摂取する際に医師へ相談することが大切です.「健康食品」を利用してもし体調に異常を感じたときは、直ぐに摂取を中止して医療機関を受診し,最寄りの保健所にもご相談下さい.

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項 目

内 容

名称

β-クリプトキサンチン [英]Beta-cryptoxanthin、(3R)-β,β-caroten-3-ol、cryptoxanthol、caricaxanthin、hydroxy-β-carotene、β-caroten-3-ol、all-trans-cryptoxanthin [学名]-

概要

β-クリプトキサンチンは、アスタキサンチン、ゼアキサンチンなどの黄色カロテノイドであるキサントフィルに分類される。ヒドロキシβ-カロテンともいわれ、生体内でビタミンAの供給源となる。パパイヤや温州みかんなどの柑橘系の果物の皮に多く含まれている。


●有効性
俗に、「骨粗鬆症によい」「免疫力を高める」「美肌効果がある」「糖尿病によい」となどと言われているが、人においては信頼できる十分な情報が見当たらない。


●安全性
ヒトでの安全性について欧州食品安全機関 (EFSA) は、β-クリプトキサンチンは毒性試験において変異原性、染色体異常誘発を認めず、動物試験においても有害な作用を認めなかったという報告を基に、目安量 (Adequate Intake) を設定していない。しかしながら、ヒトがサプリメントとして摂取した場合の安全性については信頼できるデータが見当たらない。



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法規・制度

■食薬区分
「専ら医薬品として使用される成分本質 (原材料) 」にも「医薬品的効能効果を標ぼうしない限り医薬品と判断しない成分本質 (原材料) 」にも該当しない。

成分の特性・品質

主な成分・性質

・C40H56O、分子量 (MW) 552.87。融点169℃。
レチノール活性当量に換算する際は、β-クリプトキサンチン (μg) x 1/24で算出する。

分析法

・柑橘類中のβ-クリプトキサンチンをLC-MS法にて測定した報告がある (PMID: 17300198)
・ヒト赤血球中のβ-クリプトキサンチンをHPLC - diode array detection (DAD) - atmospheric pressure chemical ionization (APCI) /MS法にて測定した報告がある (PMID: 18638443)

有効性








循環器・
呼吸器


調べた文献の中に見当たらない。


消化系・肝臓

調べた文献の中に見当たらない。

糖尿病・
内分泌

調べた文献の中に見当たらない。

生殖・泌尿器

調べた文献の中に見当たらない。

脳・神経・
感覚器

メタ分析
・2007年2月までを対象に、7つのデータベースで検索できた前向きコホート研究8報について検討したメタ分析において、ビタミンA (3報) 、ビタミンC (4報) 、ビタミンE (3報) 、亜鉛 (4報) 、ルテイン+ゼアキサンチン (6報) 、α-カロテン (4報) 、β-カロテン (4報) 、β-クリプトキサンチン (4報) 、リコピン (4報) の摂取量は、初期加齢黄斑変性の発症リスクとの関連は認められなかった (PMID:17923720)
・2013年4月までを対象に、2つのデータベースで検索できたコホート研究または症例対照研究8報について検討したメタ分析において、食事由来のビタミンA (3報) 、α-カロテン (2報) 、β-カロテン (6報) 、β-クリプトキサンチン (3報) 、ルテイン (4報) 、リコピン (3報) の摂取量は、パーキンソン病の発症リスクとの関連は認められなかった (PMID:24356061)

免疫・がん・
炎症

メタ分析
・2007年9月までを対象に、11のデータベースで検索できた観察研究16報について検討したメタ分析において、食事由来の総カロテノイド (8報) 、α-カロテン (8報) 、β-クリプトキサンチン (8報) 、リコピン (9報) 、ルテイン+ゼアキサンチン (5報) の摂取量が多いと肺がんリスク (発症または死亡) が低かったが、β-カロテン (11報) 、ルテイン (4報) の摂取量との関連は認められなかった (PMID:18689373)
・2014年5月までを対象に、2つのデータベースで検索できた症例対照研究またはコホート研究16報について検討したメタ分析において、β-クリプトキサンチンの摂取量が多いと、口腔咽頭がんおよび喉頭がん (各2報) の発症リスクが低かった (PMID:25873578)
・2011年8月までを対象に、1つのデータベースで検索できた前向き観察研究24報について検討したメタ分析において、食事由来のβ-カロテン (10報) の摂取量が多いと乳がん発症リスクが低かったが、総カロテノイド (3報) 、α-カロテン (6報) 、β-クリプトキサンチン (6報) 、リコピン (7報) 、ルテイン+ゼアキサンチン (5報) の摂取量およびサプリメントからのβ-カロテン摂取量 (2報) との関連は認められなかった (PMID:22760559)
・2011年5月までを対象に、3つのデータベースで検索できた観察研究33報について検討したメタ分析において、コホート研究では食事由来のα-カロテン (6報) 、症例対照研究では食事由来のα-カロテン (10報) 、ルテイン+ゼアキサンチン (11報) 、リコピン (10報) および総β-カロテン (25報) 摂取量が多いと乳がん発症リスクが低かったが、いずれも試験によるばらつきが大きく、β-クリプトキサンチン (コホート研究6報、症例対照研究9報) の摂取量との関連は認められなかった (PMID:21901390)
その他
・コホート研究11報 (北米、ヨーロッパ) のプール解析において、食事由来のカロテノイド (α-カロテン、β-カロテン、β-クリプトキサンチン、リコピン、ルテイン+ゼアキサンチン) の摂取は、大腸がん発症リスクと関連が認められなかった (PMID:17158857)

骨・筋肉

メタ分析
・2016年5月までを対象に2つのデータベースで検索できた観察研究5報 (コホート研究3報、症例対照研究2報) について検討したメタ分析において、食事からのβ-カロテン摂取は股関節骨折リスク低下と関連が認められたが、試験によるばらつきが大きかった。一方、α-カロテン、β-クリプトキサンチン、リコピン、ルテイン/ゼアキサンチン、総カロテノイド (各2報) 摂取量との関連は認められなかった (PMID:27911854)

発育・成長

調べた文献の中に見当たらない。

肥満

RCT
・軽度〜中等度肥満の男性26名 (試験群13名、平均45.5±7.9歳、日本) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ対照試験において、温州みかん由来β-クリプトキサンチン0.25 mg×2回/日を12週間摂取させたところ、腹腔内脂肪面積、皮下脂肪面積、体重、空腹時血糖値、HbA1c値の低下が認められたが、ウエスト径、血中トリグリセリド値に影響は認められなかった (2008181005) 。

その他

調べた文献の中に見当たらない。





試験管内・
動物他での
評価

調べた文献の中に見当たらない。



安全性

危険情報

<一般>
・通常の食品として摂取する場合には安全と思われるが、サプリメントなど濃縮物として摂取する場合の安全性に関して信頼できる十分な情報が見当たらない。
<妊婦・授乳婦>
・サプリメントなど濃縮物として摂取する場合の安全性に関して信頼できる十分な情報が見当たらない。
<小児>
・サプリメントなど濃縮物として摂取する場合の安全性に関して信頼できる十分な情報が見当たらない。

禁忌対象者

調べた文献の中に見当たらない。

医薬品等との
相互作用

調べた文献の中に見当たらない。

動物他での
毒性試験

調べた文献の中に見当たらない。

AHPAクラス分類
及び勧告

-

総合評価

安全性

・通常の食品として摂取する場合には安全と思われるが、サプリメントなど濃縮物として摂取する場合の安全性に関して信頼できる十分な情報が見当たらない。

有効性

(注:下記の内容は、文献検索した有効性情報を抜粋したものであり、その内容を新たに評価したり保証したりしたものではありません。)
・調べた文献の中に見当たらない。

参考文献

(101) The MERCK INDEX thirteen edition
(2008181005) 薬理と治療 2008 36(3) 247-53
(PMID:17300198) J Agric Food Chem. 2007 Mar 21;55(6):2356-68.
(PMID:18638443) Anal Biochem. 2008 Oct 1;381(1):129-34.
(PMID:17158857) Am J Epidemiol. 2007 Feb 1;165(3):246-55.
(PMID:17923720) BMJ. 2007 Oct 13;335(7623):755. Epub 2007 Oct 8.
(PMID:18689373) Am J Clin Nutr. 2008 Aug;88(2):372-83.
(PMID:24356061) Neuroepidemiology. 2014;42(1):25-38.
(PMID:25873578) Cancer Epidemiol Biomarkers Prev. 2015 Jul;24(7):1003-11.
(PMID:22760559) Am J Clin Nutr. 2012 Aug;96(2):356-73.
(PMID:21901390) Breast Cancer Res Treat. 2012 Jan;131(1):239-53
(PMID:27911854) Oncotarget. 2017 Jan 10;8(2):2391-2399.

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