 |
 |
【ヒト試験】
研究1:健常成人男性8名を対象に、難消化性デキストリンを35 g/日で5日間連続摂取したところ、糞便重量、排便回数の増加が見られた。また便秘傾向にある健常成人30名に難消化性デキストリンを5〜10 g/日にて5日間連続摂取を行ったところ、排便状態の改善が見られた(1)。
研究2:健常成人56名を対象に、難消化性デキストリン含有甘藷若葉青汁粉末飲料 (通の青汁) を1日11.4 g (難消化性デキストリン由来の食物繊維として5.1 g) 、2週間にわたり摂取させたところ、排便回数および排便目安量が有意に増加した(2)。
出典:
(1) 栄養学雑誌、Vol.51 No.1 31〜37 (1993)
(2) 薬理と治療、Vol.35 No.4 399〜405(2007)
【動物・その他の試験】
研究1:ラットに難消化性デキストリン (食物繊維として1.8g)を経口投与後72時間にわたり糞便を採取し、糞便中の総糖量から排泄率を測定した。その結果、難消化性デキストリンの糞便への排泄率は約36%であった(1)。
研究2:ラットを難消化性デキストリン5%添加飼料で4週間飼育した後、消化管通過時間を測定した。その結果、難消化性デキストリン摂取群の消化管通過時間は非摂取群と比較して有意に短縮された(1)。
研究3:ラットに難消化性デキストリン水溶液を飲料水として連続投与し糞便乾燥重量および摘出した盲腸の重量、内容物のpH、短鎖脂肪酸量を測定した。その結果、対照群と比較して難消化性デキストリン連続摂取群では乾燥糞便重量の増加、内容物込みの盲腸重量の増加、pHの低下、短鎖脂肪酸量の増加が認められた(2)。
出典:
(1) 食品衛生学雑誌、33,557-562(1992)
(2) 日本栄養・食糧学会誌、44,471-478(1991)
|
 |