健康食品等の素材情報データベース

注意!(1) データの無断転用,引用、商用目的の利用は厳禁.(2) 以下の情報は現時点(最終更新日時)で調査できた素材の科学論文情報です. 実際に販売されている商品に以下の素材が含まれているとしても,その安全性・有効性がここに紹介した情報と一致するわけではありません.(3) 詳細情報として試験管内・動物実験の情報も掲載してありますが,この情報をヒトに直接当てはめることはできません.有効性については,ヒトを対象とした研究情報が重要です.(4) 医療機関を受診している方は,健康食品を摂取する際に医師へ相談することが大切です.「健康食品」を利用してもし体調に異常を感じたときは、直ぐに摂取を中止して医療機関を受診し,最寄りの保健所にもご相談下さい.

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項 目

内 容

名称

ライチ、レイシ (茘枝) [英]Lychee [学名]Litchi chinensis Sonn.

概要

ライチ (レイシ(茘枝)) は中国原産のムクロジ科の常緑小高木で高さ5〜10 m程度に生長する。果実は生食の他、缶詰、乾果に加工、香辛料、シロップ漬けなどに利用されている。 俗に、「美肌効果がある」「動脈硬化を予防する」「血糖値を下げる」などと言われているが、ヒトでの有効性に関する十分な情報が見当たらない。安全性については、通常の食品として摂取する場合はおそらく安全であるが、サプリメントなど濃縮物として摂取する場合の安全性に関して信頼できる十分な情報が見当たらない。その他、詳細については「すべての情報を表示」を参照。

法規・制度

・レイシ果実・種子は「医薬品的効能効果を標ぼうしない限り医薬品と判断しない成分本質 (原材料) 」に区分される (30) 。

成分の特性・品質

主な成分・性質

・サポニン、タンニン、フラボノイド配糖体、ポリフェノール類などを含む (29) (PMID:21287989)

分析法

・種子に含まれるフラボノイド配糖体をHPLCによって分析した報告がある (PMID:21287989)

有効性








循環器・
呼吸器


・長距離ランナーの成人男性20名 (試験群10名、平均20.6±1.3歳、日本) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、フラバノール高含有ライチ抽出物50 mg×2/日を2ヶ月間、トレーニングとともに摂取させたところ、安静時の心拍数 の低下が認められた。一方、その他の血液検査値 (ヘモグロビン、赤血球、NO、コルチゾール、LDH、CPK、CRP、IL-6、IL-10、TGF-β、ORACなど) に影響は認められなかった(PMID:21780209)


消化系・肝臓

調べた文献の中に見当たらない。

糖尿病・
内分泌

調べた文献の中に見当たらない。

生殖・泌尿器

調べた文献の中に見当たらない。

脳・神経・
感覚器

調べた文献の中に見当たらない。

免疫・がん・
炎症

調べた文献の中に見当たらない。

骨・筋肉

調べた文献の中に見当たらない。

発育・成長

調べた文献の中に見当たらない。

肥満

調べた文献の中に見当たらない。

その他

調べた文献の中に見当たらない。





試験管内・
動物他での
評価

調べた文献の中に見当たらない。

安全性

危険情報

<一般>
・通常の食品に含まれる量を摂取する場合、おそらく安全であるが、サプリメントなど濃縮物として摂取する場合の安全性に関して信頼できる十分な情報が見当たらない 。
<妊婦・授乳婦>
・通常の食品に含まれる量を摂取する場合、おそらく安全であるが、サプリメントなど濃縮物として摂取する場合の安全性に関して信頼できる十分な情報が見当たらない 。
<小児>
・インドやベトナムの子どもの間で発生している原因不明の急性脳症について、流行時期や場所がライチの産地や収穫時期 (4〜7月) と重なることから、その関連の可能性が指摘されており、種子に含まれるmethylenecyclopropylglycineまたはmethylenecyclopropylalanineが原因と考えられる (PMID:25632950) (101) (102) (103) 。
<その他>
・カバノキ、キク科植物の花粉、ラテックス、ヒマワリの種、ヨモギにアレルギーがある人は交差反応を起こす可能性がある (94) 。
・自己免疫疾患の人は、症状を悪化させる可能性がある (94) 。
・糖尿病の人は、低血糖をおこす可能性がある (94) 。
・血糖コントロールに影響する可能性があるため、外科的手術の少なくとも2週間前には摂取を中止した方がよい (94) 。
<被害事例>
【ライチ摂取によるアレルギー被害】
・キク科植物の花粉にアレルギーをもち、ヒマワリの種に対してアナフィラキシー症状を発症した経験のある23歳女性 (ドイツ) が、生ライチ果実2〜3個を摂取したところ、口唇およびのどの掻痒、腫れ、呼吸困難を生じた。プリックテストおよびEAST (Enzyme allergosorbent test) の結果、ライチに含まれるプロフィリンが原因のアレルギーと診断された (PMID:8556556)
・りんご、バナナに対してアレルギー症状を発症した経験のある33歳女性 (インド) が、ライチ果実を摂取したところ (摂取量不明) 、蕁麻疹、瞼の血管性浮腫、喘鳴を生じ、エピネフリンとステロイドの静脈注射によって回復した (PMID:16409262)
・パセリアレルギーをもつ26歳男性 (ドイツ) が、ライチ果実を摂取したところ (摂取量不明) 、15分以内に掻痒、全身性蕁麻疹、口唇および舌の血管性浮腫、呼吸困難などの症状を呈した。BAT (好塩基球活性化試験) 、CAST (細胞抗原刺激試験) 、プリックテストの結果、ライチアレルギーと診断された (PMID:17583110)
・キク科植物の花粉およびヒマワリの種にアレルギーをもつ患者2名 (スペイン、性別、年齢等不明) が、ライチ果実を摂取したところ (摂取量不明) 、アナフィラキシーを起こした。プリックテストの結果、ライチアレルギーと診断された (PMID:17484730)
・季節性アレルギー性鼻炎と結膜炎をもつ34歳女性 (イタリア) が、生ライチ果実を摂取したところ (摂取量不明) 、蕁麻疹、クインケ浮腫、気管支痙攣を生じた。スクラッチテストの結果、ライチアレルギーと診断された (PMID:7493480)
・アトピー性皮膚炎と季節性花粉症の既往歴がある12歳女性 (ドイツ) が、生ライチ果実を摂取したところ (摂取量不明) 、30分後に口唇の腫れ、掻痒、全身性蕁麻疹、呼吸困難を発症、また、フルーツカクテルケーキ1切れを摂取したところ、10分後にかゆみ、全身性蕁麻疹、鼻結膜炎、呼吸困難を発症し、プリックテストおよびCASTの結果ライチアレルギーと診断された (PMID:12000501)
・ヨモギ花粉症をもつ30歳女性 (日本) が、ライチを摂取したところ (摂取量等不明) 、口腔アレルギー症候群、全身蕁麻疹、呼吸困難、腹痛、下痢、下血を生じ、2年後に市販のカレールー2種を用いたカレーを摂取したところ (摂取量等不明) 、同様の症状を生じたため受診。プリックテストの結果、ライチおよびカレールーに含まれていた複数のスパイス (クミン、ディル、パセリ、セロリ、コリアンダー、フェンネル、アジョワン、Bマスタード、パプリカ) に対して陽性を示し、これらを原因とするアナフィラキシーショックと診断された (2007119508) 。

禁忌対象者

調べた文献の中に見当たらない。

医薬品等との
相互作用

<理論的に考えられる相互作用>
・抗糖尿病薬や血糖を下げる作用を持つハーブやサプリメントとの併用は、低血糖をおこす可能性がある (94) 。
・免疫抑制剤との併用は、免疫抑制療法を妨げる可能性がある (94) 。

動物他での
毒性試験

調べた文献の中に見当たらない。

AHPAクラス分類
及び勧告

・参考文献中に記載なし (22) 。

総合評価

安全性

・通常の食品に含まれる量を摂取する場合、おそらく安全であるが、サプリメントなど濃縮物として摂取する場合の安全性に関して信頼できる十分な情報が見当たらない。

有効性

(注:下記の内容は、文献検索した有効性情報を抜粋したものであり、その内容を新たに評価したり保証したりしたものではありません。)
・調べた文献の中に見当たらない。

参考文献

(22) メディカルハーブ安全性ハンドブック 第2版 東京堂出版 林真一郎ら 監訳
(30) 「医薬品の範囲に関する基準」 (別添2、別添3、一部改正について)
(29) 牧野和漢薬草大図鑑 北隆館
(35) 新訂 牧野新日本植物図鑑 北隆館
(91) Registry of Toxic Effects of Chemical Substances (RTECS)
(94) Natural Medicines
(PMID:21287989) J Agric Food Chem. 2011 Feb 23;59(4):1205-9.
(PMID:8556556) Clin Exp Allergy. 1995 Oct;25(10):1018-23.
(PMID:16409262)Int J Dermatol. 2005 Dec;44(12):996-8.
(PMID:17583110) J Investig Allergol Clin Immunol. 2007;17(3):199-201.
(PMID:17484730) Allergy. 2007 Aug;62(8):962-3. Epub 2007 Apr 30.
(PMID:7493480) Contact Dermatitis. 1995 Jul;33(1):67.
(PMID:12000501) Pediatr Allergy Immunol. 2002 Feb;13(1):64-7.
Emerg Infect Dis. 2012; 18(11): 1817-24.
Scientific Correspondence. 2014; 106 (9): 1184-5.
Scientific Correspondence. 2014; 107(4): 570-1.
(PMID:25632950) MMWR Morb Mortal Wkly Rep. 2015 Jan 30;64(3):49-53.
(2007119508) 日本皮膚科学会雑誌 116巻13号 Page2212-2217(2006.12)
(101) 基原植物事典
(102) 世界の食用植物文化図鑑
(PMID:21780209) Phytother Res. 2011 25(10):1486-93.

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