健康食品等の素材情報データベース

注意!(1) データの無断転用,引用、商用目的の利用は厳禁.(2) 以下の情報は現時点(最終更新日時)で調査できた素材の科学論文情報です. 実際に販売されている商品に以下の素材が含まれているとしても,その安全性・有効性がここに紹介した情報と一致するわけではありません.(3) 詳細情報として試験管内・動物実験の情報も掲載してありますが,この情報をヒトに直接当てはめることはできません.有効性については,ヒトを対象とした研究情報が重要です.(4) 医療機関を受診している方は,健康食品を摂取する際に医師へ相談することが大切です.「健康食品」を利用してもし体調に異常を感じたときは、直ぐに摂取を中止して医療機関を受診し,最寄りの保健所にもご相談下さい.

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項 目

内 容

名称

クエン酸 [英]Citric acid [学名]-

概要

クエン酸は、レモンやライム、グレープフルーツダイダイなどの柑橘類に多く含まれ、爽快な酸味を呈する成分である。ヒドロキシカルボン酸のひとつであるα-ヒドロキシ酸の一種で、生体内では、代謝 (クエン酸回路) の中間体としてエネルギー産生において中心的な役割を果たしている。健康食品に使用されるヒドロキシクエン酸は、クエン酸誘導体で、ガルシニア・カンボジアに多く含まれる。


●有効性
俗に、「疲労回復によい」「筋肉や神経の疲労予防によい」「ダイエット効果がある」「脂肪の燃焼を高める」などと言われているが、情報の信頼性が高いとされる研究方法で検討した報告は見当たらない、もしくは現時点で十分ではない。


●安全性
通常の食品に含まれる量を摂取する場合はおそらく安全であるが、サプリメントなどの濃縮物を摂取する場合の安全性に関して、信頼できる十分な情報は見当たらない。



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法規・制度

■食薬区分
・クエン酸 (クエン酸マグネシウム) :「医薬品的効能効果を標ぼうしない限り医薬品と判断しない成分本質 (原材料) 」に該当する。

■食品添加物
・指定添加物
クエン酸:酸味料
クエン酸イソプロピル:酸化防止剤
クエン酸三エチル:香料、乳化剤
クエン酸一カリウム、クエン酸三カリウム:調味料
クエン酸カルシウム:調味料、強化剤、製造用剤
クエン酸三ナトリウム:酸味料、調味料
クエン酸第一鉄ナトリウム、クエン酸鉄、クエン酸鉄アンモニウム:強化剤

成分の特性・品質

主な成分・性質

・クエン酸:分子式C6H8O7、分子量192.13。
・Ca2+、Fe3+とキレートを作る (32) 。
・ヒドロキシカルボン酸のひとつであるα-ヒドロキシ酸の一種である (32) 。
・ヒドロキシクエン酸:分子式C6H8O8、分子量208.12。

分析法

・食品中のクエン酸をエステル化後GCにより分析した報告がある (1973019486) 。

有効性








循環器・
呼吸器


調べた文献の中に見当たらない。


消化系・肝臓

調べた文献の中に見当たらない。

糖尿病・
内分泌

調べた文献の中に見当たらない。

生殖・泌尿器

調べた文献の中に見当たらない。

脳・神経・
感覚器

調べた文献の中に見当たらない。

免疫・がん・
炎症

調べた文献の中に見当たらない。

骨・筋肉

調べた文献の中に見当たらない。

発育・成長

調べた文献の中に見当たらない。

肥満

調べた文献の中に見当たらない。

その他

RCT:日本
・健康な成人18名 (平均36.1±9.9歳、日本) を対象とした二重盲検クロスオーバー無作為化プラセボ対照試験において、クエン酸1,350 mg×2回/日もしくはL-カルニチン500 mg×2回/日を7日間摂取し、8日目の朝に75 gグルコースと同時にクエン酸1,350 mgもしくはL-カルニチン500 mgを摂取させ2時間の運動 (エルゴメーター) を2回 (計4時間) 行わせたところ、クエン酸群で運動直後の疲労度 (VAS) の減少が認められた。一方、L-カルニチン群には影響は認められず、いずれの群も運動パフォーマンス (最大速度) には影響は認められなかった (PMID:18299720)
・疲労を自覚している健康な成人24名 (20〜60歳、日本) を対象とした二重盲検クロスオーバー無作為プラセボ対照試験において、レモン果汁飲料100 mL (レモンクエン酸2,700 mg含有) /日を8日間摂取させたところ、疲労度 (VAS) 12項目中1項目 (退屈度) の減少が認められた。一方、作業効率 (ATMT、内田クレペリン検査) に影響は認められなかった (2008048733) 。
・疲労を自覚している健康な成人625名 (試験群328名、平均37.7±7.8歳、日本) を対象とした二重盲検無作為プラセボ対照試験において、レモン果汁飲料100 mL (レモンクエン酸2,700 mg含有) /日を28日間摂取させたところ、疲労度 (VAS) 12項目中6項目 (全体的疲労感、身体的疲労感、緊張度、退屈度、空腹感、イライラ感) の減少と生活状況 (VAS) 3項目中1項目 (運動量) の低下が認められた (2008048734) 。





試験管内・
動物他での
評価

-



安全性

危険情報

<一般>
・通常の食品に含まれる量を摂取する場合はおそらく安全であるが、サプリメントなどの濃縮物を摂取する場合の安全性に関して、信頼できる情報は見当たらない。
<妊婦・授乳婦>
・サプリメントなどの濃縮物を摂取する場合の安全性に関して、信頼できる十分な情報は見当たらない。
<小児>
・サプリメントなど濃縮物として摂取する場合の安全性に関して、信頼できる十分な情報は見当たらない。
<被害事例:国内>
・11歳女児 (日本) が、発熱のため食事を摂取できず、スポーツドリンクのみ2 L/日、1週間程度摂取していたところ、CRPの著明高値および低カリウム血症を認め、スポーツドリンクに添加されていたクエン酸の多量摂取が主な原因と考えられる代謝性アルカローシスを呈した急性肺炎と診断された (2011110326) 。
・精神疾患のある40代男性 (日本) が、20〜30倍に希釈する必要がある飲料の原液800 mL (クエン酸約90 g含有) を摂取して意識を失い、救急搬送された。血液pH、血圧、カルシウムイオン濃度の低下が認められ、加療したが代謝性アシドーシス、低血圧の状態から改善せず20時間後に死亡した (PMID:26594004)
<被害事例:海外>
ヒドロキシクエン酸を含むサプリメント500mg/日を5日/週、1年間摂取していた38歳の肥満女性 (アメリカ) が、数日前よりラニチジン (消化性潰瘍用剤) 150 mg/日、頓服でヒドロコドン/アセトアミノフェン (鎮痛薬合剤) 5 mg/500 mgを服用したところ、腹痛、吐き気、嘔吐などの症状を訴え、医療機関を受診。サプリメント摂取中止および人工透析により回復したため、当該製品との因果関係が疑われる腎障害と診断された (PMID:21531369)

禁忌対象者

調べた文献の中に見当たらない。

医薬品等との
相互作用

調べた文献の中に見当たらない。

動物他での
毒性試験

1.LD50 (半数致死量)
・クエン酸を投与:ラット経口 3,000 mg/kg (91) .。
・クエン酸を投与:マウス経口 5,040 mg/kg (91) 。
・クエン酸水和物を投与:マウス経口 5,790 mg/kg (91) 。
2.TDLo (最小中毒量)
・クエン酸を投与:ラット経口 (間欠的) 9.3 g/kg/15日、18.6 g/kg/30日、12.6 g/kg/21日 (91) 。

AHPAクラス分類
及び勧告

-

総合評価

安全性

・通常の食品に含まれる量を摂取する場合はおそらく安全であるが、サプリメントなどの濃縮物を摂取する場合の安全性に関して、信頼できる十分な情報は見当たらない。

有効性

(注:下記の内容は、文献検索した有効性情報を抜粋したものであり、その内容を新たに評価したり保証したりしたものではありません。)
・情報の信頼性が高いとされる研究方法で検討した報告は見当たらない、もしくは現時点で十分ではない。

参考文献

(91) Registry of Toxic Effects of Chemical Substances (RTECS).
(2011110326) 日本小児科学会雑誌.2010;114(11):1757.
(PMID:26594004) Leg Med (Tokyo). 2015 Nov;17(6):532-4.
(32) 生化学辞典 第4版 化学同人
(1973019486) 日本食品工業学会誌. 1972:19(2):62-69.
(2008048733) 薬理と治療. 2007:35(7):809-19.
(2008048734) 薬理と治療. 2007:35(7):821-8.
(PMID:18299720) J Clin Biochem Nutr. 2007 Nov:41(3):224-30.
(31) 理化学辞典 第5版 岩波書店

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