健康食品等の素材情報データベース

注意!(1) データの無断転用,引用、商用目的の利用は厳禁.(2) 以下の情報は現時点(最終更新日時)で調査できた素材の科学論文情報です. 実際に販売されている商品に以下の素材が含まれているとしても,その安全性・有効性がここに紹介した情報と一致するわけではありません.(3) 詳細情報として試験管内・動物実験の情報も掲載してありますが,この情報をヒトに直接当てはめることはできません.有効性については,ヒトを対象とした研究情報が重要です.(4) 医療機関を受診している方は,健康食品を摂取する際に医師へ相談することが大切です.「健康食品」を利用してもし体調に異常を感じたときは、直ぐに摂取を中止して医療機関を受診し,最寄りの保健所にもご相談下さい.

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項 目

内 容

名称

イチジク (無花果) 、トウガキ [英]Fig、Caricae Fructus、Feigen、Figs、Higuera [学名]Ficus carica L.

概要

イチジクは、アジア原産のクワ科の落葉低木。高さ3〜6 m程度に生長する。成熟した果実が食用として利用されている。

●有効性
俗に、「便秘によい」「気管支炎によい」「糖尿病によい」「脂質異常症によい」などと言われているが、人においては信頼できる十分な情報が見当たらない。


●安全性
生または乾燥果実を通常の食品に含まれる量で使用する場合はおそらく安全であるが、妊娠中・授乳中に葉および果実の過剰摂取は信頼できる十分な情報が見当たらないため使用を避ける。葉はソラレンを含むため、光線過敏症が生じる可能性がある。



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法規・制度

■食薬区分
・花托、根、葉:「医薬品的効能効果を標ぼうしない限り医薬品と判断しない成分本質 (原材料) 」に該当する。

成分の特性・品質

主な成分・性質

・葉はソラレン、β-シトステロース、ベルガプテン、タラキサステロールなどを含む (94) 。

分析法

-

有効性








循環器・
呼吸器


調べた文献の中に見当たらない。


消化系・肝臓

調べた文献の中に見当たらない。

糖尿病・
内分泌

調べた文献の中に見当たらない。

生殖・泌尿器

調べた文献の中に見当たらない。

脳・神経・
感覚器

調べた文献の中に見当たらない。

免疫・がん・
炎症

調べた文献の中に見当たらない。

骨・筋肉

調べた文献の中に見当たらない。

発育・成長

調べた文献の中に見当たらない。

肥満

調べた文献の中に見当たらない。

その他

調べた文献の中に見当たらない。





試験管内・
動物他での
評価

調べた文献の中に見当たらない。



安全性

危険情報

<一般>
・生または乾燥果実を通常の食品に含まれる量で使用する場合はおそらく安全である (94) 。
・果実摂取によりアレルギー反応が生じることがあり 、まれにアナフィラキシーを生じる可能性がある (94) 。
・葉の摂取は、1ヶ月までは安全性が示唆されている (94) 。
・煎じた葉の塗布は危険性が示唆されている。葉にはソラレンが含まれているため、塗布後の日光曝露により光毒性接触皮膚炎を生じるおそれがある (94) 。
・局所に果実または葉を塗布すると、接触皮膚炎が生じる可能性がある (94) 。
<妊婦・授乳婦>
・妊娠中・授乳中に生または乾燥果実を通常の食品に含まれる量で使用する場合はおそらく安全である (94) が、葉および果実を過剰に摂取することは、信頼できる十分な情報が見当たらないため使用を避ける (94) 。
<小児>
・サプリメントなど濃縮物として摂取する場合の安全性に関して信頼できる十分な情報が見当たらない。
<病者>
・血糖値に影響をおよぼす可能性があるため、外科的手術の2週間前までに摂取を中止した方がよい(94) 。
<被害事例>
・葉を煎じたものを日焼けローションとして塗布した2名 (25歳男性、36歳女性、イタリア) が日光に3〜8時間暴露後、やけど、水疱が生じて医療機関を受診、加療により回復した (PMID:11600261)
・春季花粉症、モモ摂取時の口唇浮腫の既往歴がある66歳女性 (日本) が、イチジクを摂取した約30分後に咽喉の違和感が生じ、数日後の再摂取直後に全身性膨疹、眼の周囲および口唇の浮腫、咽頭の違和感、嗄声を生じた。プリックテストで生および加熱イチジクに陽性を示し、イチジクによるアナフィラキシーと診断された (2016305037) 。
・花粉症、アレルギー性結膜炎の既往歴がある61歳女性 (日本) が、57歳時よりイチジク摂取により咽喉頭違和感、掻痒感を生じるようになり、イチジク、リンゴ、サクランボによる口腔アレルギー症候群と診断された (2006078410) 。
・ベンジャミン (Ficus benjamina) を6年間、部屋に置いていた35歳女性 (スペイン) が、乾燥イチジクを摂取後、直ちに口蓋掻痒感、くしゃみ、鼻水、咽頭痛、咳をともなうアナフィラキシーを生じ、ベンジャミンとの交差反応によるアレルギーと診断された (PMID:11350321)
・77歳女性 (フランス) が、生のイチジクを摂取したところ、掻痒感、全身性蕁麻疹、顔面血管線維腫、喘息、胃腸障害を伴うアナフィラキシーを生じた (PMID:7573846)

禁忌対象者

調べた文献の中に見当たらない。

医薬品等との
相互作用

<理論的に考えられる相互作用>
・葉と糖尿病治療薬とを併用すると、相加作用が生じる可能性がある (94) 。

動物他での
毒性試験

1.TDLo (最小中毒量)
・ラテックスを投与:マウス経口9 mL/kg/3日間 (間欠的) (91) 。

AHPAクラス分類
及び勧告

・参考文献中に記載なし (22) 。

総合評価

安全性

・生または乾燥果実を通常の食品に含まれる量で使用する場合はおそらく安全である。
・妊娠中・授乳中に葉および果実を過剰摂取することは避ける。
・果実の摂取によりアレルギー反応が生じることがある。
・光線皮膚炎が生じる可能性があるため、葉を含む製品を使用している間は過剰に紫外線を浴びることは避けた方がよい。

有効性

(注:下記の内容は、文献検索した有効性情報を抜粋したものであり、その内容を新たに評価したり保証したりしたものではありません。)
・調べた文献の中に見当たらない。

参考文献

(22) メディカルハーブ安全性ハンドブック 第2版 東京堂出版 林真一郎ら 監訳
(91) Registry of Toxic Effects of Chemical Substances (RTECS)
(94) Natural Medicines
(PMID:11350321) Allergy. 2001 May;56(5):462-3.
(PMID:7573846) Allergy. 1995 Jun;50(6):514-6.
(PMID:11600261) Burns. 2001 Nov;27(7):777-9.
(2006078410) 日本ラテックスアレルギー研究会.2004;8(1):99-104.
(2016305037) 皮膚臨床 2016 58(7) 1147-1151

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